ナイルパーチの女子会

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3193
感想 : 498
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902296

感想・レビュー・書評

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  • 一番怖かったのが後輩。登場部分が少ないにもかかわらず、強烈な印象を残していった。

  • (2023/12/31 4h)

  • 出てくる女の人全部ヤバいと思った(笑)

  • 思いのほかヘビーというかうんざりする感じで中盤までどうしようと思っていたが、結末はわりとすっきりしていたのでよかった。男とか女とか、何にも関係なくやっていければいいのにね。

  • この本の感想を言えるだけの語彙がない…
    怖いとも、すごいとも、あるある、でもなく。
    ヒトが持ってる他人に評価されたい気持ちとか、羨む気持ちが妬み嫉み…ぐちゃぐちゃなかんじ。

    30代になり、友達との関係も変わってきて、さみしい気持ちを、よい距離感だと信じている。

    学生の時も立場が微妙にはちがったけど、30代になるともっと足場が変わってくる感じ。
    どっちがしあわせとか不幸とかないはずなんだけど。このもやもやが皆が感じてるなら、それは少し安心するのかもしれない。

    でも、だからこそ、友達には薦められない本です笑

  • 分かりたくないけど分かる、という感じで読み進めた。ときどきとてもリアルな描写がある。でも、男に芋けんぴ刺した後輩の女とその男だけ、なんかリアリティがなかった。物語のために作られたキャラクター的で。
    一番怖いのは翔子の父のリアリティ…

  • 柚木さんの本大好き。

  • 終始、読むにつれて、なんやこれ?!となっていく展開。ページ数も多いので先の展開が読めないボリューミーな一冊
    リアルな人間関係に身をつまされるという類の評価と言うよりなんや?この関係…どんな人達なの?みんなぶっ飛んでるなぁと思わずに居られない
    それでいて、ブロガー主婦 おひょうの中の人翔子の父親像に限ってはどこかにあって苛立ちやおぞましさ、人によっては時代による普遍性があるかもしれないと思えた。
    ただ、女友達という化学反応を女子会と言うならばグループになりドロドロと啀み合う様を想像するような人達もいるけど、新たな展開を用意し切り開く1冊になっていると思う

  • 仲の良い女友達を作って安心感を得たいのに上手く行かない、栄利子と翔子。
    似た物同士なのにすれ違っている様や、女同士の腹の探り合い、自分だけの理屈で物事を捉えたり、相手の気持ちを先回りして読み違えたり、自分の思い通りにならないと狂気じみてしまうところが満載で、読んでいてとても苦しく…疲れた。
    ただ、あぁ、あるよねぇ…という感じが、誰にも言ったことのない自分の内側を抉られているようで、ちょっと恥ずかしいというか気まずいような気持ちにもなった。

    女同士の関係を描くのが巧みすぎる。

  • 人との距離感って難しいなぁと改めて感じられた
    一冊でした。いやぁ、難しい…。

    登場人物の癖は強いものの、
    自分にもどこか当てはまっているような気がすると思わずにはいられませんでした。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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