この国のかたち 〈4〉

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163490403

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  • 帯には、歴史のさまざまな情景のなかに日本人の本質を追求する、とある。
    この巻の82〜85が「統帥権」についての記述である。
    あとがき、から紹介抜粋。
    『この国のかたち』の主人公は、国家としての、また地域としての、あるいは社会としての日本である。
    「おや、あなたたちは、どこのどなただったかね」
    と、明治の夏目漱石が、もし昭和初年から敗戦までの“日本”に出逢うことがあれば、相手の形相のあまりのちがいに人違いするにちがいない。
    国家行為としての“無法の時代”ともいうえべきそのころの本質の唯一なものが「統帥権」にあると気がついたのは、『この国のかたち』を書いたおかげである。
    とあります。
    司馬さんは、この時期のことを題材に小説を書くことはありませんでした。
    この国のかたちのなかで、きっちりと分析されました。
    この4巻はそういう意味で、価値ある本だと思います。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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