- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163903644
感想・レビュー・書評
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期待通りの村上春樹の世界。
紀行文集。
旅先で積極的に現地の人と話をしているから、旅がもっともっとおもしろいんだろうなと。
英語勉強しなくては。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラオス旅行に備えて読書中ですが、村上さんが行ったのはルアンプラバン(ルアンパバーン)だけのようですね。
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気楽に読めて村上春樹の紀行文は良いな。
熊本は興味有り。
行ってみたいな。 -
村上節炸裂の紀行文集。海外旅行は大好きなのでなんとか読み終えましたが、やはり村上春樹独特の言い回しが若干しんどかったです。。アイスランドのブルーラグーンやギリシャの白亜の建物は実際に現地で見たいなぁと思いました!村上さんも結構な猫好きとは。。びっくりでした。
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ラオスにいったい何があるというんですか?。村上春樹先生の著書。旅行記ひとつとっても書く人によってこんなに違うんだと村上春樹先生の作家としての手腕や文章力の高さを改めて思い知らされます。村上春樹先生のファンはもちろん、村上春樹先生のファンでなくても、ラオスに行きたくなる気持ちがふつふつと芽生えてくる一冊です。
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自分の意見を書けるようになりたい。旅行のことなら書けるだろうと、手始めに紀行文を読みました。行ったことのない場所の一瞬を、匂いや音や湿度まで切り抜いて伝えることの難しさよ。私はアイスランドの話がとても好きだった。
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小説ではない、村上さんの紀行をやさしく文章にした短篇が何作か入っています。肩肘張らず、リラックスして読める本。日本、アメリカ大陸もあれば東南アジア、果てはアイスランドまで。旅に出たくなります。
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2015.12記。
村上春樹近著に思う(2)「ラオスにいったい何があるというんですか?」
文章を書く動機にはいろいろあると思うのだが、「非日常を記録にとどめ、その時の心の動きを人生に焼き付ける」という意味においてやはり「旅行記」というのは原理的にとてもフィットしているし、実際悠久の昔から一つのジャンルだった。
僕はこの類を幅広く読んでいるわけではないが、村上春樹の旅行記の際立った特徴をあえて述べるなら、他の多くの作品が「イベントドリブン」なのに対して、彼のそれは「季節感」への光の当て方が絶妙だということだ。言い換えると、他の同種の作品は「この未知のエリアでこんなびっくり体験があった」ということが読み手の旅情を駆り立てる。村上作品は「何も起こらないこの場所にこんな風が吹き、こんな日差しが地面を照らしていた」ということを訴える。その旅行地が「季節外れ」のときにその筆致はさらに冴えわたる。
さて、最新作でもその表情は顔を見せる。ボストンの川沿いの風景が季節ごとに移ろっていく描写はまさに手練れの村上節だった。とは言え、どちらかというとそれは例外で、多くはそこにあるものの「見聞記」だった。アイスランドの火山と温泉にせよ、ポートランドの食紀行にせよ、ラオスと仏教の関係にせよ、もちろんそれがつまらないということではない、読み始めれば止まらないのだが。
だからというわけではないだろうが、今回は読んだ瞬間に記憶に刻まれるような印象的なフレーズを私としては見つけることができなかった。どちらかというと、村上春樹が(例えばJAL会員誌に寄稿してもらうために)慎重に企画された旅をそれでも決して肩ひじ張らずに穏やかに消化していく、それを洗練の極にある文章に移し替えていく、そしてその過程を一読者として追体験する、そんな読書だった。でもそれはやはり至福のひとときなのだ。 -
紀行文は苦手のようだ。
表紙がいい!!