- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163902395
感想・レビュー・書評
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老人たちがテロを起こすという話。
「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」のような村上龍得意のカタストロフィものといいましょうか。先に挙げた作品のように今回もすごいし、語り口や伝えようとしているメッセージはよりシャープになっているような気さえします。
これだけ突拍子もない話を書くには、いろいろな意味でタフさが必要なはずですが、村上龍は年齢を取ってもそこは全く衰えていないなと思いました。突拍子もない話なんだけど、ものすごく現実味もあったりして。「コインロッカー・ベイビーズ」の衝撃を思い出しつつ、今だにこういう村上龍らしい小説を読めることの喜びを実感しながら読めた作品でございました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや~!!面白かった
さすが師匠!! -
NHKのロビーで火炎テロが発生、落ち目のフリージャーナリスト関口は、その場に居たため独占ルポを書くこととなる。しかしそれは偶然ではなく、とある人物に仕組まれたものだった。それは資本力も頭脳も実行力も持ち合わせた老人グループだ。
その後も商店街や新宿の映画館での残虐なテロ現場に居合わせスクープをものにする。当然ながら、その老人グループの正体や動機の解明にあたるが、凄惨な事件の連続で心理的なダメージを受ける。それでも謎の心を病んでいる美女の助けもあり、徐々に真相に近付いて行き、更に大きなテロ計画を知る事となる。
それはナチスドイツの88mm対戦車砲(射程距離10km)で原発を破壊する計画を世界に知らしめて、円を経済的に破壊するものであった。そしてそれは日本政府や米軍の知るところとなり、犯行グループは米軍と戦うこととなる・・・。
老人グループの犯行動機や目的も結構真面目で違和感が無く面白い。
読み始めから装丁のイメージが小説の感じと余りに違うので不思議だったが、その訳もラストには明らかとなる。
細かいことを言えば内閣府と内閣官房を混同しているのでは無いかなと思った。読者に判り易い内閣府を使っただけなのかも知れないけど。 -
村上龍著『オールド・テロリスト』読了。
装画からくる印象とは違い…重くそして楽しい!?戦争や食糧難、生き抜くことが大変な時代が日本にもあったのだ。そんな時代を生き抜いた老人達が…テロをやって歴史を変える!?何か今の若者に物足りない力を呼び覚ます作品かなぁ。奇しくも本書発行日に新幹線内で火災が起きた事件は未来予告的発想?偶然か!?必然なのであろうか? -
久しぶりに村上さん読みました。
老人よ 何をしたいんだ。 -
表紙のイラストからコメディを想像してたら全く違った(¯―¯٥)
序盤からえらいもん見ちゃったよ的な感じで、テロもどきでいっぱい人が死んじゃうし。。。。
村上龍氏は反原発なのかなあ。
読みにくくて時間がかかったがなんとか意地で読了した感じ(¯―¯٥) -
2015/09/06読了