アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163707501

感想・レビュー・書評

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  • 進化論を排斥する人々。キリスト教原理主義者の国アメリカの話題を面白く綴る。でも、読んでいくうちにだんだんとアメリカが怖くなる。この国の経済状況に日本も近づいていくようだ。

  • やはりアメリカは宗教国家なのだー、というのがよくわかった。僕らが見ているアメリカ人なんて、良い方だけしか見ておらず、バイブルベルトの人たちの行動原理なんか気にしたことがなったよ。
    これがしっかり理解できていたら、トランプが勝つということは予見できていたかもしれないね。
    今読むと、アメリカの今へつながる道がよくわかった。
    町山さんすげーわ。しかし、ブッシュってここまで嫌われていたんだね。知らんかった。

    10年くらい前の本だけど、今読んでも十分面白いし、今読むべき。刊行時に読んでも、多分理解できなかっだだろうね…

  • トランプが本当に大統領になるやも知れない現在、俄然この本に書かれていることが誇張でも何でもなく思える。笑い事じゃない。

  • アメリカの抱える国内外の問題を判り易く解説している本です。アメリカに住んだ経験がある人は、この本の内容について共感できるのではないかと思います。それ以外の人も、アメリカに対する誤った肯定的考えを見直せる本です。

  • 「世界の警察」と言われるアメリカ、内実はかなりヤバい国じゃないかこれ…と思わされる話がいっぱい。6歳の子に向かって「ハリー・ポッターは悪魔の手先だ!」と恫喝、キリスト教原理主義者へ洗脳するキャンプ、ゲイへのひどい差別やサブプライムローンのばかげた貸付の顛末など、もういろいろあります。基本的にはクスッと笑えるトーンで書いてあるけれど、ちょっと心の底がひんやりするような。しかし乳児向け番組の男キャラクターが紫色で女性用のバッグを持っているというだけで「ゲイのキャラクターを出して乳児をゲイに洗脳する陰謀だ!」と騒ぐ人に対し、著者の「お前はやおいの腐女子か?」というツッコミにはとっても笑いました。

  • この手の本は通勤中に数日で読み終わるが、ある意味単調な内容で時間がかかった。
    もう少し編集で強弱付けられなかったのだろうか?

    元々がコラムだったと言うことで、個々のネタはオチまであったりして面白かったり興味をそそられたり。
    ただ政治や経済などカテゴリー分けされると同じような話題ばかり続けて読むことになりいささか食傷気味。
    まぁ積読で5年も寝かせていた自分も悪いのだろうが。
    複数のコラムに共通して出てくる人は(名前が覚えにくいので)カテゴライズされている利点もあるけど。


    しかし日本が民主党になって何も変わらなかった(ひどくなった)ようにオバマになっても米国もあんまり変わってなさそう。
    オバマ政権の終わる頃に第二弾を読んでみたい。

    まぁ日本人も近県や大都市圏以外の場所を答えられないこともざらにあるわけで。
    政財界の醜聞やIT系の粉飾決済や偏った報道、そもそもが戦後は米国の言いなりだったわけで偉そうなこと言えた義理ではないし。
    この本の日本人版も読んでみたいものだ。

  • とても興味深い事がたくさん書かれていて面白かった。しかし池上さんのような解説があったのならもっと理解できたのかな。

  • まぁまぁ。レビューというよりはTrue Love Waitsの意味がわかって良かった。ブッシュが主張していた絶対禁欲教育=キリスト教系団体の大手教育団体の名前(真実の愛なら待つ)。ライフウェイという南部バプティスト教徒団体が運営している。バイブルベルトとは、アメリカ南部から西部にかけて広がるキリスト教信仰の篤い地域。ですって。

  • 世界最強最大の国家 みんなのリーダーアンクル・サム!そうアメリカってどんな国なんだろう?そこに暮らすアメリカ人ってどんな人達なんだろう?いや、結構みんなバカだよ?国もグダグダだよ?的な話をなんだかアメリカに住んでる日本人が説明している一冊。

    面白かった。多少話半分のところもあるんじゃねぇかなぁとか思いながら、でも概ねアメリカって、アメリカ人ってこんな感じなのかなぁとか思いながら読んだ。

    キリスト教原理主義ってホントにアメリカでこんな感じなのかよとか、共和党ってこえぇなぁとか、マケインってガッツのある男だぜとか、DCマダムの自殺とかもう完全にアレじゃん!とか、勉強になると言うよりは、アメリカに住んでる人目線のリアルアメリカ雑学的な感じだった。

    あと子ブッシュってバカだバカだとは言われてたけど、本当に近所の仕事してないオッサン以下のバカだったんだなぁと言うのを改めて知りました。

    まぁ面白かったです。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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