夏への扉[新訳版]

  • 早川書房
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感想 : 304
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090591

感想・レビュー・書評

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  • アシモフ読んだら次はハインラインに決まってるでしょうが!
    ほんと何も知らんのやな!(誰が誰に言うてんねん)

    しょうがないから教えてあげます
    アシモフ、ローダン、ハインラインでSFのアロハです!(だとしたら次はローダンだし、ていうかローダンだけ作家名じゃないし、いやローダンなんか読み始めたら来世までかかるし、そもそも言いたかったのはSFのイロハじゃね?っていう)

    はい、誰が決めたか知らんが世界三大SF作家のひとりロバート・A・ハインラインの超名作『夏への扉』ざますよ!(ずっとハイラインだと思ってたのは秘密)

    いやー面白かった!めちゃくちゃ面白かった!
    そしてなんとなく結末は読めてた!
    いやよくよく考えたらたぶん読んだことあるわ!読めたんじゃなくて思い出したんだわ!

    ちなみにこの『夏への扉』は本国より日本での評価が高い作品として有名なんですが、なんとなく分かる
    日本人こういうきれいな構成の作品好きなんだよね
    いやもちろんわいも大好きなんだが
    とっ散らかってたと思われたあれやこれやが最後にきれいにまとまるタイプのやーつね

    コールド・スリープという技術を中心にしてお話が進むんだけど、主人公のダンがめちゃくちゃ良いのよ
    アンディ・ウィアーとか絶対影響受けてるね
    断言しちゃうね(どっかにすでに書いてあったらかなり恥ずかしいけど)
    『火星の人』や『プロジェクトヘイルメアリー』が好きだって人はぜひとも読んでほしいね
    これ1956年ですからね
    すっげーなー

    あ、あと訳者の小尾芙佐さんにも触れておこう
    『アルジャーノンに花束を』の訳者さんだよね
    久しぶりに再読してみようかなってちょっとなってます

    • 1Q84O1さん
      なーんだw
      なーんだw
      2023/12/08
    • 土瓶さん
      表紙が失格です。
      猫のピートの後ろ姿が最高なんです。

      アーサー・クラークやらH・Gウェルズもいいよな。
      憶えてないけど(笑)
      表紙が失格です。
      猫のピートの後ろ姿が最高なんです。

      アーサー・クラークやらH・Gウェルズもいいよな。
      憶えてないけど(笑)
      2023/12/08
    • ひまわりめろんさん
      覚えてないんかーい

      僕、犬派なんで表紙はどうでもいいです
      覚えてないんかーい

      僕、犬派なんで表紙はどうでもいいです
      2023/12/08
  • 猫のピートがたくさんの扉の中から夏へ続く扉を探し続けたように、ダニエルが納得のいく人生を求める一途さに惹かれた。 
    そして手にした幸福。
    人生のやり直しが可能なSF 世界が興味深い。
    名作はやっぱりすごい!

    本作を再構築した映画『夏への扉 キミのいる未来へ』が6月25日公開される。
    原作の舞台は1970年代から2000年の未来を、映画は1995年から2025年の未来を描いている。
    その違いもどんなだろう楽しみ。

  • あれ、この本、読んだことあるぞ。(でも、記録がないのと、記憶が曖昧)

    コールドスリープと、タイムマシンが出てくる話です、

    前半に、え?なんで?と思った付箋を、後半でちゃんと回収していきます。

    舞台は1970年代で、2000年までコールドスリープで寝るので、未来から見た2000年の様子が見れます。

    似たようなものがあると、驚いたり、それは無いなぁと思ったりするのも楽しかったです。

  •  福島正実訳の文庫版が出たのが1979年。その頃、翻訳されていて手にはいるハインラインの長編はほとんど読んだ。『夏への扉』も文庫が出てすぐ読んだのではなかったか。それから30年、もっとも原始的な時間旅行法で未来に旅してきたよ。その間に、「猫を愛するすべてのひとたちに」捧げられた本書の被献辞者にぼくもなった。30年後の未来では、新訳が出たのだけれど、これがバリバリの新人訳かと思いきや、ベテラン小尾芙佐訳。あとがきでは福島正実の傍らでSFの翻訳をはじめた頃の思い出が書かれている。
     52年過去に遡る。つまり1957年。本書の出版年、ハインラインはすでに50歳。われらが主人公のダンは30歳くらいだけれど、なんて若々しい小説なんだろうか。お話の舞台は出版から13年未来の1970年。これを読んだ当時、さらに9年未来にいたぼくは、たぶん恋愛小説として読んだんだと思う。恋人と親友に裏切られ、その陰謀で30年後に冷凍冬眠で送られてしまうダンが真の恋人を見出す物語。ダンの30年後は、2000年。今また、ぼくはそこから9年未来にいてこの小説を読む。
     新訳版はほぼ新書版の大きさ。旅行に持っていくのにちょうどいい。ぼくは急逝した親友の葬儀の行き帰りに『夏への扉』を読む。その親友とのつきあいも奇しくもおよそ30年。30年の旅すがら親友を失って、ぼくはもはやわずかに残った青春をも完全に失ったと思った。ぼくの胸には冬があり、しかし夏への扉を探す気にもならない。
     青春を失ったぼくにはダンを裏切る恋人は最初から魅力的ではないし(実際、最初からいかがわしい人物に描かれている)、真の恋人の登場はごく添え物的にみえる。圧倒的に本書を染め上げているのは未来、そして先へ歩んでいくこと、運命を切り開いていけることへの揺るぎない信頼だ。ぼくの頭の中では『夏への扉』はタイムトラベル小説として『マイナス・ゼロ』と同じカテゴリーに置かれていた。だが、ここには過去へのノスタルジーは皆無。裏切られた主人公が過去に戻るのは、復讐のためではなく、ちょっと不正を正すだけ。ダンは2000年に自分の生きる場所を見出している。
     ハインラインがこれを書いた黄金の1950年代、確かに夢と希望に溢れていたかも知れないが、冷戦が影を落とし、『夏への扉』でも限局的な核戦争は1970年以前にすでに起こっているし、『宇宙の戦士』が刊行されるのはこの2年後だ。本書の前向きさはもはや今の時代にそぐわないばかりか、当時の世相にもそぐわなかったのかも知れない。だからいつまでもこの小説は支持されるのだろう。
     ハインラインもたぶん夏への扉を探して『異星の客』や『月は無慈悲な夜の女王』へと進んでいく。夏への扉を探す気にならないぼくも、また次の30年の時間旅行を続けていくしかない。だから、ハインラインの歩みを再読して追いかけてみようという気になっているところなのだ。

