ヨリックの饗宴

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163221502

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作家さん。
    「お兄さん、戻ってこないで~」と思ったけど、お兄さんもそんなに悪い人ではないかも?!折檻は悪いことだけど。

  • 耀二達、家族再会パートが良かった。もしかしたら、現実も被害者(真知子)が加害者なのかもしれない。結局、兄弟二人とも家族大好きなんやん。
    広げた風呂敷は良かったけど、守るべきものが納得いかん感じ。それかいみたいな。
    結末もぬるい気もして。次代にシフトか。

  • 栄一兄さんが格好良かったです。いや人間としては最低なんだけど、何ていうか赦されざる者としてというか。でも悪魔じゃない。強靱で脆い豪奢なオトナでオトコな魅力です。
    そして今後の親子喧嘩(別名・耀二さん争奪戦)に注目・笑。

  • 構成に難アリなのでは?と思わされた。重要な事実が後出しジャンケン的に飛び出てくるし、ラストは拙速過ぎて詰め込み過ぎた感アリ、だし。
    あれだけヨリックヨリック連呼しておいて、「え?」というような拍子抜けっぷり。
    そしてその隠していたものも。もちろんあり得る話ではありますが、なんかこう……説得力がないというか……
    人物は出し過ぎて収拾つかなくなっている感じ。
    面白いはずなのに散漫な印象。


    それでも☆を四つ付けてしまうのは……キャラが良過ぎだからです。
    美貌の兄弟愛憎なんて美味し過ぎる。さらには親子(でも障害が残るほど暴力を振るうなんて。イカン。絶対にイカンよ。たまたま耀二が愛情深い人だったからいいけど、そうでなかったらアンタ。大変なことよ)。

    弟と再会した兄の描写なんて「うひぃいいいい」というくらいカッコヨス。
    「い、いかん著者の思うツボだ!」と思いながらも、ガッツリ萌えてもうた。
    五枚のフロッピーのユーザー名なんて……どんだけ?


    とにかくノンストップで読める。
    「ナニ?ナニが起こっているの?」と先へ先へと読みたくなる。
    この力技だけでも大したものだと思いマス☆

    栄一の奥さん……結局アンタなんだったんだ……て、ものすご~く思わされたけど^^;

  • 五條さんの本は初めてです。
    友達が「おもろいよ」と薦めてくれたので読むことになりました。
    表紙とタイトルだけではいったいどんな本なのか分かりませんが、内容は謎のヨリックと兄弟と政治の話でした。
    物語は面白かったです。
    スケールが大きく、ヨリックの謎も先が読めなくてどんどん読み進めていけました。
    そして、何より登場人物が魅力的でした。
    とても魅力的な人物ばかりだったんですが、出てくる人物は結構多く、物語も少々複雑と言うか場面転換が多かったので、ちょっと詰め込んだ感じがありました。
    このままでも面白いとは思いますが、もっと書いて欲しいなと思う部分がありました。
    メインの謎のヨリックは最後に明かされますが、何と言うか…物足りない感じです。
    さらりと明かされてしまったのが拍子抜けな感じでした。
    逆に兄と弟の物語は良かったです。
    どんどん明かされる家族の秘密や真相はスピード感もあって、面白かったです。
    満足度は★★★★☆。
    面白いのですが、ちょっと物足りない感じです。

  • 図書館より拝借。

    最悪の兄が残したものを守るために足掻く弟。
    形はあってるけど、色の違うピースを嵌めた感じ。

  • 7年前の政治維新のとき
    いったい何が起きたのか。
    与党の大物だった政治家は、4人の素人に何を託したのか。
    そして今、また政治が揺れるとき、ヨリックが動き出す

    いやーー。やっぱりこの人の作品は面白いね
    今ちょうど、政治が揺れてるから、タイミング的にもドンピシャでした

  • 「ハムレット」(シェイクスピア)からの引用文が良い味出してます。そして、何と言っても兄弟の愛憎劇がツボツボ。

  • 今回は政治方面が舞台でしたが、五條節は相変わらず。でも、いつもの作品と比べるとクライマックスがちょっと弱かった気がする。「ヨリック」の正体が暴かれてもさほど衝撃がなかったっていうか。気が付いたらクライマックスが終わってた感じ。兄と、主人公と、甥の関係が結構いいです。憎しみ合いながらもどこかで互いを求めてるという。ああ、ドロドロなのに目が離せない。(20050918)

  • 前のブグログ参照

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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