まったなし まんまことシリーズ 5

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902715

感想・レビュー・書評

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  • 「しゃばけ」シリーズから読んでいるけど、妖怪も出ない割に、人間の恋愛に絡んで、町名主の跡取り息子の浅之助に真真事(まんまんごと)が、見抜けることが出来るのか、、と、思いながら、今回も、畠中恵氏の本にどっぷりと、はまっている。

    最初から、登場人物の相関図が、なんとも言えないほのぼのとした人相画が、読みながらも、目に浮かんできた。
    6話からなるのだが、、、たいした事件ではないので、浅之介が、清十郎と共に、解決(?)へと、事を運ぶのだが、、、
    少し、恋の話もあって、なかなか自分の思うようにいかないのも面白かった。
    「運命の出会い」の挿絵に、提灯を持った浅之介の絵の足元が、不自然で、なぜか向こう岸へ誘っているように思えたのは、夢の続きなのか???と、思いながら、アッと言う間に読み終えてしまった。

  •  清十郎の縁談について。町名主の娘でしっかり者で聡明なお安、丸三の妾でその名に負けず威勢の良いお虎などが新たに登場。(新たにだと思うんだけど・・・)

  • 清十郎まつり♪
    お安さん、地味ですが本当に賢い!
    これからも活躍するのでしょう、楽しみです。
    そして丸三さんのお妾のお虎さん、初登場!
    これまた印象に残る姐さんです♪
    おばさんだけどかっこいいなぁと思いました。
    事件は、現代に繋がるものもありました。
    思い込み過ぎ・・・付け火・・・人の心理って、
    いつの世も複雑です。

  • 初出 2013〜15「オール讀物」連続6話

    お気楽な江戸の町名主の跡取り麻之助と町名主を継いだ清十郎が、みんなの協力で難題をなんとか解決するいつものお話の4作目で、清十郎の嫁取り話が基調。

    少年たちの放火事件や病気の弟の身代を狙った誘拐事件も鮮やかに解決。丸三の妾で気の強い元芸者のお虎という魅力的なキャラクターも登場する。なんと疫神に三途の川を渡らされそうにもなる。

    お気楽でお人好したちのほんわかしている物語だが、悲しさを知っていて優しさに溢れているのが魅力的なシリーズ。

  • お祝い、星五つ。
    「まんまこと」シリーズ、第5弾。
    先の第4弾では、悲しい出来事に魂が抜けたようになってしまった麻之助をずいぶん心配しましたが、この作品では、もう元気にたくましく活躍していて安心しました。
    見た目のお気楽っぷりは相変わらずですが、やはり経験が人を育てるのか、未だ気楽な独り身の悪友・清十郎よりはオトナに感じられます。

    今回は、縁談にからんだあれやこれやの厄介ごとの数々、感情的な女、呆れた身内など。
    その中で、ちょっと異色な、子供の犯罪は苦かったです。
    何がいけないことなのか、どうしていけないのか、早いうちに教えないとダメですね。
    すっきりとは言えない裁定が、却ってリアルでした。
    仕事の出来ない男ほど、余計なことに女々しい気を回して、ややこしい事になったり。
    かっこいい女性、賢い女性も登場して、こちらはスッキリ!

    『まったなし』
    祭りの寄進が集まらない理由が、意外な別件と絡んだことであきらかに。

    『子犬と嫁と小火』
    つるむからバカをやるんだ。

    『運命の出会い』
    麻之助の破茶滅茶は疫病も退治?

    『親には向かぬ』
    どうしようもない男。
    高利貸の丸三は、クセのある人物だが、頼りにもなる。
    その妾のお虎さんも。

    『縁、三つ』
    情け無い男。

    『昔から来た文』
    性懲りもない男。
    お虎さんは本当に頼りになる。
    女たちはしたたか。
    プレイボーイ・清十郎は、どうやらその名を返上する日が来たようだ。

  • やっと読めた!
    このシリーズ、好きだわ。
    畠中さんの江戸時代、いいです。

  • 畠中作品の中ではこの「まんまこと」シリーズは面白い方だが、やはり全体的に内容も展開も登場人物も浅い。コミック原作レベルの粗さも慣れているし,暇潰しとして読みやすいんだけど・・読後感としては物足りなさあり。
    今回は麻乃助の親友清十郎の嫁とりがメインになる。お由有の再婚については、過去の話が後付けってイメージ。次巻はこちらがメインになりそうだけど・・マンネリを全体の展開で紛らしてるのかな?しゅばけシリーズよりは工夫あり(笑)

  • 2016 9/25

  • まんまこと、第5弾

    相も変わらずトラブル続き。
    しかし綺麗におさまっていくので気分が良い。笑

  •  前回は吉五郎さんの出番が多かったけれど、今回は清十郎さんメイン。
     吉五郎さんも多少は出るけど(全然でない話もあり)、両国の貞さんとかはほぼ出番なし。

     丸三さんの妾のお虎さん、かっこいい!
     威勢が良くて、嫌味も吹き飛ばしちゃう持ち主だけど、大事なところではちゃんと頭を下げられる人。
     かっこよすぎるぜ。

     小火の話は、胸が痛む。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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