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- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163908045
感想・レビュー・書評
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愛という形のない物が、いろいろな現実の出来事の中で表現されている気がしました。「愛を信じられない男」は、誰よりも愛を信じていたのではないかと思います。
過去の若さからくる自信が年月を経て変化し、それぞれの人生と重なったからこそ、全員が愛を感じて満足いく結果が待っていたんじゃないかと思いました。
読後感もよく、さらさらと読める物語なのに、さらさらと読んだ後、3人の関係や出来事の意味などずーっと考え続けてしまう深さがありました。読書の楽しさを感じた一冊でした。 -
生活の中の何気ないかっこ悪い瞬間、一瞬のダサいポーズとか変な癖とか、身内にだけ見せられるっていう瞬間がバッチリ描かれてて愛おしくなる前田司郎のそれ。
三人の過去の話では自分の感情も過去に連れてかれたような感覚がして失った何かの存在を思い出す。
最後は怒涛の奇妙な滑稽さ。
他者から愛を注ぎ込まれ、愛の実感をもらった二人。
独りよがりな男のバカさ加減とか
誰かの愛による疎外感の痛みとか
生活感とか、いろいろ。もぐもぐ。 -
【愛が信じられない男をめぐる三角関係】不妊に悩む結婚6年目の夫婦。諦められない夫の提案は、驚くべき解決策だった。男二人と女一人の、愛をめぐる危うい心理劇。