- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152096173
作品紹介・あらすじ
英政府高官を狙うかつての古巣からの刺客が、特捜部の契約する〈傭兵〉ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去を呼び覚ます。人気の高いシリーズ第二作が大幅加筆と特別付録収録の完全版として登場
感想・レビュー・書評
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またコロナが増加傾向にあるようですね
コロナ前の状況に社会が戻ることってもうないんですかね
例えば先日も同僚が熱を出して休んだ(コロナではなかった)んですが、以前だったら38度くらいの熱だったら出勤しちゃってましたよね
むしろそれくらいで休むなんて甘えるな!なんて言われた時代もありました
今はもう出勤したらえらい言われちゃいます
会社の方から言われちゃいます「休め!」って
『昨日高熱 自宅療養』なんちて
さて『機龍警察 自爆条項』です
今回は元テロリストのライザにスポットが当たっています
そして過去の章と現在の章が交互に進むんですが、過去の章に文字通り爆弾が仕掛けてありましたね
凄いです
そして本作では北アイルランドの非常に特殊な社会情勢を知っているとさらに深く楽しめると思います
ブラディサンデーのこととか
エイドリアン・マッキンディとか読むと凄いいいと思います
北アイルランドの曇天の空、プロテスタントとカソリックのこと、テロリストやその家族が普通に隣人としていることとかを理解することはできなくても知ることで作品世界により入り込むことができます
そして本作で印象深いのは対比を多く使ってるところですよね
現在と過去の章立てもそうです
テロによって家族を失った技術班主任の鈴石緑とライザ
緑とライザの妹ミリーは音も意識的に似せてますよねきっと
そしてそしてライザのテロリストとしての父ともいえるキリアン・クインの書いた詩集と緑の父輝正の残した旅行記『車窓』
この対比は物語の核になってます
もちろん『車窓』のほうにより共感するわけです
ー国境を越えるとき、私はいつも人と人とを隔てる真の境を思う。この境は、国の境とは必ずしも一致しない。それは幸福であるとも言えるし、不幸であるとも言える。
人はなにかによってお互いに常に隔てられている。
この一節は北アイルランドの状況を暗示しているとも言えるし、同時に全世界で起きている「分断」も示していると思います
ー列車の中では誰もが互いに異邦人である。それはこれから知り合える可能性を意味している。未知の友人は常にいる。
知り合えるということは理解しあえるということだと思います
ーこうして列車に揺られていると、友人になれるはずだった人が不意に車輛のドアを開けて顔を覗かせ、声をかけてくるような、そんな気がすることがある。
隣人は常に同じ列車にのっている。声をかけるのは自分からでもいいはず
ー幻の友人達に感じるこの懐かしさはなんだろう。まだ出会ってもいないのに。きっとそれは人間本来が持っている寂しさであり、他者への慕しさだ。
ー一番悲しむべきことは、本来なら友人になれるはずの人とそうなれないことだ。
自分はこの言葉に静かな感動を覚えました
そして友人になれない人などいないと思う
全世界の人が本来は友人になれる人なのだと
現実を知らないだけだと笑われても、頑なにそれを信じる人が増えればきっとそれが現実になる
そしてライザはこの本によって「自由」を知ります
流した涙は後悔?解放?
いやー本当に面白かった!!
自爆条項と附則項目を知った傭兵3人の関係、ライザと緑の関係がこれからどう変化していくかますます楽しみ!! -
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norisukeさんこんにちは(^_^)/
結末がスッキリしないのは、イマイチでしょうか?(。_゜)
続編がでればいいですね!
(*^o^...norisukeさんこんにちは(^_^)/
結末がスッキリしないのは、イマイチでしょうか?(。_゜)
続編がでればいいですね!
