新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年9月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105679

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 清々しい。四十代半ばにして初めての竜馬。
    八巻まであるので、買ったはいいものの、積ん読になっていたのだが、ふと思い立って、会社のカバンに入れた。

    さすがに読み出すと止まらない!
    行き帰りの通勤電車はもちろん、会社の休み時間まで読んでいる始末。挙句にここ数日は飲みに行く時間も惜しいので、家でひたすら読む。

    こういう小説を高校生の時に読んでいたら、今とは違う人生を歩んでいたのかも?という気もする。
    (私の高校生時代は暗黒時代だった。村上龍『コインロッカーベイビーズ』や宮本輝『五千回の生死』を愛読していた。当時は、高い志をもった登場人物が出てくるような小説など読んだことがない)

    作中の吉田松陰の言葉「学問も大事だが、知ってかつ実行するのが男子の道である。詩もおもしろいが、書斎で詩を作っているだけではつまらない。男子たる者は、自分の人生を一編の詩にすることが大事だ」

    こんなことを言われたら、まだまだ何かやれそうな気がしてくるのだ。

  • 昨日、全巻読み終わりました。本当に面白かった!!大河ドラマも面白かったですが、この本の比になりません。
    私がこの本を読みはじめて思ったのが、今まで受けてきた歴史の授業は何だったのかと言うことです。ただ年号と事柄を覚えるだけの授業を受けてきた私にとってはとても衝撃的でした。
    歴史を学ぶ一つの大きな意義は、これまでにどのような人が、なにを考えて、どのように生きたかを学び、そこから自分の価値観や行動哲学について考えることだと思います。
    この本を読むと、歴史の授業で聞いたことあるなぁ程度だった言葉たちが、龍馬やその周囲の苦悩や喜びと一緒に、まるで自分も一緒にその場にいたかのような鮮明な印象をもって頭に残ります。この本の中の龍馬は、躍動感があり一緒に行動しているかのような錯覚に落ちいるほどです。7巻の読んでいる途中で抑えられなくなり、長崎へ龍馬を求めて数日間の旅行に行きました。長崎で龍馬や志士たちの軌跡に触れると、続きが何倍も面白く読めました。幕末の風雲の中で生きた龍馬の生き様から人生の教訓として得られるものが多く非常に良い作品でした。これだけの考察をした筆者に感服しました。

  • 当初これは☆5だなと思ったのだが、作品として面白かったのか素材が面白かったのか考えたところ、恐らく後者だったので☆は4つにしておいた。


    ・作品として

    そういえば私は歴史小説というものをかつて読んだことが無い気がする。
    これを読んだ経緯は、友人に「『峠』を読め。でもその前に『竜馬がゆく』を読め。」と言われたことによる(この後もいくつかスケジュールされたが、酒の力で忘れた)。
    色々なところで推薦されている作品であることもあって以前から積読リストには載っていたのだが、このリストは消化よりも増殖の方が早いので、何だかんだ読めなかった可能性は否定できない。
    結果としては彼のお陰でいい作品を読ませてもらった。

    閑話休題。

    この作品の評としてしばしば挙がっている様なので歴史小説の特徴という訳ではないのだろうが、この作品(というか司馬遼太郎氏の書き方?)、纏まりが無い。悪い様にしか聞こえないが、そういう意味ではなく、あくまでも特徴として。
    本筋を追っているところでガンガン余談を入れてくる。出てきた脇役や土地の細かい背景を述べる様なレベルではなく、自分の取材旅行時のエピソードまで入れてきたりする。
    そして繰り返しが多い。同じ話が3回も4回も出てくることは珍しくない。「以前にも書いたが~」という前置きがあるところもあるので、案外普通に書いてて忘れているのではと思ってしまう。
    こういった特徴は言わば「飲み屋で調子に乗って話している」様で、書いている方が乗っているのが分かる。
    読みづらいのではと思うかもしれないし実際にそういう側面が無いわけではないが、著者が乗っている方が面白いものである。


    ・素材として

    坂本竜馬という男の異質っぷりが最初から最後まで展開される。
    幕府偉い、殿様偉い、というガチガチの封建社会(しかも竜馬の出身の土佐藩は階級差別が他藩以上らしい)の中にあって、その価値観を全く寄せ付けずそんなものクソ食らえと言わんばかり、というか実際に言い続けて結局その制度を崩壊させてしまう。
    序盤こそ剣術は一流のただの変人といった体だが、全国を股に掛け始めるやその変人部分が具体的行動と結びつき、独創的としか言いようの無い成果となっていく。時代を変えるというのはこういうことなのだろう。しかもその倒幕すら、彼にとっては真の目的でも何でもないのだ。
    本当にこんな人物が現存したのか?と思うこと百度とは言わないが、二十度は少なくともあった気がする。歴史小説の最高の素材の一つだろう。

