終りなき夜に生れつく

著者 :
  • 文藝春秋
3.32
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本棚登録 : 827
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906096

感想・レビュー・書評

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  • やってしもうた。
    他の方のレビューを拝見するとどうやら続き物の作品らしく(スピンオフ?)ちょっと損した感じ。追って早く前作を入手しなければ。

    仮想の国での話が続いていくものとばかり読んでいたら「日本」が出てきて驚いた。

  • 『夜は柔らかな幻』に登場した人物たちのそれまでに焦点をあてた短編集。

    【砂の夜】
    須藤みつきは医師として戦争地帯での医療チームの中で働いていた。そこで見かけた同じ日本人の軍勇司と言葉を交わすようになる。彼らが向かった地域で謎の死体をみる。それを原住民は“呪い”と呼んだ。日帰りでキャンプへと帰るはずだった彼らを砂嵐が閉じ込める。そして深い夜の中、悲鳴が響き渡る。
    【夜の二つの顔】
    軍勇司と葛城晃との出会い。ダウナー系の薬。
    【夜間飛行】
    葛城晃が受けた入国審査官の試験。そして神山との再会。
    【終わりなき夜に生まれつく】
    神山を追いかける雑誌記者の不運。

    文句なく面白かった。またこういう短編集を出してほしい。

  • タイトルが素敵!と思って読んでみたら不思議な能力を持つ「在色者」とか「イロ」とか何の事やら。恩田陸は時々、不思議な話をかく。タイトルを検索してみたら最初に出てきたのはアガサ・クリスティの同タイトルの作品であった。原題は「Endless night」・・・訳した人がすごい。話の内容はもちろん全く違うのだが。短編だから読みやすかった。「在色者」として生まれた者たちには朝は来ないというのか。そうなるとタイトルのイメージも重たいものになってしまう。

  • 3.0

  • 『夜の底は柔らかな幻』スピンオフ短編集。
    「砂の夜」は、みつきと勇司が海外医療ボランティア先で遭遇した在色者による事件の話。髪色などは違うけれど、ルカスはもしや青柳?
    「夜のふたつの貌」は勇司が途鎖大学で葛城と知り合う話。改めて、勇司はすごくいいキャラだなあ。
    「夜間飛行」は葛城が入国管理官の幹部候補生としてスカウトを受ける話。神山を追う記者が主人公の「終りなき夜に生れつく」にも通じるけれど、栄会陰に終わらない夜を生きる宿命からは葛城も神山も逃れられなかったんだなあ。
    このシリーズ、もっと読みたいです・・・。


  • 超能力ファンタジー短編集

    スピンオフの方から読んでしまいました〜
    (またやってしまった)

    どぉりで今ひとつ分からないなぁと 笑
    設定と独特の世界観、言い回しにスルスルと没入、気がつけばあっという間に読み切りました

    本編を読んで再読します
    こういう本との出会い方も好きだったりします

  • 「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ。
    なるほど、この人にはこんな背景があったのね、と納得。
    「夜の底は〜」をもう一回読みたくなる。

  • 『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ的作品。
    登場人物たちの過去が描かれる。
    葛城、結構いい奴だったのに...勇司ともいいコンビだったのになー入国管理局なんか入るから、と一人ぼやいてしまった。
    本当に面白くて魅力的な作品。まだ続編はあると信じたい。


    《恩田陸を読むぞ2021⑤》 
    ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。

  • 恩田さんの世界観、超能力者の心情まで把握する想像力に引き込まれました!理解するのが難しいという部分もあるが、それもまたいい。

  • 二章目以降が面白かった

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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