- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166607594
感想・レビュー・書評
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金本位制をやめたときから、新型デフレが始まった。
ドルの価値が今のハーフサイズぐらいに縮小するまで、
資産インフレ、実質デフレは続くと言う。
解決策は、ヨーロッパの小国家を見習うことではないかと。
日本では道州制よりも、もっともっと小さな単位で、
地元の強みを生かした独自の政策をすべきだというのが、
著書の考えだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
合成の誤謬からいかに脱却するか
ipadは中国で作られる。Ipadが売れるほど米国は貿易赤字になる。
グローバルな時代に国別の貿易収支にいかほどの意味があるか。
ドルの清算がおこる。1ドル50円に。
あまねき富の均霑を目指すべき。
実物デフレと資産インフレが同時進行する。 -
ドルは50円ぐらいがちょうどいいという浜矩子著。
・今の消費生活は、合成の誤謬(個別レベルでは正しいことが、全体としては必ずしも正しい結果につながらない)で、自分さえよければいい病。
・歴史は、形をかえて繰り返す。
・結束を誇示しなければならない時ほど、実は結束は危ういのが世の常。
現在の自分さえよければいいから→三方よし・三方一両損。
とりあえず、ドル売りから入ろう。 -
グローバルな世界が進行してきた過程がよく理解できた。今までの新聞・雑誌の話では具体的な話でも、全体の流れがわからない。今後の世の中の変わり方をできるだけ想像し、ただ単に、世の中がこのようになったのみで済まさなく、今後自分の対応の仕方を考えるようにしたい。追ー今日新聞を読んでいて、記事の内容(ユーロ)がある程度理解出来ているのにビックリ、よく考えると、この本のおかげかと思い至った。22年6月発行の本で現在をある程度説明できることに驚いています。学問手このようなためにあるのかと考えさせられました。-あまりに自分が今まで、そのようなことに関心がなかったのかも?
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グローバル経済の歪みと日本政府の経済政策の失敗。実力以上にふくらんだドルの価値によって根拠のない繁栄を続けてきた世界経済の破綻。前半では問題は複雑に絡んだ諸問題を解説している。後半ではそれに対する日本の対処法を挙げているが、地方分権による発展というだけではいささか楽観的すぎるのではなかろうか。ルクセンブルグなどヨーロッパの成功している小国を例に挙げて、各自治体がそうした「開かれた小国」となることを推奨しているが、具体的な方法は各自で考える、というレベル。ヨーロッパの例にしても経済的に安定しているドイツ、フランスなどの大国があってこそ、小国も成立しているのではないだろうか。解決法はまだまだ見えない。