西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 570
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904993

感想・レビュー・書評

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  • シリーズなので、安定して読める。だだ、やっぱりちょっとマンネリ化しているかなぁ…

  • だんだんマコトとタカシの年齢がやっていることと解離しつたあるようなないような。

  • やっぱりマンネリ化しているとはいえ、好きな世界観。

    マコトとタカシのコンビがかっこいい。

    そして時事の話題を取り入れるのはさすが。

  • またまた久しぶりのIWGPシリーズ。このひとは変わらずカッコつけだなぁと思わされる話が多いけど、それでもキャラが立ってるとこが好き。というか、ドラマのイメージで読んでるからそれが鼻につく感じになりすぎないのかも?
    あと世相をよく反映してるので、そこは身につまされたりなんとなく同時代を生きてる人間として共感できるのかも。

  • 経緯背景不詳

  • 連作短編4編
    タカシもマコトもだんだん年を取ってきてる割に,相変わらず元気でほっとします.

  • 池袋ウエストゲートパークの最新刊。
    最近のユーチューバーの話、整形女の話、ブラックバイトの話、など最近の話題の話を盛り込んでくるのは、さすが石田衣良ですね。
    ユーチューバーの玉ねぎを何秒で食う!とか笑えて面白い。

  • 池袋ウエストゲートパークやっぱり、面白い、久しぶりのマコトとタカシ。次回も期待。

  • 大好きなシリーズ読み返そうってことで、IWGPシリーズを最初から全部読んで、ふと書店に立ち寄ったらなんと新刊出てた。嬉しすぎる。さて再読ではない初見のIWGP、どんなお話たちかな。
    「西池第二スクールギャラリー」…小学校の同級生サエコから持ち込まれる仕事の依頼。サエコのギャラリーに展示してある立体造形(ゴジラもどき)が何者かによって傷物にされた。作者は小門屋という男。マコトはタカシと一緒にギャラリーを見張り、小門屋を守ることに。小門屋はデザイン会社と企業カレンダーの件で揉めていた。なんだかサエコの存在が…結局最後タカシとデートしちゃってる…サエコはなんとなく、セレブらしくもう決まった相手がいるとかそんな感じが良かった。プーアール茶のくだりでタカシのこと特別扱いしてる感じは面白かったけど。小門屋さんにエールを送りたくなるクリスマスのお話。
    「ユーチューバー@芸術劇場」…ついにユーチューバーが話のネタになるとは。140★流星(笑)なかなかのネーミングセンス。流星はユーチューバーとして『生の玉ねぎ何秒で食べつくせるか?』みたいな動画を日々アップして報酬を得ていた。そんな流星をディスる戸田橋デストロイヤーZ。でもそんな両者の叩き合いはじつは筋書きがあった。なんだか本当に『今』をうつしたお話だなあと。Gボーイズの手にかかれば戸田橋のやつらなんてちょろいもの。トラブルはさっくり解決。でもなんかこのユーチューバーに???ってなってるマコトとタカシが面白くて可愛かった。少しだけ老いを感じるサクラの季節。
    「立教通り整形シンジケート」…容姿コンプレックスなんてみんな持ってるもの。そんな心の隙間に入り、どんどん高額整形を繰り返させる。そんな整形シンジケートをマコトとタカシがぶち壊す。決してマスクを外さない依頼主のスズカ。そんなスズカに思いを寄せる園田。整形を焚き付ける商売オカマのジェフ杉崎。何よりこのお話の中に池袋内戦のときの尾崎京一率いるレッドエンジェルスの話が出てきたのがなんか嬉しかった。しかもたまに劇場の楽屋に顔を出す…って、ちゃんと今でも交流があるところがなんとも言えなく嬉しい。こういう繋がりが、このシリーズの魅力。人間だからいろいろな表情がある。美しいときも醜いときもある。夏の爽やかなお話。
    「西一番街ブラックバイト」…きっとこういう会社は表沙汰になっていないだけで、沢山あるんだろうなあと思う。程度は様々だろうけど、日本中の至るところで黒い会社は人の生き血を吸って繁栄している。まさにそうなんだろうなと。OKグループの従業員マサル。その後輩ミツキ。ミツキは飛び降り自殺を図る。ひとりの人としてあつかわれない。認められない。自分は誰でもいい人間なんだ。ミツキの気持ちはなんだかすごく、辛かった。腐ファイ。憲兵。過酷な勤務体制で死んでいった若き女の子。そんな中、このトラブルの核心に近付いていったマコトにもとばっちりが。真島フルーツが目だし帽の4人にめちゃくちゃにされる。もうここからタカシが最高にクールでかっこいい。タカシが腐ファイなんかに負けるわけないって思ったけど、なかなかハラハラした。クリスマスイブのマコト、おふくろ、タカシの3人でやるささやかなパーティが本当に好き。タカシはひとりで生きているけど、全然ひとりじゃないよ。マコトがいる。マコトのお母さんもいる。読了後、ちょっとセンチな気持ちになる、だけどやっぱりマコトとタカシが最高にきめてくれるそんなお話。

    それにしても、最近サルやゼロワンが出てこなくて寂しい。。

  • 好きなシリーズだったけど、少しずつ
    私にとっての小気味よいラインとは
    ずれを感じることが増えてきていた。

    マコトの言動(思考)にダブスタを感じたり
    タカシがクールなキングに見えなくなったり
    各話ゲストの関係者が都合の良い存在にしか
    思えなくなったり、細かな単語のチョイスに
    引っ掛かりを覚えたり。

    残念だけどここらが限界。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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