- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152100627
作品紹介・あらすじ
十万桁まで円周率を求めよという秦の始皇帝の命により、学者の荊軻は始皇帝の三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機を編みだすのだが……『三体』抜粋改作にして星雲賞受賞作「円」、デビュー短篇「鯨歌」など、全13篇を収録した中国SFの至宝がおくる短篇集
感想・レビュー・書評
-
劉慈欣、日本初の短篇集!『円 劉慈欣短篇集』書影&収録作公開!|Hayakawa Books & Magazines(β)
https://www.hayakawabooks.com/n/nb1536bdaffe3
円──劉慈欣短篇集 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014969詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名な中国のSF作家ということで名前を目にしたことがあったので、手にとって借りてみた。
なんとなく読みづらくて結局全部読み終わる前に期間が来て返しちゃったんだけど。。。またいつか読みたい、特に表題作の"円"は気になってる。 -
『三体』がハードル高いと思っている人向け、というはるさめまんさんのレビューを見て読んでみましたが面白かったです。
個人的には鯨で麻薬を密輸する「鯨歌」と、炭鉱に代わる石炭ガスを採掘しようとする「地火」、300万の兵士で円周率を計算させようとする表題作「円」が好みでした。
この三作は特に絵か浮かびやすく、優れたおとぎ話のようでした。
いくつか苦手な要素もありましたが、次は『三体』に挑戦しようと思う私でした。
-
三体でわかりきった劉慈欣の現代SF最強の脳が短編でも炸裂。どれもこれも凄かったけど「繊維」は筒井康隆っぽくて特に好きだった。
-
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年末から読み始めて一緒に年を越すことになった。そして先日ようやく読み終わったこちら。劉慈欣さんの短編集。劉慈欣さんと言えば「三体」。もちろん未読。全然知らなかったけどSFなのね。でこちらの「円」ももちろんSF。まず中国とSFの融合が私の中ではなく、相当に面食らった。いうなればキングダム×SFなんて感じ。全くイメージがなかった。凄い。どの短編も趣向が違ったSFの物語でとても面白かった。ちょっと今までにない様相。
こうなってはあの「三体」を手に取らなければいけないのか。あの厚みにひるんでしまう私…どうしよう。 -
三体の著者のデビュー作はじめ、13編が収録された短編集。長い作品でも50頁くらいなので、サクサク読める。タイトル作の「円」はSFアンソロジー「折りたたみ北京」で読んではいたものの、こちらは原文からの翻訳となるそうだ。「流浪地球」に再録されている「詩雲」は改めて読んでも楽しめた。他、「カオスの蝶」、「円円のシャボン玉」が印象的だった。
-
短編集。「カオスの蝶」圧倒的な無力感。人の力はちっぽけだ。「月の光」何も出来ない。何も変わらない。「人生」始まる前に絶望して終えてしまった人生。
-
劉慈欣さんのエッセンスが詰まりに詰まった短編集。三体はハードル高いと尻込みしている方には、まずはこの本から手に取ってもいいのかもしれません。
特に好みの短編は「栄光と夢」と「円円のシャボン玉」。特に円円のシャボン玉は、ひたすらポジティブになれる短編で、劉慈欣さんはこんな話も書けるのかと驚かされました。次の短編集も期待!