(*^o^*)2022/08/09 -
アールグレイさん、コメント有難うございます。
この機龍警察シリーズ、機甲兵装という懐かしいSFアニメ風の作品ですが、硬派で重厚なミステ...アールグレイさん、コメント有難うございます。
この機龍警察シリーズ、機甲兵装という懐かしいSFアニメ風の作品ですが、硬派で重厚なミステリー・サスペンスとしても楽しめると思います。星4つ付けました。ただ、〈敵〉の存在を臭わして読者を混乱させる必要はなかったんじゃないかなと、僭越ながら感じた次第です。シリーズは「龍機警察 暗黒市場」「龍機警察 未亡旅団」「龍機警察 火宅」「龍機警察 狼眼殺手」「龍機警察 白骨街道」と続いているようですので、読み進めて見ようかと。2022/08/09 -
norisukeさん♪
シリーズ本、何冊もあるようで・・・・
大変そう、などと思ってしまいました・・・失礼
( ̄∇ ̄) 暑い日が続きます。...norisukeさん♪
シリーズ本、何冊もあるようで・・・・
大変そう、などと思ってしまいました・・・失礼
( ̄∇ ̄) 暑い日が続きます。溶けそう~
ヘ(^^ヘ)))。。。2022/08/09
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機龍兵搭乗員で元アイルランドのテロリストであるライザ・ラードナーを軸に展開する。
架空のテロ組織IRFによるテロ行為やそれを反映した本書でのアイルランドの歴史は架空のものだが、あたかもパラレルワールドのように実在感を伴い自然に提示される。
ライザがテロリストとなった経緯、テロ組織から追われ警視庁特捜部に加わった背景も納得的で説得力がある。
何よりIRFが東京で起こすテロやそれを解決していく流れは、IRF(やその首魁である「詩人」)、特捜部、ラードナーそれぞれの生き様というか存在意義を伏線としたもので、これらを余すところなく文面に表現した作者の構想力と筆力には戦慄を覚える。
2作目にしてシリーズ最高作と思えるが、3作以降も読まないとそれはわからない。 -
最高です
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今回の相手はIRFのキリアン。当然、ライザをフィーチャーした話でした。突入班の中でライザが一番好きだな。敵との心理戦は少なかったのは残念。
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機龍警察シリーズ二作目。ライザ編って感じ。
テロリストになる以前からの過去がガッツリ描かれている。かなり救いのない話。
ライザはメタルギアのフォーチュンぽいなあと思ってたけど全然違った。キツイ過去があって、後悔があって、死にたがりで、でも逃げてるようで踏みとどまってて。 -
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ライザメインのお話
題材はラノベっぽいが、具体的な地名や、北アイルランド問題、中国黒社会などリアルな敵の描写が、ラノベと一線を画すところか。
特捜部メンバーが好みなので読んでいくが、相変わらずのその他警察の貶めっぷりは嫌い。 -
ライザーラードナー警部の過去の話を織り交ぜつつ、現代のテロ犯罪と立ち向かう話と交互に進んでいきます。
最後に自爆条項の詳細が明らかになり、驚きました。
確かに、警察官以外の人間が選択されるわけだなぁと。 -
ライザ・ラードナー警部の壮絶で悲しい生い立ちに絶句してしまう。
テロリスト キリアンの計画は緻密で、最後まで全貌が分からない。著者はテロリスト的思考ができるのか、友人にテロリストがいるのではないかと疑ってしまう。 -
面白くなってきた
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前作を遅まきながら読んで、まるでハードパトレイバーという事で大歓喜でした。
警察小説としてもかなりの面白さなので、ロボットもの~?と懐疑的な人にも是非読んで頂きたい作品でありました。
本作は、3人いる機龍の乗り手の一人。ライザ・ラードナーのテロリストとしての過去がメインでがっつりがっつり書かれているとても重要な巻です。
機龍の中でも一番印象深い純白の「バンシー」に乗り込む彼女の来歴が、これでもかと描かれるので興味が無い人には非常にきついかもしれません。
でもこのバックボーンの書き込みが分厚いので、僕は機龍警察を読んでいる事を忘れて、テロリストの悲しい半生を読んでいるような気持になりました。
彼女が何故、テロルに身を投じたのか。そして組織を脱走して今は警察に所属しているのは何故か。そこが全て明かされます。
当然戦闘シーンも最後に盛大に行われます。読むごとにこれを映像で見たいなとムズムズします。せめて設定書で姿だけでも見ることができれば!!
