韓国「反日」の真相 (文春新書 1007)

著者 :
  • 文藝春秋
3.67
  • (4)
  • (5)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 64
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166610075

作品紹介・あらすじ

過激化する韓国の反日活動はとどまるところを知らない。しかし、その一方で、村上春樹や東野圭吾は人気小説ベスト5にランクインし、推理・ホラー部門の販売数量の実に44%を日本の書籍が占めている。ユニクロも、日本産ビール・日本酒も、日本風居酒屋も「メイド・イン・ジャパン」は大人気だ。こうした二面性はなぜ生まれたのか?なぜ韓国人の心理や行動は理解しがたいのか?それは韓国人独特の意識構造に深く根ざすものだった──。反日ロビー活動から中国コンプレックスまで、新聞コラムで「韓国で取材していて『うんざりだ』と思うことが多くなった」と書いたソウル支局長が「真実のコリア」に迫る。気鋭のジャーナリストによる全く新しい韓国論の登場。【目次】はじめに第一章 自覚なき反日 見えない「反日」/不買運動とユニクロ/慰安婦問題の「国際化」第二章 「正しさ」とは何か 国際約束より「正しさ」/毎月出る違憲判決/慰安婦と鉤十字第三章 反日の暴走 強者への甘えと反発/半分だけの「世界」/ 趣味の世界だけになった日本留学第四章 大国にはさまれた悲哀 認めてもらえないことへの不安/世界の中心に立ちたい /ハングル普及の夢第五章 中韓接近の心理 逆転した対中意識/新たなキーワード「人文」/韓国取り込みに走る中国終章 韓国に幻想を抱いてはならないあとがき

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なぜ反日が起こるのか、ただ統治されていたからではないということが分かった
    韓国は芸能人等に対する誹謗中傷も過度な気がするが、儒教の考えが強いからなのだろうか…

  • 朴槿恵大統領の弾劾と文在寅新大統領の就任、そして新大統領の「国民が情緒的に受け入れない」との慰安婦問題合意についての発言、この間の動きを見ていて韓国とはどうもわからない国だとの思いを抱いた。
    この国はどこか違う国民文化の土壌があるのではないかと考え、本書を手にとってみた。
    著者は儒教の影響を主張する。法律よりも上位にある道徳性。強い序列意識。それらの国民文化が政治を拘束しているというのだ。
    さて、どうだろうか? なるほどそう考えると日韓をめぐる過去の歴史の軋轢の一部は理解できないことはないかも知れない。しかしまだまだ考察すべきことは多そうだ。
    歴史をみると隣国と仲の悪い例がほとんどだそうだ。隣国を理解することは難しいと改めて考えた。

    2017年7月読了。

  • 韓国と国際社会との様々な関わりの中で日本(と米国)の比重が小さくなっていること。政治や司法でさえ、道徳的な「正しさ」が重視されること。世界から認めてもらいたいという強い欲求。中国への接近。最近しばしば見られるこれらの韓国分析が、本書でも分かりやすい筆致ですっと頭に入ってくる。中韓接近については、筆者は、「すりよっている」というよりも「ひきずられている」(韓国は抵抗を試みることもあるが、中国に力づくで抑え込まれる)という分析をしている。

  • 韓国反日と日本のことが好きは別。竹島では嫌いだが、アニメや文化は好きというのが並行して存在する。
    日本人は批判されることを恐れ、韓国人は認められないことを恐れる。
    韓国は一流国家になることを目指している。
    国際社会からこう見られるという視点での交渉を行えば韓国の譲歩が得られるかもしれない。
    韓国の司法は国民の目を気にしている。

  • 最近あまた出版されている「嫌韓本」「日韓関係に関する本」なるものは基本的に読まない。が,この本は,韓国人の「反日」的態度の意識下にはどういったメンタリティーがあるのか,歴史的,文化的に掘り下げて記述されており,読後,ストンと納得することができた。こうした冷静な論考をこれからも読みたいものだ。

  • 落ち着いた「嫌韓本」という位置づけか。タイトルほど過激ではない。毎日新聞ソウル特派員として取材をし、現地をみてきただけに説得力がある。世論に忖度しすぎる韓国司法というのはこちらから見てても異様な雰囲気を感じる。

  • 著者:澤田克己(記者)

    出版社リンク
    http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610075

    【目次】
    はじめに

    第一章 自覚なき反日
    見えない「反日」/不買運動とユニクロ/慰安婦問題の「国際化」

    第二章 「正しさ」とは何か
    国際約束より「正しさ」/毎月出る違憲判決/慰安婦と鉤十字

    第三章 反日の暴走
    強者への甘えと反発/半分だけの「世界」/ 趣味の世界だけになった日本留学

    第四章 大国にはさまれた悲哀
    認めてもらえないことへの不安/世界の中心に立ちたい /ハングル普及の夢

    第五章 中韓接近の心理
    逆転した対中意識/新たなキーワード「人文」/韓国取り込みに走る中国

    終章 韓国に幻想を抱いてはならない

    あとがき

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

澤田 克己(サワダ カツミ)
毎日新聞論説委員
毎日新聞論説委員。1967年埼玉県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。在学中、韓国・延世大学で韓国語を学ぶ。1991年毎日新聞社入社。ソウル特派員、ジュネーブ特派員、外信部長などを経て2020年から現職。著書に『「脱日」する韓国』(ユビキタ・スタジオ)、『韓国「反日」の真相』(文春新書、アジア・太平洋賞特別賞)、『反日韓国という幻想』(毎日新聞出版)、『新版 北朝鮮入門』(共著、東洋経済新報社)など、訳書に『天国の国境を越える』(東洋経済新報社)。

「2022年 『犠牲者意識ナショナリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

澤田克己の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
村田 沙耶香
佐藤 優
トマ・ピケティ
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×