月読 落下する花

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163257501

感想・レビュー・書評

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  • 今際の際の想いが形に残るとしたら……。
    設定が好き。
    感動とまではいかないけれど。

  • 「月読」の続編。今回は連作短編集。

    世界観は前作と同じで、月読の人間も同じく朔夜一心。他の面々はもう出ないのかな、と思っていたら、最後の章で出てきて思わずニンマリ。4つのお話の中では、「般若の涙」が一番好きかな。最後、うるっときました。

  • ひとが死ぬと現れる「月導」その形は様々で、決まったものはない。そして、死者の最期の思いが残っているとされる月導を読み取れるのは「月読」と呼ばれる特殊能力者だけ-一種のパラレル設定だけど、それ以外は現代と変わらないので読みやすい。二作目。しかし、死んだ人が必ず月導を残していたら、そこらへん月導だらけ…?と思うと怖いような綺麗なような。

  • 月導が現れるという設定が上手い。

  • 最近二作三作目から読み始めてしまうことが多い…
    今回も二作目でした。

    設定は好きだけどなんかイマイチ。
    無理に感動させようと躍起にならなかった所は良いんだけどさ。
    でもなんか味が薄い…

    月導っていいね。
    僕も死んだら月導が出たら良いのに。
    月読には読まれたくないけどさ。
    生きていたって証拠、残したいよね。
    最後に奇跡起こせたらいい。

    これはどうも二作目らしくちょいちょい一作目の話を匂わせていて気になります。
    機会があれば一作目も読みたいなぁ。

  • 面白い。
    けれど「月読」が居る必然性が薄いような。

    月読のいる世界を楽しむという意味では面白い本。
    この方向性でシリーズが進まないことを願う。

  • 「月読」第二弾。出てたの知らなかったー!
    とにかく設定が好きです。
    今回は連作になってますが、相変わらず良い。さくや氏がかっこいい。

  • 前作に引き続き月読の一心が探偵の如く事件を解決していく。
    幻想的な世界設定の上で現実的な人間ドラマが絡み合う。物語に入り込んでは引き戻され、

    自分が死んだら、どんな月導がのこるのだろう。「いかそうめんが食べたい」とかは読まれたくない。笑

  • 校舎の屋上から飛び降りた憧れの女性。彼女が遺した月導は何を意味する?
    死者の思いを読む異能者「月読」が活躍する青春ミステリ

  • 月読シリーズ第2弾。

    装画 / 謡口 早苗
    装幀 / 大久保 明子
    初出 / 『別冊文藝春秋』第261号、第263号、第267号

著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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