  • 以前から興味があったけど、全8巻ということでなかなか手を出しずらかったですが、覚悟を決めて読み始めました。
    司馬遼太郎の作品はどれも面白いですが、時代ものをあまり読まない私としては多少とっつきにく印象がありました。
    しかし、読み始めてみると他の作品より読みやすく、すらすらといけてしまいます。これなら途中であきずに最後までいけそう。

  • 司馬遼太郎はえらい作家だ。
    学校の勉強でも歴史が苦手だったので、なんとなく時代小説を避けてきたきらいがあったが、なぜもっと早く読まなかったのだろうかと後悔するほどの作品だ。
    司馬遼太郎の史実に関する知識の豊富さもさることながら、なんといっても各々の登場人物の個性がいきいきと描かれている点には、感服するばかり。まるでいまも坂本竜馬は生きているのではないかと思うほど、その人間性が如実に語られるのである。
    シリーズ文庫全8巻、間違いなく読むことになろう。

  • 歴史小説は中学校の教科書を読み直してから読まないと分からないと思って敬遠していたのですが、それだと一生読まないと思ったので歴史覚えてないけど手をつけてしまいました。
    分からない所があったらそのつど調べれば多分大丈夫かと。。なんて弱気ですがw

    1巻目は教科書不要でサクサク読めました。嘘です。長州藩がどこにあるか分からなくてググりました(爆)
    そんなお馬鹿でもストーリーは楽しめました。続き早く読みたいです。

  • 幕末の大動乱期に偉大な功績を残した坂本竜馬の生涯を中心に、同じ時代を生きた若者たちの姿が時代背景と共に緻密に描かれた作品。1巻目では、郷土の土佐を離れ江戸で剣術の修行をする竜馬の姿が主に描かれている。当時から剣術の腕が抜きん出ているのはもちろんだが、江戸へ向かう道中や修行先で、竜馬の独特な人を惹き付ける力があらゆる場面で発揮されている。この頃から剣術に夢中になり腕を磨きながらも、剣術だけでは日本を変えることはできないことを心得ていた竜馬。しかし、土佐の郷士の次男坊で、学問にも明るくない自分に何ができるのか、この頃竜馬自身もまだはっきりと掴めていない。それでも自分は何かを成し遂げる男だという自信を持ち、周りからは法螺だ、夢物語だと言われてもブレることのない竜馬に、こういう人がいつの時代も世を変えるのだと感じた。

  • 桂小五郎に桃井春蔵登場での公式試合中にて勝利するまでの第一巻。竜馬の青春を活き活きと描いており、誰からも愛されるその人柄を全面に押し出した内容で、女性に対する純真や漠然とした将来に対する心持ちが見え隠れする。台詞中心であるせいかとても読みやすい。脇を固める有名人達との絡みのエピソードはとても興味深いです。

  • 司馬遼太郎の長編時代小説の1巻目

    この本では竜馬が剣術に見込みがあるから土佐から江戸へ剣術の修行へ行き,修行をしている道場周りで起こる出来事を司馬遼太郎流の絶妙な間,息をのむ描写で描かれていた.以前に作者の作品”国盗り物語”を読んだことがあったが,その作品と同様に非常に読みやすく,行間のバランスが良い.所々古い言い回しをしている所があり,それが当時の雰囲気を醸し出しているようで面白い印象を受けている.また,竜馬だけではなく,幕末を生きた人間(岡田以蔵,武市半平太,桂小五郎,岩崎弥太郎など)との関係を竜馬目線でも描きつつ,作者目線で補足して書いてあり,その辺についても興味がわいてよかった.

    まずは1巻目ということで情勢じたいの混乱はそこまで大きくなく,社会的には黒船来航,大地震発生,尊王攘夷の声が上がってきた程度のことであった.幕末志士との関係は武市半平太と桂小五郎がぼちぼち書いてある程度でこれからの展開に期待をもてた.

  • なあに、斬られれば死ぬまでさ。

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新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)の作品紹介

「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。

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