黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.30
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本棚登録 : 107
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090058

作品紹介・あらすじ

阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!骨太で熱い青春海洋冒険サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は、足を失った元スプリンターと日本からタイへ逃げた元刑事とその友達。20年ぶりにタイから戻った事で、事件が再び動き出す。と言うかその裏で既に動いていた。
    しかし何とも言えない不思議な小説だった。でも面白かった。

  • 最後の嵐の中の航海は、無理しなくても良かったのでは。

  • 途中で、読むのを止めようかと思った。
    半分近くまで読んでいたので、結局読了したが私には合わない作品だった。
    20年前の事件が始まりだった。
    海に投下した密輸品を引き上げる事件に関わる男たち。
    20年後、事件の関係者の元婚約者が産んだ子供が偽造パスポートを使って来日する。
    その子と知り合い交友を結んだ青年も、否応なく事件に巻き込まれていくのだが。

    作者は何を書きたかったのだろうと思うほど散漫な作品だと感じた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!骨太で熱い青春海洋冒険サスペンス。

  • 悪事に手を染めた結果

  • 読了。

  • ハードボイルド小説だった。漁師の川西と、やくざな真木と、その中心にいる高見、らの関係性ばかりに興味がいってしまい、え?誰の物語だったの?と思ったけれど、読み始めたら止められない一気読み小説でございました。とにかく、後日談とその前の物語が読みたくて仕方なくなる濃厚な小説でした。

  • 著者の作風で破壊目的があったが、ちょっと作風を方向転換しようとしている感がある作品。

  • 密売が絡む船乗りの冒険物。
    主人公はヨットの好きな大学生・間嶋祐一。かっては高校でいずれはオリンピックと期待されていた超高校級スプリンター。
    膝の怪我で選手としては再起不能になり、なんとなく時を過ごす。
    大学入学後にタイ人の友人タオ達とばかをやったり、モーターボートで海へ出るのが楽しみだったのだが…
    阪神大震災で両親と伯父一家を亡くし、呆然と半年が過ぎた。
    行方の知れなかった友人・ドゥアンが死んでいたとわかり、にわかにきな臭い事情がわかってくる。
    外国帰りの日本人探偵・古賀は、20年前には刑事だった。密告により陳を捕らえようと友人・高見の運転するクルーザーで大阪湾の受け渡し地点へ出たが、事故で高見は負傷。高見の婚約者は国を出て、彼はそれを追い、駆け落ちしたとも噂された。
    半身不随の高見は所有するあけぼの丸で因縁の片を付けようと…?
    男同士の友情や葛藤が描かれています。
    著者は1967年神戸生まれ。神戸大学工学部卒。2007年「ヴィズ・ゼロ」でデビュー。

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著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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