悪の教典 下

著者 :
  • 文藝春秋
3.64
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感想 : 787
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295206

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に入る直前で
    装丁の意味にも気づく。
    上巻はたしかに
    「こいつやばい」と
    警告している
    読者の頭に警笛がなる。
    下巻は
    赤黒く染まっていく。
    蓮実の色に。

  • テーマとストーリーは最低最悪でヘドが出る。ゲッ!でもすんごく面白い。だから☆は5つ!面白くないけど気分の良い本と、この本とを比べると、間違いなくこの本の方が面白い。あっ、そりゃ当たり前か。けど、読んでると本当に気分が悪くなるのも困ったものだ。なかなかそういう本には出会えない。こりゃ、ちょと読み通すパワーが要りまっせぇ〜。

  • サイコパス教師の恐怖を描いたサイコホラー。最初からじわじわと怖さは感じましたが。終盤の展開は圧巻ですね。怖いったら! 何よりも事件を引き起こすにいたる思考回路が、まさしくサイコパスたる所以。まさかそんな理由で……?
    ラストの展開も見事。あのことについてはしっかりと伏線がありましたね。それは知らなかったので、読んだときに「へえ、そんなのがあるんだ」と思ったにも関わらず。まるで思い至りませんでした。巧いなあ。
    読後にもぞくぞく感が残ります。こんな怪物が実際に身の回りにいないことをひたすら祈るばかりです……。

  • 映画よりもスピード感があって、ハラハラ度合いがすごかった!
    時間も書いてあるから、生徒がどのくらいの時間恐怖に苛まれていたのかを考えると鳥肌が立ちます。

  • これはぜひ映画版も見てみたいと思いました!

  • 410ページを3時間で一気読み。疾走感がハンパない。最後にサイコパスは捕まるが、人を操る術に長けたサイコパスはその残虐性ゆえに逆に無実になるかもしれない、若しくは何らかの方法で脱獄するかもしれない、って余韻が有るのが憎い。

  • 再読。

    突っ込みどころはあれど、それを気にする間もなく、怒涛の展開で破局に雪崩れ込む語り口が秀逸。
    校舎内でのアクションも読み応えがあるけれど、主人公の特異さは、会話や表情など他者との関係性の中により表れるから、事件後の事情聴取の場面をむしろもっと見てみたかった。

  • 人間味何一つないサイコパスが、さくさくさくさく人を殺していく。

    読んでてこわくて仕方がなかった。



    日常の場面での非日常の殺人劇は、貴志さんのことばで読む人の頭に映像で流しこむもんやからほんまにこわい。

    やっぱりすごい文章力に世界観。



    躊躇いなく教え子たちを、『全員一緒に卒業』と称し殺していく。

    たった一時間の出来事とは思えない・・。



    告白みたいな感情的なとこは一切なく、バトルロワイヤルみたいな感じでもなく、なんか読み終わって恐怖しか残りませんでした。



    殺される間際にとある生徒が思ったことば、

    「この化け物は、いったい何なんだ。」

    そのことばがすべてな気がする。



    あくまで教師として、生徒をほめ、生徒の成長に感動し、そのチグハグ感にまたゾッとして。

    でもやっぱり読めば読むほど、ハスミンに魅かれる!



    発売してすぐに読んだ後、twitterでハスミンに、

    『モリタートが聴こえたら気をつけた方がいい』

    ってコメントされて本気でビビったなぁ。





    映画化にむけて再読。

    やっぱり伊藤英明じゃないと思ったけど、映画みたら伊藤英明で合ってました!!

  • 面白すぎて一気に読んだ。分厚さが気にならないくらい。久しぶりに熱中した。

  • 高校生達に感情移入しつつ、先生がどこまで突き抜けてやり遂げてしまうのか。いけないことだけど、先生を応援してしまう。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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