アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
- 文藝春秋 (2008年10月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163707501
感想・レビュー・書評
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進化論を排斥する人々。キリスト教原理主義者の国アメリカの話題を面白く綴る。でも、読んでいくうちにだんだんとアメリカが怖くなる。この国の経済状況に日本も近づいていくようだ。
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やはりアメリカは宗教国家なのだー、というのがよくわかった。僕らが見ているアメリカ人なんて、良い方だけしか見ておらず、バイブルベルトの人たちの行動原理なんか気にしたことがなったよ。
これがしっかり理解できていたら、トランプが勝つということは予見できていたかもしれないね。
今読むと、アメリカの今へつながる道がよくわかった。
町山さんすげーわ。しかし、ブッシュってここまで嫌われていたんだね。知らんかった。
10年くらい前の本だけど、今読んでも十分面白いし、今読むべき。刊行時に読んでも、多分理解できなかっだだろうね… -
トランプが本当に大統領になるやも知れない現在、俄然この本に書かれていることが誇張でも何でもなく思える。笑い事じゃない。
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アメリカの抱える国内外の問題を判り易く解説している本です。アメリカに住んだ経験がある人は、この本の内容について共感できるのではないかと思います。それ以外の人も、アメリカに対する誤った肯定的考えを見直せる本です。
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「世界の警察」と言われるアメリカ、内実はかなりヤバい国じゃないかこれ…と思わされる話がいっぱい。6歳の子に向かって「ハリー・ポッターは悪魔の手先だ!」と恫喝、キリスト教原理主義者へ洗脳するキャンプ、ゲイへのひどい差別やサブプライムローンのばかげた貸付の顛末など、もういろいろあります。基本的にはクスッと笑えるトーンで書いてあるけれど、ちょっと心の底がひんやりするような。しかし乳児向け番組の男キャラクターが紫色で女性用のバッグを持っているというだけで「ゲイのキャラクターを出して乳児をゲイに洗脳する陰謀だ!」と騒ぐ人に対し、著者の「お前はやおいの腐女子か?」というツッコミにはとっても笑いました。
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この手の本は通勤中に数日で読み終わるが、ある意味単調な内容で時間がかかった。
もう少し編集で強弱付けられなかったのだろうか?
元々がコラムだったと言うことで、個々のネタはオチまであったりして面白かったり興味をそそられたり。
ただ政治や経済などカテゴリー分けされると同じような話題ばかり続けて読むことになりいささか食傷気味。
まぁ積読で5年も寝かせていた自分も悪いのだろうが。
複数のコラムに共通して出てくる人は(名前が覚えにくいので)カテゴライズされている利点もあるけど。
しかし日本が民主党になって何も変わらなかった(ひどくなった)ようにオバマになっても米国もあんまり変わってなさそう。
オバマ政権の終わる頃に第二弾を読んでみたい。
まぁ日本人も近県や大都市圏以外の場所を答えられないこともざらにあるわけで。
政財界の醜聞やIT系の粉飾決済や偏った報道、そもそもが戦後は米国の言いなりだったわけで偉そうなこと言えた義理ではないし。
この本の日本人版も読んでみたいものだ。 -
とても興味深い事がたくさん書かれていて面白かった。しかし池上さんのような解説があったのならもっと理解できたのかな。
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まぁまぁ。レビューというよりはTrue Love Waitsの意味がわかって良かった。ブッシュが主張していた絶対禁欲教育=キリスト教系団体の大手教育団体の名前(真実の愛なら待つ)。ライフウェイという南部バプティスト教徒団体が運営している。バイブルベルトとは、アメリカ南部から西部にかけて広がるキリスト教信仰の篤い地域。ですって。