- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163906430
感想・レビュー・書評
-
一気読み
なんかスタンドバイミーを観た後の気持ちになった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめの2、3ページでもう面白いと思った!!
はまる、無我夢中で読める面白かった。
ある何かが起こったからそれに対してこうするとか
因果がすごくはっきりしていた
そこが印象的であり面白かった
台湾の人の人格?のようなものなのかなぁ。
すべての行動に理由を持っているように(つけているように)感じた
色んな言葉(台湾ならではの言葉もあるが分かる言葉もある)の成り立ちが、ストーリーが話されていて、今使われてる言葉も生み出された言葉も全てにストーリーや何かがあるのだなと思わされた。
少し残虐的なものもあり、日本の統治時代の台湾なども出てきたから、今まで知らなかった歴史を知れる。
途中ではっ!っと気づかされるところがあって面白かった
時代がたくさん飛ぶが、その時代によって生活している場所が異なるなど、するためどこの時代のことを話しているかわかる
この世界にひきこまれるように読んでいた
少しだけよくわからなかったジョージオーウェルの「一九八四年」を読んでよかったと思わされた -
たまらない少年時代。
豊かな映画で描かれているような少年時代。
豊かというのは、優しく温かいと同義ではなく、
その痛みまで焼き付けられてしまうような、
そんなフィルムのような豊かさ。
語り口にすっかり騙された。 -
帯の煽りが小川洋子さんじゃなければ敬遠してたかもしれない。小川洋子さんであっても台湾の話という事で登場人物名で読みにくそう…と手を出すのに勇気がいったが、読みだすとグイグイ引き込まれて一気に読み終えた。
台湾での少年時代の描写は本当に活き活きしていて頭の中に台湾の雑多な景色が浮かんできて映画を観てるよう。それぞれ影ある家庭環境のもと育まれていく友情はそれだけで十分に一つのストーリーであるが、そこに現代が加わることで更に深みが出ている気がする。
それは、この小説のもう一つの魅力である過去と現在の対比。その対比を際立たせる漢字の使い方と主語の入れ替え。このコントラストを主語の入れ替えを巧みにぼかしながら段階的に切り替えていくことで、どんどん読み進んでしまう流れになっていと思う。こういうパズル的な文章の書き方は推理小説的でもあるかな?と思ったらやっぱりそっち系の作家さんなんですね。
あと作者は私と同世代かな?出てくるアーティストが全て私のリアルタイムでちょっと楽しかった。一つ難をいうなら引用した小説をネタバレ的に説明するのはちょっとどうかと…
あと皆さん指摘の通り、私もスタンド・バイ・ミーが思い浮かびました。 -
想像通りでした。が、
面白くて一気読みしたいのに
なかなか時間が取れず、チョコチョコ読み。
最後がなぁ…
-
東山さんによれば『流』が光を『僕が〜』が影を強調したとのことで。台湾を舞台に青春と影を。友情と街の雰囲気、ストーリー展開は良かったかなあ。ですが、私のど真ん中にはきませんでした。好き嫌いの問題かなあ。サックマンは誰か判明したあとは、多少引き込まれました。
-
30年前、それぞれの事情のもと、絶望し、怒り、それでも家族を愛し、葛藤しながら友と過ごした日々。秘密を、闇を、贖罪を抱きながら別々の道を歩んだ彼らが、30年後に見た現実は?正しいことは何なのか?受け入れること、与えること、罪の重さ、友情。何とも云えぬ読後感だ。