    2009/08/15記

  • 現在、過去、未来、現在から過去に行ってまた現在に戻ってきて、、その時の自分は?どんどん未来が増えるのか?今いる自分もどこかの過去や未来からやって来たのか?宇宙の話しと同じくらい考え出すと寝れなくなる。面白い。タイムパラドックス最高。

  • 未来には希望がある。こんな優しい読後感につつまれるなんて、予想外。人を幸せにするSFがある。猫もきっと、幸せになれる。

  • 名作。
    名作、なめてたわ。
    ハインラインって、実は「宇宙の戦士」しか知らなくて、まあ、あれ、おもしろいかというとイラスト以外は微妙じゃないですか。

    でも、これは、文句なしの名作です。

    まあ、この21世紀は、まだきていないわけですが、この未来視の能力というのは、すごいなぁと思います。
    これ、i-padだ~というものも出てきています。

    でも、そういうギミックな部分だけではなくて、この主人公がいいですよねぇ。
    好きにならずにいられない技術者気質な人です。

    ストーリー自体は、ベタベタな展開なところもあるけれど、安心してドキドキできる。
    そんな古典的名作SFです。

  • わあ……1年くらい旧訳版に新訳のレビューをつけてしまっていたので修正。
    【当時のレビュー】新訳でとても読みやすくなりました。翻訳ものやSFが苦手な人にもおすすめできそう。何度読んでも有名な冒頭シーンと、そこにつながるラストに翻訳ものならではのスマートな爽快感を感じます。
    【追記】ジュブナイル小説のくせに、やさぐれすぎていて好きになれないというレビューの多かった主人公が、ちょっとおだやかに、やさしくなりました。読んだ直後は新訳いいなあ、と思ってのレビューだったのですが、最近、思い入れのあるラスト一文は、すがすがしさのある旧訳のほうが好きかも、と思うようになりました。新訳はやさしくて余韻を残します。

  • 本書は1956年に発表された!
    面白かった。
    まだまだ面白い本が眠っているのではないかとワクワクしてきた。

    本書はタイムトラベルもののSFです。

    作者自身がタイムトラベルしてきたかのような面白さであり、驚きです。
    「希望にみちあふれた未来予想図」
    そんな風に紹介されている小説。
    1956年に2000年を描いている。
    2013年までに実現していることもあるし、まだ実現されていないこともある。
    そんな風に考えながら読むのも楽しい。

    もちろんタイムトラベルもののハラハラさ、不安定さ、希望…もある。
    タイトルである「夏への扉」
    扉の向こうにあるのは未来なのか過去なのか、幸せなのか不幸なのか、大きな運命が横たわっている。

    2013年代の今でも説明できない古代文明、ありえない天才とタイムトラベルをからめるとワクワクする。
    UFOなんかよりワクワクしてしまう。

    本書のあとがきに著者ハインラインの言葉が記されています。
    「SFとは予測の文学だ。この宇宙で、将来こういうことが可能であり、おこるのではなかろうかということを、単なる幻想としてではなく書くことだ」と。

    ジーンとしました。


    本書を知るキッカケをいただいたブクログ、ブクログ仲間にありがとう。

    • まろんさん
      desicoさん、読んでくださって、好きになってくださって、本当にありがとうございます!
      コールドスリープで時間を飛び越えて、ダンが到達する...
      desicoさん、読んでくださって、好きになってくださって、本当にありがとうございます!
      コールドスリープで時間を飛び越えて、ダンが到達する未来を
      私たちはとっくに通り過ぎてしまったのだけれど
      ハインラインが未来に抱いていた夢や好奇心が伝わってきて
      読むたびにワクワクドキドキしてしまいます。
      タイムトラベルもの以外にも、ハインラインには面白い作品がたくさんあるので、機会があったらぜひ♪
      だって、なんといっても、あのガンダムのモビルスーツの原型を作った人ですもの(*'-')フフ♪
      2013/05/01
    • decoさん
      ガンダムとは!ハインラインすごい!
      のんびりと読んでいこう♪
      ガンダムとは!ハインラインすごい!
      のんびりと読んでいこう♪
      2013/05/01
  • 1991/01/27
    友人と恋人に裏切られた主人公は冷凍睡眠で30年後に目を覚まして。

    お話はSFなんだけど、主人公が身近にいる感じだし、ピートも生き生きとしてる。
    「ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。がーなんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなんにもできないではないか。全く人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで、眠る時にも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法などというものはないのだ。ただ生きているそのこと自体、生命の危機につねにさらされているではないか。そして最後には,例外ない死が待っているのだ」
    そんな考えの彼には、幸せになってほしい!と読み進めるとせつに思えてくる。
    読後は一言、爽快!

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