- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163231600
感想・レビュー・書評
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足立区図書館で不要になり、私の通う大学図書館に寄贈されたという、よしもとばななさんのHigh and dry (はつ恋)読了。主人公の女の子は14歳でひと回り歳の離れた芸術家の彼にはつ恋をして、ゆっくりまったり距離を縮めていくのだけれど、もどかしさや子供っぽさを感じさせない流れが綺麗…。あまりにも理屈っぽくて変に大人びていておばぁちゃんのような恋をしている、こんな中学生は現実にはいないだろうな〜と。
こんなふうに、なにもかもが速すぎてとどめておきたいと感じるほどに全てが真に迫ってくるようなことが、これが生きているということなら、一刻も無駄にはできないとおもった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とてもかわいい物語で、ちゃんと吉本ばななさんの本でした。私も"キュウくん"に会いたいと思いました。夕子ちゃんとキュウくんのご両親も、それぞれとてもステキです。
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初めて読んだのはもう10年以上前だけど、ずっと大事にしてる何度も読んでる本!
何度読んでもかわいくて切なくて美しくて、とにかく挿絵も表現もストーリーも素敵すぎる
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子どもらしさと、家族。
もっと若い頃読んでいたら、もっとがーんときたんだろうなと思う。 -
□ 15111.
〈読破期間〉
2015/7/29~2015/8/2 -
なんと表現して良いのか。おとぎ話のような初恋のお話。キュウちゃんって結局挿絵の通りの人物ということで良いのかな?可愛らしいお話だけど、個人的にはあんまり読まないタイプの作品だと思った。2012/504
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思春期の少女達にぜひおすすめしたい一冊。私もこの本に助けられたのを思い出します。
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こんな感覚でゆっくり人間関係を築いていける人になりたいなと思いました。
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ああこれは、という感想。
一昨年と去年のわたし
いまの生活
みさごせんせいとよしもとばななさんの似ているところ
生きる
好きな人とわたし
目に見えないけれど確かに存在しているもの
愛
家族
すべてひっくるめて、ああ、これは。
すごくいいお話だったな。
丁寧に自分らしく愛をもって自然に暮らす
ニンゲンの本質っていうものがあって、それさえ合えば年齢なんて関係ない
って言い切れるほど簡単なことではないけれど、本質的な関係だけを考えるなら関係ない
この主人公は あの人の言葉を借りれば 生まれながらに愛を知っている世代の子 で ああ、なんて言ったらいいんだろう 形を変えてわたしのところに届いた小説。
もし将来、いまの自分とは変わっちゃって あの頃 を懐かしく思うようになったら、この本を読むといいと思う。
この本をこんなにたくさんの人が読んでいるってことは、それだけたくさんのひとがこれに共感してるってことで、そう考えるとやっぱり世界は愛で溢れているのかな。
みんな、目に見える形では表さないだけで、はちきれんばかりの愛、愛世代なのかもしれない。
いや、ニンゲンはむーーーかしっから、愛で、それが自然なんだよね、みえにくくなってるだけで。みたいなことを悶々と考えた