悪の教典 下

著者 :
  • 文藝春秋
3.64
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本棚登録 : 4612
感想 : 787
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163295206

感想・レビュー・書評

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  • ひとつのミスから、殺戮に至るまでの主人公の心理描写が薄い気がした。それまで細かに書かれていただけに、そこが惜しい・・・と言ってもキ●●●の心理であるから、誰にも理解できない世界にあったのかもしれないが。明晰な頭脳の持ち主であるはずなのに、全てが発覚する直前のふてぶてしさと発覚後の開き直りは、普通の犯罪者に成り下がってしまっているのも不満。悪いことばかり書いてしまったが、ホラーとして十分楽しめた。どこで生存者が息を潜めていたのか、そして意外な生存者。ミステリーとして読むならばその辺りを評価すべきか。挙げていくと不満は多かったが、それ以上に圧倒される分量とそれを感じさせないテンポのよさはお見事だった。

  • 圧倒的に共感能力が欠如しているが故に、未発達で不完全な生き物。
    あらすじを読んで想像していたものとは少し方向性が違うけど、これはこれで怖くて面白い。人間らしさを垣間見せながらも、最後まで徹底して悪なのがいい。
    これを物語と割りきって読めば問題ないですが、幼少時代の記述は、ちょっとアスペルガーを匂わせてて偏見を生みそうかなぁと思った。もう少し配慮が必要かな。

  • 高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく…。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。

    マンガよりマンガチックな411ページ。バトルロワイヤルの世界に呆れて斜め読み。これで「文春」「このミス」1位とは、2010年は不作の年だった?
    (D)

  • 壊れていく王国の中でアドリブで解決させていく。
    クラスの生徒を殺して捕まっても、ゲームは終わらない。
    最後の鼻歌がめっちゃ怖い

  • これ、
    映画化したら
    どうなるんだろうー
    って思いながら
    そして先が気になりすぎて
    どんどん読み進めてしまった。

    でも
    最後のドンデンが
    読んでいる途中でわかってしまったので
    そのあたりがいまいちの原因か。。。

    でもでも
    読書中の
    緊迫感とか
    どうなっちゃうんだろう感、
    臨場感なんかは
    さすがだな、という感じ。

    映画化してほしー!!!
    R15かなww

  • 高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。

  • 上巻はイッキ読み、
    下巻はありえない状況。でも、結局こちらもイッキ読み。
    面白かった。

  • 8

  •  上巻の感想に同じ。

  • 生きのびた手も、容易に想像出来たところは残念。
    下巻の方が読みやすいかった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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