スクープのたまご

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 614
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904436

感想・レビュー・書評

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  • 週刊誌の事件班に配属されてしまった新入社員の活躍を描くお仕事小説。そしてミステリでもあるかな。事件に関しての部分はメインではないのだけれど、やはり気になって引き込まれました。でもあくまでも、お仕事小説が主体かなあ。
    週刊誌というと「ゴシップ」「根も葉もない噂」「誹謗中傷」というイメージが根強いのは確か。だけれどよくよく考えてみれば、それだけで成り立つわけがありません。世の中の風当たりも強い職業なだけに、面白半分以上の何かがないはずはないでしょう。表現の自由がなんのためにあるものなのか。だけれども使い方を間違えるととんでもないことになる。これって、週刊誌に限らず何にでも当てはまることなのかもしれませんけど。
    とにかく、この作品に登場する社員さんたち、主人公以外の人も全部ポリシーがあってカッコいいです。ああでも実際はこれだけ気骨のある人たちがいるかなあ。

  • 千石社って、どこかで聞いたような?と思ったら「クローバー・レイン」でした。
    えらく感じが違うけど、一応シリーズなのかな~?

    週刊誌の事件班に移動になった、入社2年目の新人記者ヒナちゃんの奮闘記w
    ほうほう、ヒナちゃんが成長してくお仕事小説なのね~、とのほほんと読んでたら、後半は、スクープを獲れるかっ!?と手に汗握る怒涛の展開がっっ!!(盛り過ぎ?w)

    序盤から伏線はあるんだけど、2年目の新人だけあって、ちんたらしてたので、最初からのめり込む感じがなかったのよね~。そのわりにはずいぶん活躍してた感じのヒナちゃんですが・・・素直な無欲さの勝利、ってことなのかな?www

  • 面白い。最後は手に汗を握りました。
    週刊文春編集長お墨付きの、週刊誌編集部ミステリーです。お仕事小説としてもミステリーとしても十分楽しめました。
    私は正直マスコミが大嫌い。図々しく物見高く、人の気持ちを踏みにじることも辞さない人たち…という、物語の中でも語られる偏見(?)を持っていました。
    でも彼らにもレゾンデートルがある。
    正義ではなくても、公平ではある。
    随分と見直してしまいました。
    それも全て、主人公日向子の純粋かつ優秀な人柄と、編集部の面々の素敵なキャラクターによるものです。
    読んで良かったです。

  • 最初の事件がこーつながっていくのかと、面白かっただけに、終わり方が中途半端な気がして、残念。
    どんなことにも真摯に取り組むヒナコちゃんが良かった。
    週刊誌って人の不幸を根掘り調べ、ネタになればなんでも良しって下衆な人たちと思ってたけど、取材する側にも色々あるんだね。

  • 千石社シリーズ最新刊☆センテンススプリングが絶好調の今、旬な週刊誌に配属された日向子の奮闘気♪あんまり週刊誌って私もいいイメージ無いんですけど、等身大の姿と思えば彼ら彼女らの頑張りはやはりスゴイな、と思います。執念というか何というか。これが全てでは無いだろうから鵜呑みにはしませんが、どこに配属になろうとも食らい付き、腐らないヒナちゃんは素敵な女の子でした♥残りページ数が少なくなってきてからのスピード感はなかなか。一気読みでした。大崎さんの作品はやっぱり出版社&本屋ネタが好き。帯は文春さんが書いてました…笑

  • ZIPで紹介されていたので。週刊文春の編集部をモデルに書いているとか。いわゆる業界ものだけど、軽快なテンポで主人公にも共感出来て面白かった。

  • テンポがあって面白かった。

  • 出版業界、書店業界を、コミカルに描かせたら、
    ピカ一の大崎さんの千石社シリーズ3作目です。

    千石社のモデルは、「文藝春秋」社…。
    1作目は、ファッション誌、2作目は、文芸誌、
    ときまして、
    3作目は…、いよいよ本丸??の、週刊誌です。
    もちろん?、モデルは、「週刊文春」ですね!?

    今年に入って、文春砲を連発炸裂させている?、
    タイムリーな編集部を直接取材した作品でして、
    新人女性記者の奮闘記(お仕事小説)の体で、
    前半は、細かなエピソードを取り上げながらも、
    全編通して、連続殺人事件を追いかけています。

    週刊文春で取り上げられた、
    個々の事案をアレンジした小話、といぅよりは、
    新人記者の、あるある苦労話を散りばめながら、
    記者としての成長と、後半の大逆転に向かって、
    お話が展開していく、エンタメ小説でしたね…。

    とは言え、
    業界あるあるは、既2作ほどではなかったかも?
    言い換えれば…、週刊誌の記者や編集部は、
    意外と、小説にし難ぃ題材なのかもしれなぃ…?
    高ぃ期待度に対しては、ふつぅだったかもな~。

    とは言え、そんな中、3話めのエピローグが、
    育休不倫疑惑の元議員を彷彿とさせる?ネタで、
    文芸誌への掲載が、昨年5月といぅことでして、
    少しばかり、ぶるっときました…。
    (5月のできたちゃった結婚時には、すでに…)

  • 【この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?】「週刊千石」に異動した新人女子部員が恐る恐るタレントのスキャンダルや事件取材に奮闘! リアリティ満載・感動のお仕事小説。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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