- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163906201
感想・レビュー・書評
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冬の寒い朝にぬくぬくの布団から抜け出せないような雰囲気を持つ心地よい短編集。個人的には「カブとセロリ」「むすびめ」「青空」が印象的だった。「青空」はその瞬間の話よりもそこで語られる妻との別れのくだり。「最後の1週間は意識もなかったから、どこで別れを告げたかのかすらも曖昧のままだ」とか「やりたいことをやらせてやれなかった罪の意識が作用して」などの部分が切実に刺さったから。短編集と言う事もあり本屋大賞にノミネートはされなかったけど次作品にも期待。
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2018.1.16
どれもよかったーー面白かった。なんだろう、うまく言えないけどこの読み終わったあとのいい感じは。
日常を切り取って描いた短編集は、どれもその人その人の内面をよくうつしていて。短編集ってあんまり好きじゃないことも多いけど、これはなんか、この長さがよかった。
「出会いなおし」っていうタイトルがまた素敵。まさしく、「人は会うたびに知らない顔を見せ、立体的になる」がしっくり。「カブとセロリの塩昆布サラダ」が特に好きだった! -
かぶと大根と話が面白かった。
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すごく良かった!
「カブの塩昆布サラダ」って名前だけですごく美味しそう…私も食べたい…。
どの短編も良い!!
「年が進むほど慌ただしくなる」って、確かにそうですよね。
短編って、登場人物に感情移入することなく読み終わってしまう作品もあるけど、森絵都さんの作品はキャラが良い。だからすぐ感情移入できちゃいます。
「みかづき」に続いて本当に良かった。
新作が今から楽しみです。 -
大好きでした。
短編小説が6つ。出会いなおしが一番好き。
ユーモアのある表現も好きでしたし、物語の展開もありきたりでなく、でもワクワクしました。 -
意外にも著者初読み。
ブクログでのレビューがとても良かったので、読んでみた。短編集なのだが、私はどれも何が伝えたいことなのか、いまいちよく分からなくて、全ての作品が中途半端にしか感じなかった…多分、作者さんの好みの問題かなぁ。 -
失敗しても年を取ればまた同じ人と出会い直せばいいのかぁ。しみじみといいお話が6編。
イラストレーターと編集者の「出会いなおし」が好きでした。変わっていく相手を受け入れていけるっていいことだな。男女でも必ず恋愛関係になる必要はないし、遠くでずっと思い続けるって素敵なことだと思いました。
小学校の時気まずく別れたままの2人が同窓会で再会する「むすびめ」も良かったです。 -
最後のお話が、一番心にズンと響いた。
もちろん、その他の話もそうだけど。
何処かで踏ん切りをつけて前に踏み出すのは並大抵では出来ないって事ですかね。納得です。