ナイルパーチの女子会

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902296

感想・レビュー・書評

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  • 全然共感できない、女性の世界の話。

    ハッピーエンドではないけれど、2人の女性が、自分が本当に大切にしなければならないものは何か、見つけることができたのは救われる結末でした。

  • 栄利子の狂気じみた執着ぶりはもはやコメディなのかと思うほどだが、本人はいたって真面目なのがなんだか他人事ではなく。一方の翔子も栄利子化していったのが妙にシュールで。ラストに向け急に方向転換していったのはそんなに簡単にいくものなのかと白けてしまった。開きなおることは大事だがそれも加減を間違えると大惨事。
    何とも後味の悪いお話で読後感最悪だった。

  • 「友達欲しい」って願われがちだけど(例に漏れず私も)、それは頭に"自分に都合のいい"って付くと、そのことを解ってはいながら感じてしまうときはある。この話でその思念の浅薄さを思い知るし、人間と交流するの怖くなったわ~。

  • 女の友情的なものに特に屈託も思い入れもない身としては、誰にも感情移入できなかった。
    所々になるほどそのとーりと思うところはあったけど、共感できない登場人物の言動なのでそうハマりもせず、なんとな定まらない気分のまま、どうなるのか気になって読み終えてしまった。
    安直なハッピーエンドでもなく、救いがなく暗いままでもなかったのにはホッとした。

    自意識の濃い若い頃だったら身につまされる感じもあったのかもしれないな。

  • 女子特有の付きまとい、苦手でした…

  • 2018.9読了。
    最初ワクワクしたのだけど、だんだんと諦めに近い感情が。
    結局人は1人で、瞬間瞬間の素敵な出来事をパワーにして生きて行くんだってことかな…期待していた結末ではなかった。

  • 少し極端で、あまり共感できない部分も多かったので、星3つ。

    でも、女同士が難しかったり、言わなくても感じとってもらえると期待する気持ちの部分は確かに!と思ったり。

    さらっと読めるかと思って取り掛かったら、意外と重たい内容でした。

  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベースより)
    ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。

    女子って怖い・・・特に真琴こえ~。しかし、玉の輿に乗るためにこのくらいのことはやっていた女子は昔は結構いたなぁ~バブル乾杯だ!
    全体的にめんどくさい女子ばかり描かれていて疲れた。

  • うーわー、少年はよくわからないって書いたばかりだけど、こっちの女子は割と分かるかもしれない。
    意外となのかはわからないけど、こういう人っている気がする。
    SNSこえーなー、ほんと関わりあいたくないめんどくさい。執着って恐ろしい。
    今いる人間関係を大事にしたい。

    なんか人付き合いで悩んでたり疑心暗鬼になってるときに読むと本気で病みそうな内容で、あんまり人におもしろかったから読んでみてと勧められる内容ではないですな。
    そういう時期を過ぎて余裕がある時だと、あー痛々しいなと客観的になれるし反面教師にできるのかも。
    なんだろうな、女子って。

  • およそ真っ当な『良い人』が一人もおらず自己中心的な人間の本性を見せつけるような展開が続き、読んでいる間中イライラしっぱなしなのに、読み進めずにはいられない不思議な魅力がある。
    それぞれが独り相撲していたような印象。虚しい。
    2人は多分変わらないだろうな。
    いっそ1人でいることに誇りを持てと言いたい。

    • komoroさん
      9nanokaさんの最も嫌いなタイプじゃないですか。自己中心的な人。どんな物語なんでしょう、ちょっと興味あります。しばらくは、たくさん本を読...
      9nanokaさんの最も嫌いなタイプじゃないですか。自己中心的な人。どんな物語なんでしょう、ちょっと興味あります。しばらくは、たくさん本を読める環境になりそうですね。
      2018/03/26
    • 9nanokaさん
      ありがとうございます。中国語の勉強をしなきゃいけないとは思っているんですが、つい…しかししばらくは読めそうです(^^)
      ありがとうございます。中国語の勉強をしなきゃいけないとは思っているんですが、つい…しかししばらくは読めそうです(^^)
      2018/03/27

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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