- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166609703
感想・レビュー・書評
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株価の予想に因果関係はなく、確率的に決まるもの。予測は不能。株式市場がオープンマーケットに対して、不動産市場は、インサイダーマーケット。現代は、複雑な世の中になってきており、遅い思考が求められる世界。遅い思考をするプロが早い思考の素人をカモにする。資産運用に関する基礎的な考え方を読み物として、会得することができたように思いました。
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金融資本の運用で失敗する最大の原因は騙されたりぼったくられたりすることだ。
業者にとっては投資家から受け取る手数料を最大化することが最も効果的
本書はこの金融資本の運用でやらかさないための金融リテラシーを上げる足がかりとなるような知識を多く提供してくれるものだった
金融、経済に関する通説やよく聞き覚えのある言葉について、かいつまんに説明しつつ実態を分かりやすく伝えてくれ、すごく勉強になる内容だった。
なんとなくわかった気でいたたくさんの用語や仕組みが少しは深く理解できるようになったと思う
以下、特に印象に残ったフレーズたちを記しておく
資本主義とは、複利とレバレッジによってバランスシートを拡大していく運動のこと
インデックスファンドによるドルコスト平均法では、株価の暴落こそが投資の最大のチャンスになる
資産運用において「よく知っている」ことはほとんど意味がない
「損したくない」というのは、人間の本性に根ざした根源的な感情
「直感的に正しそうなことこそがもっとも疑わしい」というのが資産運用の基本
投資のプロはサルに負ける
市場は因果律で動いているのではなく、未来は確率的にしか把握できない、株価の変動に理由はない
市場は複雑系であるから、予測不可能なことを前提に資産運用を考えるべき
株価や地価は将来の利益を現在価値に割り引いたもの
為替はモノの値段が同じになるように異なる通貨を調整すること
金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話は無視
→歩合制で給料が決まる金融機関の営業マンが売りたいのは顧客に有利な商品でなく、自分が儲かる手数料の高い商品 -
お金を蓄えたり増やすにあたって大切な原理原則が簡潔に書かれた本。ただし、原理原則を実践し続けるのは困難。よって、時折読み返すと役に立ちそう。
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投資を考え始めるにあたり、必要な基礎知識が一通りまとまっている印象。既知の内容も多かったが、著者の単刀直入な物言いでコンパクトにまとまっていると感じた
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投資全般を考えるにあたり、読む価値のある本です。
私の場合は特に、不動産投資をしているので、不動産投資の前提は納得するものでした。
【不動産投資の前提】
①株式は市場で取引されるが、不動産は相対取引
②株式市場では時価が瞬時に公開されるが、不動産取引では売り手の希望価格しか分からない
③株式投資では特定の投資家だけを優遇できないが、不動産投資では顧客を差別する事が当たり前である
④株式市場ではすべての情報が公開されるが、不動産取引では最低限の情報だけしか教えて貰えない
⑤株式取引の手数料は低いが、不動産仲介手数料はかなり高い
不動産投資のノウハウとは、いかにしてインサイダーになる事であると結ばれていました。
自分自身の経験からも、収益の源泉はそこにあると感じます。 -
マイホーム購入後に読んでいるので、マイホームのことについてネガティヴに言及されるのツライ。
インデックスファンドについて知らなかったので、追加で別途学んで投資するか検討する -
2020/07 再読。当時とはまた違う発見。
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金融業界のことがいろいろ分かりやすく書かれていてとても勉強になる本です。
わたしは株式投資をしていて、これまでにもいろんな金融本などを読んだり話を聞いたりしたことがあるので少しは知識があるほうだとは思いますが、為替などあまり詳しくないところが理解しやすかったです。
宝くじやマイホームなど多くの人には夢であるようなものの実態がどういうものであるかなど、知識のない人には知りたくなかったと思うようなことも書かれています。
ただ知らずにいるよりも、知るほうが今後の人生にプラスになると思います。
とてもおススメできる本です。 -
素人にはちょっと難しい。インフレ中は普通預金が最適な運用。医療保険は給与保障、1ヶ月9万円が医療費上限。生命保険は宝くじと同じ。株式、債権、不動産投資に分散が正しい印運用。アベノミクスは金融緩和でインフレ期待高まり実質金利が下がり株価と地価が上がり、賃金も金利も上がること、円安、株高。
日本株だから安心ではない。株価の変動に理由はない、誰も未来を知ることはできない