犬なら普通のこと (ハヤカワ・ミステリワールド)

  • 早川書房
3.00
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本棚登録 : 161
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090768

感想・レビュー・書評

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  • 追い詰められていく感じの話。いまいちだった。犯罪ものは絶対ハッピーエンドにならないし。なんか救われない。

  • 矢作俊彦は贔屓目を差し引いてもよい。うん。

  • 文章がちょっと散漫なのが残念です。
    ストーリーは何となくスッキリしませんが、おもしろかったです。

  • 矢作俊彦は芥川龍之介に似ているとぼくは思っています。矢作の初の長編小説『マイク・ハマーへ伝言』が芥川の「藪の中」を踏まえているとか,「神様のピンチヒッター」が若い天才にしか書けない完璧な短編小説であるという点は,類似点,共通点の一端であるにすぎません。古今東西の作品のパスティーシュにこだわる点,作品群に少年向きと言われる系統がある点,衒学的なある種のエリート主義。そして,ときに作中に吹きこむ厭世観と,救いようのない陰惨さ。

    そういった観点でいえば「少年向き」に分類される三篇の長編小説を,矢作俊彦は1980年代に司城志朗との共作で刊行しています。それから四半世紀を経て,矢作+司城コンビが復活しました。『犬なら普通のこと』(2009,早川書房)です。

    旧作の読者に申しあげますと,「ジョウ」は今回登場しません。旧作の脇役がひとり,年をとって意外なシーンに登場しますが,それ以外に旧作とのつながりはありません。『犬なら普通のこと』の要素は,南の島とヤクザ──どちらかというと,矢作俊彦単独の作品でしばしば取りあげられてきたものです。以前なら,共作と単独作とのあいだには明確な差がありましたが,昨今は若いひとが本を読まないので,「少年向け」というジャンルが成立しないのかもしれません。

    『犬なら普通のこと』は,リチャード・スタークの「悪党パーカー」シリーズのパスティーシュであると称していますが,芥川龍之介との関連を思いだしたぼくは,こりゃ『河童』だなと思いました。

  • 2010/4/13

  • 2010/03/14読了

  • 「犬なら普通のこと 」矢作 俊彦, 司城志朗

    沖縄が舞台のハードボイルド。

    ストーリーは今までにない感じでなかなか面白いと思うけど、文体がとても読みにくい。読みにくいおかげで、内容がよくわからなくなることがしばしば。誰の目線なのか、舞台がどこに移ったのかわかりにくくストレスがたまる。こういう文体が好きな人にはたまらなくカッコいいんじゃないかな。

    頭に入ってくる文体ならきっと面白いだろうなと思うだけに残念。

  • 2010年版このミスで5位だったので読んでみたんですが、やっぱこの手のノワールはあきません。ストーリー的に感動も感心もなければ、登場人物がとにかく死ぬ死ぬ(笑。結末も特に意外でもなんでもないし、どうせあそこまで殺すんだったら最終章に出てくるあの人以外みんな殺しちゃった方がいっそ潔かったのではないでしょうか。

  • 久々に読んだハードボイルド。
    終わり方はある意味きれいですかね。
    テンポよく読めたけど、あまり感情移入はできないですね。
    なんだかなぁ。思いはなんだったんだろう。
    主人公たちもわかってなかった気もするけど。

    沖縄の人たちの描写は面白かったです。
    やはりハードボイルドは新宿鮫が面白かったかな・・・

  • 「このミス」で評価が高かったので読んでみた。
    ハードボイルドは嫌いじゃないが、裏社会のことを全然知らないので、話がちんぷんかんぷんの部分も多かった…。
    でも、スピード感があって、ちょっとしたどんでん返しもあって、なかなかおもしろかった。

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著者プロフィール

1950年、神奈川県横浜市生まれ。漫画家などを経て、1972年『抱きしめたい』で小説家デビュー。「アゲイン」「ザ・ギャンブラー」では映画監督を務めた、『あ・じゃ・ぱん!』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞、『ロング・グッドバイ』でマルタの鷹協会・ファルコン賞を受賞。

「2022年 『サムライ・ノングラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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