- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163817200
感想・レビュー・書評
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いつもの通りです。
違いを見つけるのであれば、周りの人が、博雅が共にくることになんの疑問も抱かなくなったということ。
多分、博雅以外。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9編からなる短編集。
ほとんどの冒頭で、晴明と博雅はゆるゆると酒を飲んでいる。
現代とは、全く違った時の流れが感じられ、光や匂いなど、ほんのかすかなものにでも美しさや楽しみを見出すことのできる二人に感じ入ってしまった。
夢枕獏氏の陰陽師シリーズを読むと、微細な感覚や恐れ、いろいろなものを我々現代人は失ってしまったのだなあとしみじみと考えてしまう。
今作では、派手な悪霊退治などはなく、どちらかと言うと、巷の困りごと相談のような事案が多かったように感じるが、これもまた、晴明と博雅の日常を垣間見ることができたようで楽しかった。 -
今回も風雅ではんなりしてて上品です
平安時代のゆったりした空気感を感じさせるような、行間の取り方も素晴らしい -
「オール讀物」に掲載した9話の単行本化で、シリーズ12作目。
いや、もっとあったような気が、、、「金輪」とか。
おどろおどろしいものはなく、いつもの、源雅博と庭で呑んでいて、こういう話がある、「ゆくか」「う、うむ」「ゆこう」「ゆこう」、で怪異が解決される。
「牛怪」は「牛飼」のしゃれだろうが、織姫が浮気して逃げた彦星を探すという奇抜さが面白い。
それにしても道満はいい人になった? -
道満さんがたくさん登場した巻でした。
晴明&博雅がお酒を飲んでいる、縁側の庭の描写が大好きな私としては、少し物足りなくもあり。 -
安定感抜群のシリーズもの。
本文のほとんどがお約束で占められているので、既読感は否めないけど、そこを解ってて読むのがこのシリーズのファンのあるべき姿。
今回は、織女と牽牛の話がよかったな。
でもまさか牽牛が浮気するとわ(笑)。
あ、とうとう道長登場! です。 -
道満さんがいつもより出番多めでちょっと嬉しい巻。
でも一番好きなお話は「桜闇、女の首。」かなぁ。
一途って、哀しいけど綺麗。 -
久々に出た本当に大好きなシリーズ!!
映画から入ったのですが、夢枕獏さんの世界観は又別物!!
似たような話に見えて新鮮な気持ちで読めちゃいます。
もっとたくさん出してほしいです。 -
スタイルは変えず、でもマンネリにならずページをめくる快感!いいです。