ケネディ暗殺 ウォーレン委員会50年目の証言 上

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163768809

作品紹介・あらすじ

著者のフィリップ・シノンはニューヨーク・タイムズの国家安全保障担当記者。アメリカの情報機関が9.11を防げなかった理由を超党派で調査したレポート「9.11 コミッションレポート」が、なぜ真相に到達するにいたらなかったかを描いた本、『The Commision(委員会)』を2009年2月に出版した。シノンのタイムズの卓上の電話がなった。「本を読んだのだが」と言って、その電話の主は「The Commision(委員会)」で働いていたものだと名乗った。 だが、その時、電話をかけてきたのは、もうひとつの「「The Commision(委員会)」、ケネディ暗殺の真相をつきとめようとした超党派の委員会「ウォーレン委員会」の元スタッフだった。 ジョンソン大統領の指名によって当時のウォーレン最高裁首席判事をリーダーとする超党派の委員会「ウォーレン委員会」には、アレン・ダレス元CIA長官、将来の大統領ジェラルド・フォードなどが名を連ねたが、実際に調査を担当したのは、全米から集められた若く優秀な弁護士や検事たちだった。 むっつの調査分野(「時系列」「ソ連・キューバ」「オズワルド」「ジャック・ルビー」「シークレット・サービス」)に割り当てられたペアの弁護士・検事たち、彼らが、ケネディの死後50年を期して集まって、シノンに何があったのかを書いてほしいと提案してきたのだった。50年を経て初めて明かされるケネディ暗殺調査の真相。

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・文春のメルマガ

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • 1963年11月22日、アメリカ・テキサス州ダラス。第35代アメリカ
    大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディがオープンカーでの
    パレードの最中に射殺された。

    現職大統領、しかもアメリカが大きな期待を寄せた新時代の
    大統領の暗殺はアメリカのみならず、世界に大きな衝撃を
    与えた。

    ケネディ亡きあと、副大統領から新大統領となったジョンソンに
    よって招集されたのがこの暗殺事件を検証する為のウォーレン
    委員会だ。

    連邦最高裁首席判事アール・ウォーレンを委員長に、後に大統領
    となるフォード、ピッグス湾事件で失脚した元CIA長官アレン・ダレス
    などの6人の委員によって構成された。

    実際に事件の調査にあたったのは当時の若き法律家たちだ。本書
    はその元調査員が著者へコンタクトしてきたことから、当時、委員会
    では何が行われていたかを綿密に追ったノンフィクションである。

    マフィアによる暗殺、外国勢力による暗殺、自国の情報機関による
    謀殺まで。ケネディ暗殺にまつわる陰謀論はさまざまある。

    そんな陰謀論がどうして生まれたのか。本書を読むと納得がいく。
    FBIは実行犯とされるオズワルドが要監視対象だったのに監視
    を怠ったことを隠ぺいする為に、早々にオズワルド単独犯説で
    報告書をまとめ事件を終わらせようとする。

    事件が発生した地元のダラス警察は、オズワルドの犯行の実地
    検分もせず、貴重な目撃者の証言も取っていない。

    そもそも、瀕死の大統領が運び込まれた病院で銃弾が飛び出した
    と思われる大統領の喉が気管切開されていたなんて。

    若き弁護士たちは犯罪学の専門家ではないけれど、ケネディ暗殺
    事件を調べるうちに徐々に解剖学や弾道学の専門知識を身に付け
    ていく。

    しかし、そのすべてが報われる訳ではない。様々な思惑が入り乱れ、
    思うような調査が出来ないことがまま起きる。

    さぁ、下巻も楽しみ~。

  •  当時、ウォーレン委員会の若手法律スタッフとして第一線で捜査資料を収集、検討していた人々も、50年という歳月を経て、自らの見聞や体験を冷静に振り返り、語れるようになったのがよくわかる。
     今日では FBI や CIA の捜査能力や情報収集が官僚主義的な自己保身と絡まりあって、かなり杜撰であったことが広く知られるようになっているので、この書にしばしば出てくる捜査資料の杜撰さに対するスタッフの憤懣にはさほど驚かないが、 FBI や CIA がまだ神話的な伝説に包まれていた時代に、その杜撰さに直面した当時の若手スタッフはさぞ驚いたであろうし、信じられない思いだっただろう。
     いろいろな陰謀を説くケネディ暗殺ものは多いが、つねにその批判の対象となったウォーレン委員会の調査の内幕を覗かせてくれた本書は、貴重な歴史の証言といえる。

  • 【当時の調査スタッフが初めて口を開く】「ウォーレン委員会」とはケネディ暗殺の真相を調査するために、暗殺直後につくられた超党派の委員会。50年目にして語られる真相。

  • 日本語訳が近年まれにみる酷さのため、内容が頭に入らず・・断片的な情報から読み取ってもJFK(ケビンコスナーが映画やったやつ)よりもチープだった・・下巻はいいかな

  • 翻訳のせいか、読むことに時間かかります。まだ、全容わかりません。

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