- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163747002
感想・レビュー・書評
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絵のある自伝、特設サイト
http://bunshun.jp/pick-up/anno-jiden/
「過ぎたことはみんな、神話のような世界」
数年前にテレビで特集番組をみた。もともと絵がすきで絵本を図書館でよく借りていたけど、もっとすきになった。この本を読んだら、書くものもすき。もっと読みたい。
うちには図書館へ行くのがすきで行くたびに検索したり予約したりの小学生がいて、あんなに図書館を楽しんでいていいなあ〜と思いながら、私はなんとなくな雑誌みたいなものをなんとなく借りていた。でも、こんど図書館へ行ったら検索機で「著者名で検索」するんだ〜♪
あ!!このひと、誰かと顔が似ていると思ったら、かかりつけの小児科の先生!私もお世話になっている。。だって私の辛い咳、「治してやるから」って、ほんとにあの辛さから救ってくれた。信頼している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的には「トリックアート」の印象が強いのですが、文筆家・画家さんが本業、というべきなのでしょうか。
よくある「時系列に整然と」書き連ねられたものではなく、1つの関心事は一通り触れて、また時代は戻って、みたいな書き方に最初は少し戸惑いましたが、本来はこちらの方が自然だよな...と感じさせます。
題名の通り、随所に絵があり、思い出とリンクしています。
妻が購入した本だったので余り強い関心なく読み進めましたが、自然と読み進めることが出来てしまう。 作者の技量と人柄によるものでしょうか。
安野さんファンにならば、文句なくお勧めします。 -
2014年10月5日
有名で憧れの画家。大正15年生まれ。昭和元年。揖斐のおばさんと同じ年。
懐かしい時代の記憶。
文章はちと読みづらい。ふくみのある恋心や浮気心のところは曖昧で私にはよくわからない。
絵がずっと好きだったんだ。外国に早くからいってたんだ。教師やってたんだ。旅の絵本、欲しい本でした。素敵な絵がたくさんあって、手に入れたい本でした。 -
自伝が好きだ。古くはハイゼンベルグ、最近はマンデルブロー。特にお気に入りは、梅棹忠夫と河合隼雄、雅雄。どこで、どういう人たちと出会っていたのかという交友関係を知るのが楽しい。安野さんの絵本は、数学がらみで読んだものが多い。森毅、野崎昭弘との共著など。「ABCの本」も持っている。この本にまつわるエピソードが秀逸だ。なだいなださんがパリでこの本を見つけて日本に持ち帰り、福音館に持ち込んで早く契約を結んでこの本を出せという。編集者の方が、奥から安野さんの本を持って出てきたときには、顔から火が出たことだろう。さて、なにげなく読んでいた本書。突然にも、村松武司という名前が目に飛び込んできた。村松さんの編集者としての最晩年に入社したての私は出会うことになる。もともと詩人らしいということしか知らずに、新宿ゴールデン街などに連れて行っていただいた。流しのジローさんも紹介いただいた。そういえば初期の「数理科学」の表紙は安野さんの絵だった。私が、ご一緒させていただいていたころは、田中清さんの版画だった。我が家にも素敵な版画が1枚ある。
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そもそも画家の文章が好きなので、この自伝エッセイも楽しく読めた。
「絵のある」とタイトルになっている通り、美しく、文章にあった絵が数多くついているので、2倍楽しめる感じ。
年代順に並んでいて、どのエピソードも時代や人や風景や・・・多くを写し取っていて味わいがあるが、特に、生まれ育った津和野時代の思い出が良かった。 -
安野さん、好き。なんだか親近感湧いた。
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2012年12月10日 7刷、並、帯なし
2013年 月 日 白子BF。 -
ほのぼのとしたイラストがたくさん載っていてパラパラと見ているだけで楽しい。
自伝の方は、思いつくまま語ったという風で、わかりにくいところも多々あるが、それはそれでいいのであろう。
戦前戦中戦後と時代の波に翻弄されることもあっただろうが、気負いの無い淡々とした語り口とやさしいタッチの挿し絵が、いろいろな困難を何気ないものとして昇華させているような感じがした。
昔買った絵本をもう一度ひらいてみようかなという気にさせられた。 -
画家:安藤光雄さん自らが綴った自叙伝。安野さんの挿絵も本書の見どころのひとつ。タイムスリップして、ゆったり時間が流れる世界に引き込まれる。
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安野光雅さんの描く絵は、独特の風合いとタッチ、温かく淡い色づかいで有名。その安野光雅さんの生い立ちから、今までの人生をご自身自ら綴られた1冊。安野さんならではのユーモアも交えての文章。そして、安野さんご自身の挿絵が添えられおり、安野さんならではの自伝=1冊になっています。挿絵だけを見ていても、何だか心温まります。
一昨年訪れた津和野の町は、歴史ある山間の城下町。静かで、赤茶色の瓦屋根が並ぶ、どこか懐かしい面影を多く残した小京都。安野光雅美術館も訪れました。美術館内に作られた昔を彷彿とされられる小学校の教室、そしてプラネタリウムも日常を離れ別世界に連れて行かれたような錯覚に導かれました。勿論、安野さんの作品集も堪能してきました。