彼女について

  • 文藝春秋
3.55
  • (99)
  • (181)
  • (244)
  • (42)
  • (11)
本棚登録 : 1284
感想 : 261
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275802

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 入りは興味深く読みやすかったが、途中ペースダウン。しかしラストはなんだかスッキリする作品。ばななさんの世界観なんだろう。
    後味良し。周りの人に感謝したくなった。

  • ラストに行くまでは特に引き込まれる要素がなかったので、こんなものかなと思ってたけど、最後まで行くと意外な展開もあり、また暗い雰囲気ながら全体を通してばななさんらしい透明感があり、優しい気持ちで読める不思議な感覚でした。



  • 2022-52

  • 展開が多いわりに緩急が目まぐるしく、一気に書き終えたのではと思わされるグルーヴィーな作品。物語を味わうというよりも、心の中にそのまま連れて行かれたような気持ち。

  • ちょっと暗いファンタジー。残酷なようで、登場人物のほんわかした雰囲気によって、ふわっとやわらかい。悲しくてつらいセリフも、ばななさんが書くと優しいエッセンスに変わるので、不思議な感覚だった。

  • 怖くても引き返せないばななファンタジー。初めて一気読みという体験をした。

  • 衝撃のラストに驚かされた。
    しかし、悲しい過去だったので、驚きよりもショックが大きかった。
    主人公は満足な結末かもしれないが、昇一が可哀想な気がした。

  • 2018/3/20

    とても不思議な話だったけど、そのストーリーよりも、主人公が思うことと、それを表現する言葉がすごく好きだった。自分の中にもある感情はこういう言葉で伝えることができるんだって思った。
    それから、こんな救われ方が本当にあるって信じたいな。

  • ある日、幼少期以来顔を合わせていなかった、いとこの昇一が由美子の家を訪ねてきた。
    曰く昇一は、魔女であった母親の遺言で「由美子を助けに来た」らしい。
    過去のトラウマでいまいち記憶がはっきりしない由美子は、昇一とともに過去に触れる旅に出るのだが……
    ダリオ・アルジェントの映画『トラウマ』をベースに書かれた一冊。

    ふわふわした不思議な空気が常にあった。
    つらさとやさしさが共存しているお話。

  • この先どうなるんだろう??とすごく気になりながら読み進めた。
    そしたらラストはまさかの展開。よしもとばななの本は今までに何冊も読んでいるけど、こういうのは初めてだったかも。
    ストーリーがどうあってもいつもながらの優しい雰囲気で、自分の日常のちっぽけな悩みなんて大した事ではないな、これでいいんだな、と思わされる。

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしもとばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×