- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090492
感想・レビュー・書評
-
三部作おわり。
色々なテーマがあったように思えるけど、良い作品だった。
他の人が書いた続きをいずれ読みます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミレニアム3部作、最終巻。
すばらしかった!!前巻ではリスベットが病院に軟禁されてあまり活躍できなかったのですが、
下巻は体力も回復し、ミカエルや弁護士のアニタ、アルマンスキーを味方に裁判で勝つための情報を「リスベットなりの手段」でどんどん集めていく。
間に挟まれたエリカのSMPでのひと悶着もかなり見ごたえがあります。
裁判での精神科医テレボリアンに対するアニタはめちゃめちゃかっこよかった!
アニタが今までほぼ無能のように振舞っていたが、実は戦略だったと気づいた敵陣の反応は見もの。
そして、ラスト。
物語は収束し、細かな謎が残されたまま、作者夭逝のためここで打ち切り。
あとがきでもあったように、リスベットの双子の妹の謎や、リスベットの莫大な資産の行く末、
ミカエルとモニカ、エリカの今後の展開など、まだまだ続きが読みたい一読者としては歯がゆいです。 -
3部作の中では一番おもしろかった。全部読んだから言えることだが。休日に一気に読むのに絶好の作品。色々な希望が見える方向で終わりになって、読後感よし。
-
中盤から後半は、本を閉じることが出来なくなりました。
-
これまでの伏線がきれいに回収されてほっとした。あとは双子の妹だけだなあ。裁判のシーンはじーんときます。 リスベットが周囲の人との関係を少しずつ作れるようになってうれしい。シリーズを通してすっかり彼女が好きになってしまいました。まだまだ続きが読みたかった。残念です。
-
途中読み飛ばしたくなるようなひどい目にあったリスベットですが、最後はちゃんとこうなって爽快。警察にも理解者がいて良かった。弁護士さん大活躍ですし。
長くつ下のピッピと呼ばれるのをすごく嫌がっているけど、リスベットはピッピ系のヒロインに間違いないね。
最後サルと仲良くなってるし(笑) -
ミレニアム三部作の最後、たっぷり満喫しました。法廷での闘いもとても面白く、いろいろなミステリの形が楽しめる作品だったと思います。
第一部を思い出すと、登場人物たちそれぞれの変化も感慨深く(特にリスベット!)、ずっと読み進めてきた読者としてキャラクターに愛着を感じました。解けてない謎もあり、続きがもう読めないのが非常に残念…。あとは、ハリウッド版の映画化が楽しみです! -
読み終えて。このミレニアムシリーズは間違いなく今年読む本の中でも三本の指に入る傑作と思える。数々の登場人物の洞察力と分析力と迅速な行動力には感銘を覚える。もちろん著者にも。シャワーを浴びて珈琲で一息ついたら自分の仕事をしよう。
映画も観たけど、ミカエルがもう少しセクシーだったらと少し残念に思った。 -
年末年始にかけてようやく三部作読了。
世界的な評価を受けるだけの面白さは充分あると思いました。閉鎖的な島と一族の中で起こった猟奇的な犯罪事件に始まって、スパイ小説の要素と社会問題を絡ませた推理劇を挟み、最後は法廷サスペンスで締めるという幅広い娯楽性。
面白くない要素を見つけるほうが難しいのでは、と思う読み応えでした。
といっても先に映画を見て大まかな流れと結末が分かっていたので、無謀な徹夜はせず落ち着いて読めましたが。
映画三部作が原作の面白さを損なわずにあのボリュームを上手くまとめてあることも再認識。
読んでいて気づいたのは、どうしようもない馬鹿な男は絶えず登場するけど、どうしようもない馬鹿な女はほとんど出てこないという点。
何をもって馬鹿と見なすかは読む人の価値観によって違いますが、出てくる女性たちは立場や職業は違えど、たいていが賢く、勇気があって、誠実な「戦う女のヒーロー」なので、この小説は虐待される女性の擁護という意味合いだけでなく、スティーグ・ラーソンの女性賛歌でもあるのかなぁ、と。
何にせよ同性としては実に胸のすく思いで読めましたが(笑)