あぽやん

著者 :
  • 文藝春秋
3.59
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本棚登録 : 459
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163269306

感想・レビュー・書評

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  • うーん

  • 友人が貸してくれた一冊。というのも、旅行会社に勤めていたときに、成田空港での研修経験があるので。
    始めはスローであまり面白く感じなかったものの、途中からキャラクターが立ってきて、更に話にも緊迫感が出て来て、後半は楽しめた。
    あの出発前の混沌としたなかで、現場で何とかしなくてはいけない焦りと緊張感は、経験が少しでもあるだけに思い出して共感できた。

  • 空港業務で奮闘するあぽやんの物語。

    普段、何気なく利用している空港だけど、
    彼らの涙ぐましい努力があって、成り立って
    いるんだな~としみじみと感じた。

  • 空港の最後の砦あぽやん。

    閑職でありながらも、奮闘する主人公はいいね!
    荻原浩の神様からひと言的な匂いを感じる!おきゃくさまからのクレームってとこも一緒だし(笑)

    ザ・お仕事小説★

  • ★★★☆☆
    地味な仕事にスポットを当てる
    【内容】
    閑職である成田空港のカウンター係、通称「あぽやん」。そんなあぽやんになってしまった青年、遠藤の成長を通し、空港での事件を描いてく。

    【感想】
    空港モノなのに、CAどころかパイロットさえも出てこない。出てくるのは遠藤とパッとしないおじさん、そして派遣の女性達のみ。
    だから、面白い。場所は空港でも要するにサラリーマンの日々の戦いを描いているのだ。「その苦悩理解できるわー」って感じです。

    一話完結のエピソードものなので、テレビドラマにピッタリだと思う。
    まぁ地味すぎて視聴率的にキビシイかもしれないが。。。。

  • 新野剛志『あぽやん』読了。「あぽやん」とは、空港勤務の旅行代理店社員のこと。冴えない脱エリートコースだが、「なにがなんでもお客さまに笑顔で出発していただく」というプロ意識は誰にも負けない。クスッと、ホロっと、ジワッと、心にあったかい余韻が残る。

  • 楽しい。バタバタした空港の話なのに、題名の印象と同じく「ぽや~ん」と楽しめるところがいい。

  • なんでかわかりませんが、最近本屋にいくとやたら平積みされていました。ドラマ化でもするのか?なんかにノミネートでもされたのだろうか?まあいいけど。
    作者の旅行会社勤務経験をいかした・・・んじゃないかと思いますが、いろいろとリアリティがありました。その分ちょっと専門用語というか業界用語みたいなのがさらっと使われていて少しわかりにくい部分もありましたが。

    いやでもおもしろかったですね。小粒ながらしっかりと書かれた良作。真面目な部分とドラマチックな部分と笑いの部分とがバランスよく混じり合っていて割と万人におすすめできる一冊。

  • あぽやんは、空港にいる…。
    お客様をお見送りする場所、空港で働く三十路寸前の会社員、遠藤。空港勤務になったことに対する微妙な気持ち、能天気ながら実は仕事に対してはプロフェッショナルな上司、同期の人事異動、毎回クレームばかりつけてくる客、そして甘酸っぱい恋などなど、忙しい日々を過ごしながら、ちょっとずつ成長していきます。遠藤が本物のあぽやんになれる日は来るのか…?

    ただの空港裏話ではなく、提携他社との関係、お客様の視点、同じ職場の人間関係などをうまく織り込んだ話になってるので、面白くて一気に読めます。筆者は旅行会社勤務の経験があるそうなので、そういう経験も生きているのかな。わたしも接客業なので、話を楽しむだけでなく、仕事に対する姿勢を改めて考えさせられる面白い一冊でした。続編も読もうと思います。

  • よかった!題名からもっと軽く面白おかしいだけのものかと思っていたけど、よかった。気持ちよく読み終わった~。
    (本文より)彼女たちの頑張りが会社の利益や発展に直結することはない。・・・それでも彼女たちが頑張るのは空港の仕事が好きだからだろう。

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著者プロフィール

しんの・たけし。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。直木賞候補となった『あぽやん』は、その続編『恋する空港 あぽやん2』とともに、テレビドラマ化され話題に。同シリーズは『あぽわずらい あぽやん3』で完結。著書は他に、『中野トリップスター』『カクメイ』など。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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