- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163180809
作品紹介・あらすじ
息詰まる攻防。かつてこんな警察小説があっただろうか。警察一家の気配が描かれ、警察内の人事問題を真っ正面から扱った、第5回松本清張賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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半落ちや64は読んでいたのにデビュー作を読んでいなかったことに今更ながら気付いて読み終えました。
警察組織の監察、鑑識、秘書課など今まであまり中心とされていなかった裏方の管理部門で起こった問題に焦点を当てた短編集。
組織内の心理戦が多く謎が解明されても綺麗に終わることはなくどこかモヤっとしてしまうところもありましたが面白かったです。 -
松本清張賞を受賞した表題作を含む、四編が収録された短編集。
横山秀夫さんのデビュー作です。
警察小説と銘打つ作品は数あれど、警務課、監察課、秘書課など、これまで取り上げられなかったと思われる部署にスポットを当てる、その着眼点が素晴らしいと思いました。
殺人事件の捜査でなくとも、謎の提示から真相の解明に至る道筋は、ミステリそのものといった印象で、更に言うならこの作品集は、警察内部の日常の謎といった趣もあるのではないでしょうか。
「新しい警察小説」という言葉にも納得の一冊です。 -
警察の裏側を描いた話。
内部の出世競争は激しく、みんなが人事に敏感だ。その人事権を握るエース。だけど、人間誰しも完璧ではない。出世ばかり気にして、友情も家庭も無くしてしまうのはあまりにも哀しい。 -
わけあり
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面白い推理小説ではある。読んでいて警察内部の組織の実情や登場人物の心情がよく描かれていて飽きない。しかし、陰の季節と地の声の2篇を読んで、残り2篇が読みたいとは思わなかった。推理に徹しまた描写が現実的であり、ユーモアや、ロマンスや、冒険、そういった楽しみごとがないせいだろうか。
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(収録作品)陰の季節(松本清張賞(1998/5回))/地の声/黒い線/鞄
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⑧/101
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これも横山特別基準で★4
4.0点 -
2015.1.24
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警察のなかの出世とか天下りとかのドロドロした所を中心に話が進む。読んでてすっきり感はない。短編だけれど、主人公はいろいろ。二渡さんを中心に話を進めてほしかったなあ。
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横山さんのD県警シリーズ第1作目の短編集。横山さんは僕の中では半落ちでブレイクした作家というイメージが強いのだが本作はそれより前の98年の作品で、第5回松本清張賞を受賞している。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou12505.html
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内容紹介
天下りなどの人事問題に真っ正面から取り組んで、選考委員の激賞を浴びた松本清張賞受賞作ほかテレビドラマ化されたD県警シリーズ -
横山秀夫氏の作品は「半落ち」しか読んだことがありません。あまり感じるところがなかったんで、今回はと期待してみたのですが、やはり私には、ピンとくるものがなかったです。確かに警察内部の話って興味深いものではあるのですが。
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〈内容〉警察一家の要、人事を担当する二渡は、天下り先ポストに固執するOBの説得にあたるが……。警察小説の新たな地平を拓く話題作。
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流石 横山秀夫、流石 松本清張賞受賞作。
派手さはないものの、それぞれの心情、葛藤、苦悩が綴られていき、ラストで布石が収斂していく様は、読んでいて「ふーっ」とため息を連発させられる。
妙な「横山秀夫不足」を感じて久しぶりに2冊読んだ。
やっぱりいいわ。 -
(2012-06-29L)
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横山作品。クオリティは相変わらず高い。警察小説は多いが、同じと感じさせない。
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馴染めなかったのは、どう足掻いても共感できない年齢の物語であるからかもしれないし、決して自分のものとして想像したくないしできない世界だからかもしれません(だってありふれ過ぎてるし)。現実のつまらなさなんて当然だし、敢えて読書でまで再確認したくもないのだ。
そういう意味では、丁寧な描写力は卓越しているのかもしれない。
二渡さんのシリーズはこんなに続いているんですね♪
人気がある証拠ですね。
しかも仲村トオルに上川隆也と二人の俳優さんにも演じ...
二渡さんのシリーズはこんなに続いているんですね♪
人気がある証拠ですね。
しかも仲村トオルに上川隆也と二人の俳優さんにも演じ分けられていて(//∇//)
またこのシリーズは追いかけていきますね。
たしか『顔FACE』は昔テレビドラマで見たような。。
仲間由紀恵さんが主演だったかな?
読んで確かめてみますね。
ご紹介して頂いて、ありがとうございました(*^^*)
『顔』のドラマ、覚えておられましたか!
私はあのドラマのオダギリジョーが大好きでした。
ツンな感じもよかったけれど、最後の笑...
『顔』のドラマ、覚えておられましたか!
私はあのドラマのオダギリジョーが大好きでした。
ツンな感じもよかったけれど、最後の笑顔にやられました。
でも、あのオダギリジョーが演じた刑事さんは小説にはいなくて、残念でした……
mofuさん、私の書き方が悪かったのですが、二渡さんが主だって登場するのは、「陰の季節」と「刑事の勲章」だけだったと思います。
あとの〈D県警シリーズ〉は、ほんのちょっとの脇役としての登場なんです。
誤解させてしまったかも、ごめんなさい(^^;
オダジョー!カッコよかったですよね〜♡
朝ドラのほのぼのお父さんのオダジョーも良かったけど、刑事役もハマってますよね♪
小説...
オダジョー!カッコよかったですよね〜♡
朝ドラのほのぼのお父さんのオダジョーも良かったけど、刑事役もハマってますよね♪
小説の中には登場しないなんて…残念。
でもあのドラマ好きだったので読むのが楽しみです。
あと二渡さんは脇役でもいい味出してそうなので、シリーズを追いかけてみますね(^o^)