実録 政治vs.特捜検察 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607860

作品紹介・あらすじ

「政治とカネ」の事件はなぜ次々に起こるのか。議員秘書を15年勤め、日本初の政治資金規正法違反による逮捕者となった著者による告白。「監獄に行きたいか!」と恫喝する検事、ズサン過ぎる政治資金管理の実態など、衝撃の事実が明かされる-。

感想・レビュー・書評

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  • 頑張っている人が必ずしも報われるとは限らない。
    こと、権力は強大で、一個人で太刀打ちするのは大変だが、インターネットがないころだったら、大変どころか、泣き寝入りがほとんどだっただろう。

    要領のよさ、先を見通す力、が必要なのだろうか。
    自分の考えと現状との折り合いも必要かもしれない。

    願わくば、権力者側が不祥事を起こした際、退職することが多いが、退職というのは退職金が出るということなので、懲戒免職にしてもらいたい。
    「退職願」などを出して退職を認めるのではなく、「進退伺」を出し、処分を待つ、というのが本筋だろう。

    払ってもいい金額:600円

  • 積本からよんだら、ためになった。
    政治家の事務所とか秘書って、お金集めや事務処理や
    人間関係とか大変だな。こりゃ、あまちゃんにはできねーわ。

    てかんじです。あまちゃんというか生活力とかないとだめね。

  •  本書は政治資金規正法違反で逮捕・起訴・実刑となった自民党政治家秘書の著作であるが、全編言い訳の書であると感じた。
     逮捕後の東京地検特捜部とのやり取りや、一般社会とは違った永田町の特異な世界は、それなりに興味深く読ませるが、これは新書で扱うほどの内容ではなく、いわゆる週刊誌ネタではないだろうか。「みながやっているのに、なぜ私だけ?」という論理は、スピード違反で捕まったものはみな思うことだが、とても通用するものではないと思う。
     著者は政治家志望で、国政選挙2度の落選経験を持ち、3度目の出馬の直前に逮捕されたとのことであるが、政治家志望なら、せめて本書に、東京地検とはどうあるべきか、政治資金とはどうあるべきかなどの理念を語って欲しいものだと思った。政治家は、一面では泥水家業であるが、同時に高い志と理念を持つものであると思うからである。本書には、前者の泥水の詳細は語られているが、後者に当たるものは見当たらない。
     ただ、本書中の元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏との対談は興味深く読めた。若狭氏はTVでもコメンテーターとしてよく出演しているが、東京地検の内情を良く知る人間である。その若狭氏が「誰かを逮捕して強制捜査が始まってしまうと、もう撤退はできない」と東京地検の内情を語り、小沢案件についても「検察審査会は、こういう政治案件ははずすべきだ」と断言している。実に興味深い。東京地検の内情についてもっと深く切り込んで欲しかった。
     東京地検特捜部の活動や組織にいろいろ問題があることは、厚生労働省の村木元局長の冤罪事件や小沢民主党元代表の案件等でも明らかであるが、泥水の実態と取調べの愚痴だけでは新書として上梓した価値は無いと思った。

  • 国会議員を夢見る政策秘書。2回の落選で、あとがないー。

    最後のチャンス!ドラマだったら、ここでチャンスの神様が、主人公を救う。
    しかし、事実は、あまりにつらく、あっけない。

    逮捕- それが彼女の現実だった…。
    まとめると『クリーンな 理想が導く 塀の中』といったところでしょうか?

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