小説の秘密をめぐる十二章

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 55
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163582504

作品紹介・あらすじ

「デビューについて」「よい文章の脈摶とは」「四十五十で才能の発露を示すことも」「名前、標題のつけ方」「筋と構造」「変装とフィクションの違い」…、さらには「作家の嫉妬について」「剽窃の危険」まで。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。なるだけ作者は自由にという思いと同時に、やはり河野多恵子さんにも小説とはというのがあり、小説に対する矜持を述べることになる。なるほどど思うか、どうかなと思うかなんにせよ、読むことで考えるきっかけにはなったと思うし、親切で言ってくれているのもわかるので参考になったかな。谷崎潤一郎の作品が例に上がっていて春琴抄は読んだことあったんだけどそれ以外も読んでみたくなったり。オーソドックスな小説像をイメージするなら良書なのではないかと思う。

  • いわゆる小説の書き方本なのだろうが、plotという単語には筋の意味はあるが物語の構造の意味はありません、と言いながら、別のところでは「フィクション小説」という謎のワードを連発していて、まるで食堂レストランかオレンジみかんみたいなもので、よくわからなかった。ただ、所々でオッ、と思わせる部分がある。

  • だいぶエッセイに近い感じ。

    逃 げ て は な ら な い

  • 「文學界」連載の「現代文学創作心得」の単行本化。

    「文章の呼吸とは」「創作の方法」「虚構及び伏線」等々、読み手ではなく書き手のための創作論が展開されている。ここ最近、文学作品というものにいっかな触れていないせいか今一つピンとこなくもないのだけれど、基本線では文学もエンタメ系も同じなのかも。

    ただし文中、「日本語の横書きは禁物」とあった。具体的内容はとにかく、日本人の遺伝子では横書きでは創造性は発揮できないという……ふむ、著者にすれば横書きの携帯小説など言語道断なのだろうなw

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