カート・ヴォネガット全短篇 2 バーンハウス効果に関する報告書

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152098122

作品紹介・あらすじ

『タイタンの妖女』など傑作を遺した作家カート・ヴォネガット。彼がその生涯にものした全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する第2巻には、表題作ほか「女」「科学」「ロマンス」テーマの全30篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。解説:小川哲

感想・レビュー・書評

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  • 第2巻のテーマは,女(第1巻の続き),科学,ロマンス.意外にもロマンスのセクションが一番良かったかな.前半に1950年代アメリカ小説,という匂いがプンプンしている.

  • 期待値が高すぎたのか、それともロマンスの香りがする作品はそんなに好きではないからなのか、短編集第二作目はフツーに面白かったなあというのが感想。

    特に好きだったのは、セクション2「女」より、「ジェニー」、「ミスターZ」、セクション3「科学」より、「となりの部屋」、「バーンハウス効果に関する報告書」、「エピカック」、セクション4「ロマンス」より、「こんどはだれに?」、「恋に向いた夜」あたり。特に「ジェニー」、「エピカック」、「こんどはだれに?」はロマンスの香りがありつつも好きだった!
    「エピカック」はハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』を彷彿とさせた。フランシーヌ(フランシーン)・ペフコ女史は『猫のゆりかご』にも登場したが、「ミスターZ」にも「FUBAR」にも登場した。ヴォネガットが好きな名前だった模様

  • 常々短編は疲れる、苦手、とか言っているが、理由は物語の真髄に行き着きにくいというのか、気が付くと話が終わっているからなのだった。読み返す程かと傾げる。しかし、この本はすぐにやってくる。読むべき物、こちらが欲しがっている、探している物がすぐに提供される。全然疲れない。さあ読むぞ、ふうーという気合いのいらない本である。要するにめったにないすごい本なんだと思う。無人島に持っていく本とか、そういうセンスない質問にもし答える必要があるなら、こういう本なんだと思う。

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著者プロフィール

1922-2007年。インディアナ州インディアナポリス生まれ。現代アメリカ文学を代表する作家。代表作に『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』他。

「2018年 『人みな眠りて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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