デザイン思考が世界を変える: イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice 12)

  • 早川書房
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本棚登録 : 1425
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784153200128

作品紹介・あらすじ

人々が気づいていないニーズを探り出し、飛躍的な発想で生活を豊かにする-それが「デザイン思考」だ。これを研究・開発部門だけでなく全社的に浸透させれば、組織は持続的にイノベーションを生み出すことができる。その推進役として名を馳せているのが、これまでアップルのマウスなど画期的なプロダクトを手掛けてきたデザイン・ファームIDEO。いまやイノベーションの代名詞となっている同社のCEOみずから、現代におけるデザインとイノベーションの必要性を熱く語り、組織を蘇らせる方法を明かす。

感想・レビュー・書評

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  • これって、「エッセンシャル思考」の元ネタ本だなと
    思った。

     ただ、この本は、わかりにくい。

    一番最初にでてきたイギリスの鉄道の設計思想、あれが本作を象徴する「デザイン思考」だなと感じた。

  • 抽象的で話のアウトラインも分かりづらく、途中で断念してしまいました。

  • 話が構造化されてないので理解は難しい
    事例が多いのはよかった

  • 図書館にて借りた本。

    例が大変多く列挙されており、話が飛躍し、理解するのに苦しんだ。

    ただトヨタの生産4原則はデザイン思考の根幹である。
    「じかに観察するにしかず」
    「提案する変更は必ず実験する」
    「従業員もマネージャーも積極的に実験する」
    「マネージャーはコーチであり自ら問題解決してはならない」

    またデザイン思考はビジネスだけでなく、公共の福祉においても必要。

    ビルゲイツ財団がアフリカに下水施設を作った際、
    「コストカット、持続可能、環境に良い」の3つを重要視した。その際においても、デザイン思考は効果的であった。

  • デザイン思考とはどのようなことの上に成り立ち,何を考え,おこなうのかが書かれていました.
    今日のことではなく,ちょっと先や将来に向けた仕事をする際に,どのようなことを発想し,行動すると良いのか,とても参考になる良い本だと感じます.

  • 『成功はすべてコンセプトから始まる』木谷哲夫 著 ダイヤモンド社 参考文献

  • 要再読
    【要約】


    【ノート】

  • 図書館

  • 2010年4月25日 初版印刷

    サブタイトルは「イノベーションを導く新しい考え方」
    原題は「Change by Design」

    簡単に感想を書くには、あまりにも大きすぎるテーマだ。

    戦術としてのデザインから戦略としてのデザイン。
    人間主体のデザイン。
    経験のデザイン。

    人生のデザイン。

    重要な要素がたくさん詰め込まれている。これを読めば即座にデザイン思考が身につくわけではない。しかし、それが持つポテンシャルの大きさを知ることはできるだろう。

    私は、プロトタイプ思考が大好きである。自分の人生が大体「実験的」である。そしてそういう実験から時々とんでもなくおもしろいものが出てくる。そういうのを一度知ってしまうと、なかんかプロトタイプ思考から抜け出ることはできない。

    とりあえずは、読んでみて下さい、としか言えない一冊だ。

  •  デザイン思考は、人間中心であるというだけでなく、人間の本質そのものともいえる。直感で判断する能力。パターンを見分ける能力。機能性だけでなく感情的な価値をも持つアイデアを生み出す能力。単語や記号以外の媒体で自分自身を発信する能力。それを重視するのがデザイン思考だ。(p.12)

    「デザイン思考家」の仕事とは、人々が自分でさえ気付いていない内なるニーズを明らかにする手助けを行なうことだ。そのためには、どのようなアプローチが必要か?漸進的で平凡な変化ではなく、地図を塗り替える飛躍的な発想を生み出すには、どのような手段が必要なのか?→「洞察」「観察」「共感」(p.56)

     デザインには、イメージ、形、質感、色、音、匂いを通じて私たちの感情を惹き付け、生活を豊かにするパワーがある。しかし、「デザイン思考」が持ち合わせている人間中心の性質は、次なるステップを指し示している。人々への理解や共感を利用すれば、積極的なかかわりや参加の機会を生み出す経験をデザインすることができるのだ。(p.151)

     人間とそれ以外の種の違いについて、さまざまな考え方が提唱されている。二足歩行、道具の利用、言語、記号体系。物語を伝える能力も、人間の持つ特徴だ。(中略)われわれが自分の考えを広める方法を身に付けるにつれて、社会構造は遊牧集団から部族、定住の村、都市や国家、そして国家を超えた組織や運動へと拡大してきた。それからほどなくして、日本人は欧米の衣服を身に着けても仕事に耐えられるように、夏には建物を冷やし、冬には温めるようになった。そしてついには、それをクールビズという物語へと変えたのだ。(p.171)

     本書の前半で、極端な利用者に目を向けるメリットについて述べてきた。また、外側(つまり市場の末端)に目を向けることで、もっとも魅力的な発想を得られる場合が多い理由についても述べた。その目的は、末端にいる人々のためにデザインすることではなく、そういった人々の情熱、知識、あるいは極限的な状況からインスピレーションを得ることだ。(p.259)

     優秀なデザイン思考家は観察するが、偉大なデザイン思考家は「普通」を観察する。一日に一回立ち止まって、普通の状況について考えるようにしてみよう。事件現場の刑事になったつもりで、普段なら一度しか見ない(あるいは、まったく見ない)行動やモノをもう一度観察してみよう。マンホールの蓋はなぜ丸いのか?あなたの10代の子どもは、なぜそんな服装で学校に向かっているのか?行列に並ぶとき、前の人とどのくらい間隔を空けて立つか、どうやって判断しているのか?色盲になったら、どのような感覚なのか?(p.299)

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