われら銀河をググるべきや―テキスト化される世界の読み方 (ハヤカワ新書juice 14)
- 早川書房 (2010年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784153200142
作品紹介・あらすじ
ほんとうは、こんなことになるはずじゃなかった…。グーグル・ブック検索にはじまる書籍電子化の急激な波に直面した一人のSF作家が、自分自身を取り巻く状況をリサーチ。そこに持ち前の想像力を加味して綴っていった日々の雑記は、いつしか文明論の様相をも呈し始めていた-Googleとは一体なんなのか、電子書籍の真の衝撃、Web時代の著作権から、有体財と無体財の相克、ついには人類文明の行き先まで。日々、生起する情報に精緻な考察を加えつつ、いつのまにかこれからの世界を生き抜くための「思考法」までも提示してしまう、現代人必読の書。
感想・レビュー・書評
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われら銀河をググるべきや―テキスト化される世界の読み方 (ハヤカワ新書juice)
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116:ご存知SF作家さんによる、グーグル・ブック検索問題やら電子書籍関連の話題のブログエントリを書籍化したもの。ブック検索については、今回初めて深い内容を知ったということもあって、問題の抱える大きさに改めて呆然としました。事実は小説より奇なり、ということを思い知らされた気分。
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いやーどうしよう。
個人的にはまあ、面白かったんですが。
どこかのブログで読んだようなことが多いっちゃ多いですが ^^
あれですね、Googleブックスネタ。
書籍って出版までに物理的な時間を必要とするから、
こういうネタの場合、すぐに陳腐化しますなあ。
おっそろしい時代だなあ~ -
SF作家の新城カズマさんの2008年12月からの18ヶ月間のブログに注釈を入れて出版した本。
テクノロジーに関する時期ネタを異なる人格間で反芻し合うスタイルで、(批判てき視点はあるけど)Google礼賛→小説家の視点からGoogleBOOKサーチの問題点検証→Google以上のサービス/組織は?→最終的に文明論に展開。
対話形式でとっつきやすくはあるけれど、紙に印刷されたURLを打ち込む人はどれほどいるのだろうか。
ただ、SF作家さんは設定設計力がキモなのかなと感じるほど、世界を知ろうとする意思と世界について考えようとする意思を感じた。
どういう世界なら、どういう意味があるという思考実験は、現実のテーマがある本とはまた異なる面白さがある。
2009年に予測されていたサービスは、だいたい実現している感あり。
最新のブログを見てみようと思った。 -
星雲賞を受賞した「サマー/タイム/トラベラー」なんかの小説でも有名な新城カズマの新書。「15×24」出版当時はセカイカメラを使ったコラボイベントでも一部で話題になりました。本書はグーグルやツイッターが世界をどう変えていくか、横組みブログ文体でカジュアルながら本格的に考察していく内容です。
文体が受け付けない人もいるかもしれないけど、「ドル本位制から情報本位制へ!」の帯の通りなかなかに刺激的な内容です。ただ、テーマがテーマだけに、2010年7月出版ながらすでに若干情報が古くなっている感あり。興味をお持ちの方は旬を逃さないうちにお早めに。 -
基本三人(S M X)による会話形式。
マジキチなSさんが持論を展開し、常識人のMさんが反論しようとするが、SさんをもっとマジキチにしたようなXさん(しかも口調がこわい)が被せてくるので、ひとりMさんがぐぬぬ・・ってなるという、かなりあざとい感じの構成になっております。
ブログを有体化したものなので、たくさんリンクが貼ってあるんですが、いっさい飛べません。
こんな生産性の低いモノが1000円!
図書館で借りてよかった。 -
Googleはネット上の表面積が拡大すればするほどビジネスチャンスが増える仕組みになっている。
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201101