ちなみアイルランドのテロリストたちが乗っている首無しの機甲兵装「デュラハン」は絶対ズゴックだともいます。もしくはパトレイバーのキュマイラ。 -
主要登場人物の生い立ちを絡めた展開が柱。
その部分に結構ボリュームがあって、正直ちょとうぜえと思って読んでいたんだが、最後に至って、やはり必要であったかと。
機甲兵装のの戦い自体は二の次でよく、様々な組織、思惑、展開などで面白く読ませる。
最低限のSF設定が現実に絡みついて、程よい。 -
10月-16。3.5点。
機龍警察第二弾。アイルランド出身の女性刑事に焦点を当てるストーリー。元テロリストの出自、逃亡の理由など。
引き込まれるストーリー、スピード感あり。
次作も期待。 -
機龍警察シリーズの第二作目。完全版が出ているとあって、そちらを読んだ。機甲兵装を使う龍騎兵…つまり操縦者の一人、ライザ・ガードナーの過去を主軸に、お話が展開されていく。彼女はアイルランドのテロリストだったが、今は警視庁に雇用されて龍騎兵になっている『兵隊』。彼女の過去を知る大物テロリストの魔手が、東京に伸びている。その目的は―。というお話。
警察・あるいは何らかの戦闘・諜報組織の活躍するお話を読みたかったのだが、久しぶりに読んで大満足。月村さんは上手な執筆者だけど、すこし筆にあざとさがある気がしていた。今作ではそれが綺麗に払拭されていて、重厚なお話にグイグイ引き込まれていく。ライザの過去は特にそう。詩情があって、とても繊細だ。戦場や暗殺、テロが描かれているのに、とても悲しい。
敵の大立者、キリアン・クインの最期は、もっと違った展開でもいい気がするが、機龍警察が追う事件の薄暗さ、怖さが引き立って、あれでもよかったのかもしれない。戦闘場面の迫力もさることながら、警察内部・関係する官公庁の、人事・政治的駆け引き、沖津さんという、組織のリーダーの魅力なども、たっぷり読ませて、組織小説・冒険・スパイ小説としても楽しませてくれるのがいい。
戦場における冷徹と、捜査官たちの人間味のバランスも非常に良くて、人物に感情移入するシリーズの醍醐味を、2作目にしてたっぷり味わわせてくれる。彼らは人が死ぬことや傷つくことを容認しているわけではなくて、兵装を纏ってなお、脆いいのち。しかも罪なき人の命が散ることへの怒りをちゃんと持っている。壮絶な、ある覚悟を持って、戦っている人々だから。そこがたぶん、読んでいて嫌にならないところ。そして、敵であるテロリストさえも、同様に儚い。そこを見逃さずに描いているから、重いお話なのに次も読みたくなるのかな。
ともかく、読むかどうしようか迷っている方、1作め読んで、そうでもなかったなー、って思ってる方。ここからぐっと面白くなりますから、ぜひぜひ読んで下さい。読み終わるまで止まりませんよ。 -
超一級品のエンターテイメント作品。
普段あまり読まないタイプの設定だったが、お見事なストーリー展開と確かな筆力にぐいぐいと引き込まれた。ラスボスのキリアンクインを含むIRF一味のあっけない最後には物足りなさを覚えたものの、それ以外の部分、特にライザ-ラードナー警部の人間ドラマには機微もあり重厚で、その痛みを十二分に味わうことができた。
ところどころの何気ない文章、フレーズも秀逸。すごい作家さんだな、と感嘆した。
ミリーと緑。意図的な命名に違いないが、「運命」の演出はとても効果的だ。 -
機龍警察の2作目。月村さん女戦士書かせたら抜群に冴える。今回はアイルランドの元テロリスト、ライザ・ラードナーの過去を軸に物語が進んでいく。
機甲兵装つまり人間が乗るタイプの戦闘用ロボットが、このシリーズのツボなんだけど、このロボットがこれまで他に出てきたガンダムなどのモビルスーツより案外、脆弱なのが面白い。銃で撃たれたり、ナイフで刺されたりして中に乗っている人間が割と簡単に死んでしまう。人間が乗るところを、もっと固くガードしてしまう設計になっていればいいんじゃないの?という疑問はあるけど、人間がいるところを狙ったらOKみたいな、頭を刺せばゾンビは死ぬみたいなところがいいのかもしれない。
次作も読む。
メモ取りながら本を読んだのが何十年ぶり⁉︎
そのメモ見たーい!
どんな風にこんな感想が生まれるのか、気になります
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メモ取りながら本を読んだのが何十年ぶり⁉︎
そのメモ見たーい!
どんな風にこんな感想が生まれるのか、気になります
ライザとキリアンの対比かぁ
テロを題材とする作家さんの苦悩、
考えた事なかったなぁ…深くて興味深い!
作家さんの価値観や性格が伝わってくるなぁと
思うことはあったけれど、書く苦悩は考えた事なかった!
確かに、ライザとキリアンがいる事で
人の大切な命を何とも思わない人、自分のやっている事をちゃんと理解できずにテロリストになってしまった人、色々なテロリストがいる事が伝わってきたなぁ
ひまさん、読書って奥深いねぇ(^^)
ひまさんみたいに読めたら、もっと感動が大きくて世界が広がるんだろうなぁ。
私も少しずつでも世界を広げて行きたいな
そしたら、もっともっと読書が楽しくなるもんね♪
朝からいっぱい教えてくれてありがとう(^^)
はいっ!次行きまっす
こちらはにわか雨が降ってきたー!
ひまさん、毎日暑いけど夏バテしませんように
楽しい日曜日を〜(^^)
油断できないな~。
普通の”入り”だと思ったのに……。
油断できないな~。
普通の”入り”だと思ったのに……。
こんちは!
油断大敵!
注意一秒怪我一生!
こんちは!
油断大敵!
注意一秒怪我一生!