- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163817606
作品紹介・あらすじ
戦国の世、女地頭と呼ばれた徳川四天王・井伊直政の養母、井伊直虎。彼女の熾烈な一生を描く歴史エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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女だてらに一国の城主となった井伊直虎の物語だ。
生涯、誰とも婚姻せず、子も産まず、紅を刷くこともなく生きたひとりの女の生きざまが描かれている。
だいぶ前に彼女が主人公の大河ドラマがあったよな、と思うくらいで、井伊直虎という人物についてなんの知識もなく読み始めたので、こんな激動の人生なのかと驚いた。
直虎自身、かなり謎の多い人物らしく、かなりの部分がフィクションであるのだけれど(彼女がこの世のものでないものを視る能力を持っていた、とか)、しかし誰がいつ死んだかということは史実に基づいているはずで、こんなにもころころ簡単に人が死ぬのが戦国の世かと思う。
高殿氏の作品は、いつの時代にあっても世間や人生と戦い続ける女性の姿を描いたものが多いように感じるのだけれど、本作もその通りで、直虎だけでなく、歴史書には名前だけしか残らなかったり、そもそも名前すら残らなかったような影の存在として描かれる女性たちが、いかに覚悟を決め、女としての戦いに挑んでいったかが描かれていて、心にしみる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストーリーは可もなく不可もなく、感情より史実をメインに書いた感じの作品。
登場人物の名前がごっちゃになり、役職で呼ぶと誰かわからなくなり、読むのに苦労した。 -
高殿 円様、今回は戦国の乱世、井伊家存続のために生きる女の生き様!
出産シーンなど、女流作家の生々しさもありですが、井伊家滅亡の縁に追いつめられながらも直前で回避する彼女と、彼女を取り巻く女達の物語は読みごたえありでス。
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表紙のイラストにだまされたらだめですよ。
ライトかと思えば、意外にがっつりがっちりな時代小説でした。
もとより、ライトノベルの系列においては詳細な一大陸の歴史年表を描いている作者ですから、歴史のとりあつかいにまちがいはないだろうとは思っていた。
問題は、文章のリズムで、ライトノベルの調子でいくのかなと不安に思っていたのも杞憂に終わり、がっちりがっしり、重厚に女の戦国史を書ききっていると思う。
おもしろかった。 -
井伊直虎の話とも知らず読み始めた。そういえば大河ドラマで取り上げられたっけ。歴史ものは得意ではないと思いながら読んでいたが、途中役職名などわからぬところは軽く飛ばしながらなんとか読めた。
こうも簡単に人は死ぬのだろうか。戦乱の時代は想像できなくらい激しい。自ら命を絶つものの思いも、現在とは全く違うものだろう。 -
面白くて一気読みした。
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話題だったのでミーハー的に。たくさんの積読をおしのけて。
面白い。
主人公とは別の、女たちの戦いがうまく描かれていて面白い。
武田信玄の残虐性が描かれているのも驚きだった。 -
直虎
戦国の世で女城主
過酷な時代に一族を守る
凄い -
次の大河ドラマのヒロインだそう。次郎法師直虎。
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次の大河の主人公だし、と思い頑張ってみたがやはり歴史ものはなかなか頭に入ってこなかった。