蜂蜜秘密

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 649
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163815909

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は初夏、とある山奥の村。
    世界最高級の蜂蜜の産地であるその村は、ミツバチの保護のために厳しい環境保護規制が敷かれています。移動手段は徒歩か自転車か馬車。
    そんな辺鄙な村に突然訪れた、謎に包まれた少年。彼は一体何をしにこの村に来たのでしょう?

    「東亰バンドワゴン」でお馴染みの小路幸也さんの、メルヘンなお話です。

  • 装丁派として、思わず手に取ってしまった作品です。ハニー色で角張った装丁は、まさに秘密が隠されているようでした。作風的に、のんびりと読んでいましたが、終盤はいきなり展開が早くなったように感じたので、再読が必要…。作中において、文明から離れた村の表現、自然やファンタジーは豊かな想像を掻き立て、そして猛烈に蜂蜜を口にしたくなりました。

  • 外国の名前の人たちが出てくる本を久しぶりに読んだけれど、すんなりと読み進められた。語り手が変わって伏線が浮かび上がる。面白かった、初めて読んだ人だから他のも読みたい。

  • レオと蜂蜜作りの話。後半の盛り上がりが読んでいて楽しかった。

  • 表紙とタイトルの不思議な雰囲気に惹かれて読みましたが、その雰囲気の通りのメルヘンなファンタジーでした。
    長野まゆみの初期の頃の話に似ています。(大好きな作家さん!)
    小路さんの本は初めて読みましたが、他の本も読んでみようと思います。

  • 【謎の少年と花の少女、奇跡と秘密の物語】〈奇跡の蜂蜜〉を作るポロウ村に転校してきたレオ。蜂蜜の秘密に関わる旧家の娘サリーは、以来次々と不思議な出来事に出会う……。

  • (2014/8/28読了)
    タイトルに惹かれて、内容も知らず書架から直接借りてみました。
    西洋的な少年少女が、長野まゆみさん作品とかぶって、中盤まで読み遂げられるか不安でした。
    長野まゆみさんの作品って、タイトルには惹かれるのだけど、読みはじめるといつも、私には合わないなって思うのです。
    でも、レオの正体が少しずつ明かされてきて、佳境に入ってからは、一気に読み進めることになりました。
    児童書のような登場人物と背景だけど、謎の部分は裏の裏を読む、手の込んだ物でした。
    小路作品は、お茶の間劇あり、ファンタジーあり、友情ものあり…いろんなタイプの本を書かれてますね。

    (内容)
    “奇跡の蜂蜜”を守るため、昔ながらの暮らしを続けるポロウの村。不思議な転校生が訪れてから、次々と奇妙な出来事が…。永遠の少年と花守る少女が秘密の扉をひらく。

  • 妖精と蜂蜜の物語。自己犠牲で村を救おうとするレオが出来すぎているが、子供たちの素直な係わり方で救われた。

  • その土地にしか生息していないミツバチと花からつくられる『ボロウの蜂蜜』は、様々な病を治す奇跡の蜂蜜とも言われている。
    昔からの暮らしを守るこの村の学校に、一人の男の子が転入してきた。彼は少し変わってはいるが聡明で美しく級友たちとも仲良くなるが、村では少しずつ不思議な出来事が起こる様になっていた。


    レモンイエローのバックにレリーフが入ったようなきれいな表紙が目につきました。
    図書館では一般の書架に合ったのだけれど、児童書のほうがよいかなと思いました。
    ちょっとした謎ときに友情、懲悪など、ザ・ファンタジーですね。

  • まずジブリっぽい映像が浮かんでしまい、そのイメージを拭うのに苦労した。そのほか長野まゆみのようなというか、小路幸也がこういうファンタジーを書くのは意外だった。一体何の話なのか最後の方まで分からないので、その興味に引きずられて読み進んでは行くのだが、謎の答えや核となる事実が全て誰かによる説明という形で書かれているのが残念。物語としては面白かったが、文体がいまいちで浸りきれなかった。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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