- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163248509
感想・レビュー・書評
-
期待はずれ。
同期の友情とか好きやけどね。
でもそんだけ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
他の絲山秋子作品を読んでみると、この一冊は物足りなさを覚える。
「勤労感謝の日」
特別な感想を持ち得なかった。
「沖で待つ」
ラストの幽霊(?)の太っちゃんとの会話が非常に切ない。
切ないと同時に、自身を鏡に映した状態での薄気味悪さが気の置けない人物で緩和されている。その緩和する人物との関係性に、非常に心を揺さぶられる。 -
面白くてすぐ読み終わった。学生の頃の同期に対する気持ちと共通するとこ多数。友情って強い。
-
「おまえさ、秘密ある?」住宅設備機器メーカーに入社して福岡支社に配属された同期の太っちゃんと女性総合職の私。深い信頼と友情が育っていく。そして太っちゃんの死。太っちゃんとの約束を果たすべく彼の部屋にしのびこむ。選考委員会で高い評価を得た第134回芥川賞受賞作。他1篇併録。 (内容紹介より)
絲山さんの本を読んで思うのは、よく人を見ているなということ。細かい部分までよく見ている。『勤労感謝の日』では、実際にいそうな大手を鼻にかけているブサメン。『沖でまつ』では愛されデブ。リアルな人物たちと現実に近い話の進め方。それでも読んでいると小説だなーって思えるところもあるし、現実に近いものも感じるし不思議な感覚。ただ、『勤労感謝の日』の中で部長が母親に下品なことをいうシーン。35歳以上の娘がいる母親に対して女を感じるのだろうか・・・?カイコの話は印象的でよかった。
みっともなく毛深くて。自分が出てきた真っ白で綺麗な繭の上におしっこをかける。もう台無しなんです。すべてが。 -
絲山さんのエッセイを前に読んで、
ひとりキャンプの話など、とても面白かった。
小説はこの作品がはじめて。
芥川賞受賞時はこの表題作のテーマである
「同僚の男女の友情」というのが共感できなさそう
で読む気がしなかった。それが自分が中年になって
「そういうのもいいなあ」と想うようになり、読んで
みたら、なるほどよかった。
ただ、私はもうひとつの「勤労感謝の日」の方が
面白く読めた。 -
初読
失業中のお見合い「勤労感謝の日」と
積荷を燃やして、の表題作「沖で待つ」
随分カジュアルな文体なのね(笑)
サラサラとテンポよくするすると読み終えてしまいました。
「小学生かよあのデブ」には笑った。 -
突然死んでしまった会社の同期の、家にあるPCのHDDを、約束どおり壊してあげる話。同期が幽霊で登場するのだけれど、幽霊っぽくないというか、淡々としている。
幽霊が出てくるとファンタジーやオカルトっぽくなると思うのだけど、そのどちらでもない。リアリティのある幽霊というんでしょうか。こんな幽霊だったら自分も会いたい。
会社人の描写も、えらく脚色してるとかでもなくて、ああ、こんなんだろうなーってすとんと思える。誰かの日常を見てる感じ。
読んだあとググってみたら、作者の絲山さんは会社で営業をされていたようで納得納得。
一緒に掲載されていた「勤労感謝の日」もおもしろかった。主人公は同じ歳の設定だったけれど、思考や言動が爽快だった。 -
文庫版がでたので、図書館で読み返す。福岡、同期、そして住宅設備機器・誰もがこれが芥川賞作品かと思うだろうが、自分にとってはライバル会社のことなので胸にしみる。
-
芥川賞受賞作の文字に惹かれて。
両方、短い話ではあるけど
読みやすくてスッと読めた。
なんか、不思議な感じの話やったな。 -
勤労感謝の日は、ロックだなぁ…。
沖で待つ、は、淡々。