黒猫の約束あるいは遡行未来

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094827

感想・レビュー・書評

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  • 引っ張ってる。前進はしているけど、めちゃめちゃ引っ張りますね、作者さん!ヒロインとマチルドに差をつけるためなのだろうが、マチルドの語りの部分がちょっと馬鹿っぽくて正直だんだんいらついてきたので、第2部に入ったときはほっとした。マチルドが読者に嫌われないよう工夫されているのはわかるし、最後はよしよししたくなったが、付き人はやっぱりヒロインでないと、読んでいるほうも落ち着かない。というか、食べて飲んでだと、口紅ってそんなに長持ちするかな。落ちにくいやつだと、跡も残りにくいのではと思ったり。「彼女」の正体は比較的予想がつきやすいが、ミステリー部分は面白かった。

  • 美学の話は興味深いけどポーの話になるとついていけない。二人の進展が気になる。

  • 図書館で初めて借りた。シリーズ5…⁉︎
    3分の2まで読んでもちゃんとした答えは曖昧で、最後の最後になるほど!と。

  • マチルド目線がおもしろい。黒猫のほれっぷりにほれぼれ

  • 2度目。少し評価があがった。

    なんだろうな。これまでよりミステリーの度合いがあがった。というより、美学の重みがいつもより軽めだったのかもしれないな。

    それぞれの人が与えられた役割は、以前の作品ででてきた「人形」?「妖精?」(忘れた)というような意味だったのかも知れないとも思ったし、そういう意味で続いてる感はしっかり押さえながらも、謎解きが謎解きらしくてよかった。

    このあたりで評価があがったのかな。

  • 黒猫シリーズ第5弾。
    謎解きのためにイタリアへ渡った黒猫と通訳のマチルド。

    遡行する塔に関連する物語も良かった。映画に映り込んだ黒猫の姿から伝わる気持ちという演出も素敵だった。(ちょっと鈍感ぽいマチルドが気づくくらいだから)
    は~~~じれったいですな2人の関係は。奥手すぎやしませんかね 黒猫氏は(笑)なかなか進まない2人の関係を読んでいくのは結構幸せ。

  • 実質再読。
    今回のメインは「メールシュトレームに呑まれて」。渦に呑まれた付き人も黒猫も、お互い思っている相手を渦の中から「見つけ出す」。2人の再会がとても鮮やかだった。黒猫が身体の話をするあたり、もーお前もじゃねーかー!と変にニヤニヤ。
    <彼女>がラスボス感たっぷりで、また出てきそうな感じ。

  • 今回はポウ作品の解釈もなんとなく理解できたと思う。
    二人の関係もはっきりして安心した。

  • じれったいーーー最高だーーーー

  • シリーズ第5弾。
    もう、
    久しぶりの知り合いに会うような楽しみ。
    今回の舞台はシチリア。
    だが、この作品の場合、
    場所はどこでもいっしょ。
    それよりなにより今回は、
    ことばでなくて身体で語る
    黒猫が見られる。

著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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