新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105747

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新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 幕府の大目付を相手に庭を見ながら仙人の例え話で日本全体の利害を話し合える
    相手の立場をわきまえた論争をする
    様々な関係者と会い、説得調整をして徐々に世論を動かしていく

  • p.93 竜馬が永井尚志と会談した際の描写、何だか興味深い。
    「よい庭ですなあ」林泉をながめている。その顔に、水の翳がゆらゆらと映えていた。
    (妙な男だ)
    永井はつい警戒心を解いた。一別以来何年というのに、それもほんの一面識というだけの間柄であるのに、この坂本竜馬という男のふんいきはまるで毎日会って碁を打ったり茶を飲んだりしている昵懇の間がらのようではないか。

    p.361 竜馬の語録
    「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ。」
    「世に生を得るは、事をなすにあり。」

  • なんと書いてよいやら、壮大な物語を読み終えた何ともいえない心地よい読後感に浸りながら、レビューに手を付けられずにいました。わからない言葉を調べたりしながら、ゆっくりと時間をかけて読みました。
    「世に生を得るは事を成すにあり」と語る竜馬の目線で幕末を駆け抜けるような小説です。50年前にこれだけの作品を書き上げるとなると、膨大な資料や取材が必要であり、司馬遼太郎先生の竜馬への並々ならぬ愛情も端々から伝わってきます。
    若かりし竜馬が成長し、事を成すまで、史実に基づいていますが、人物目線が中心です。竜馬以外の幕末の志士たちも活き活きと魅力的に描かれています。
    天命を持った人は事を成し得るまでは死なないのだと竜馬の生き方が物語っています。
    没入感は1巻から最終巻までしっかり続き、どっぷりとハマりました。面白かったです。

  • もう一度読み直してみようかな。

  • 大政奉還直前まで奔走し、天命をまつ。
    まさにどれだけ、竜馬は日本国中歩いたのだろうか…行動力、思考は、幕末期には、特異的である。


    郷士だった彼が、生涯こだわったものは、憎しみからは何も生まれない。
    私心を捨て事を成すことだけに生きる姿を見せつけられた。

    この物語を多くの人に知ってもらいたい良書である。

  • 読み切りました。若いころ読んだ感じとは少し違って読めた。面白かった。が、少し途中の説明も多いような気もした。竜馬はせっかくこれから楽しくというところだったのにね。残念。

  • つわものどもが夢のあと・・・

  • 時代小説の名作(代表作、入門の一冊)。

    全8巻、約3500ページ。生まれて初めて、こんな長編小説を読みきりました。GWの連休から詠み始め、読破までかかること20日。飽きそうになる時も正直、ありましたが、読み始めると止まらないおもしろさがありました。

    幕末、日本史が好きになる8冊。おもしろかったぜよ。

  • 読み始め…10.8.17
    読み終わり…11.3.19 ・オットの本棚より・

    やっと読み終わりました~。…まずはこれが第一声です。昨年の大河ドラマに影響され、やはり本を通した中でも坂本竜馬という人物に触れてみたくなり読みました。歴史時代小説という類は、様々な作家さんが事実と空想を交えながら作家さん独自の観念で書かれていることが多いようなので、ドラマの原作とは違う作家さんの本を読んでみようと選んだのが司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」でした。

    ドラマと歴史小説。作家さんが違うのですから当然ですが、話そのものの流れは同じでありながら、やはり登場人物やその人物のちょっとした人間性などには違いがあって小説の中での坂本竜馬伝も十分に楽しめました。

    だけど途中、歴史的な難しい内容のところには何度も息詰まり・・・そのたびに斜め読みした部分も多しでした。(苦笑)でもこの斜め読み、慣れると結構イケるものですね。
    いつ・・・誰が・・・どうして・・・こうなった。極めつけな部分はしっかり読み間は流してしまう。これだけでも起承転結だいたいのことはつかめてしまいます。(笑)

    それにしても坂本竜馬さん。いったいどれだけ歩いたの!?高知、東京、大阪、京都、長崎。この時代の人なら歩くということは竜馬さんに限らずなのでしょうけれど、脱藩して身一つ 自分の夢に向かってひたすら歩く・・。その光景には沸々沸々と漲る若い力を感じます。凝縮された青春時代を純粋まっしぐらに生き抜いた人だったのでしょう。

    今回読んだ文庫本はオットが高校生時代に読んだ本でした。私も20代の頃坂本竜馬関連の小説は一度読んではいたのですが著者名も著書名もすっかり忘れてしまい・・。

    今と昔、文庫本の文字の大きさがずいぶん違いますね。細かい文字(1975年版)にはちょっぴり疲れも。

  • 読み終わるのがもったいない。

  • 10月からちまちま読み進めてきた歴史大長編をようやく読み終えた。達成感。

    「燃えよ剣」にハマり、新撰組側からだけでは歴史観が偏るから、違った方向から幕末の勉強をしよう、と読み始めた本書。
    攘夷がさかんに叫ばれた当時、幕府がどんな状態にあって、土佐や長州、薩摩はどういう立場でどう動いていたかとか、さっぱりわからないでいたことが見えてきた感じです。教科書では薩長同盟、大政奉還、すっごいさらーっとやるけど、これらを成し遂げるのは本当に本当に難しいことだったのだね。

    時代の先の先を見据えていた時勢観とか、藩や幕府なんて小さいものに捉われない感覚からは、見てる世界の桁はずれな大きさを感じさせるのに、竜馬の人間性によるものなのか、そこに全くの汚れや邪心が感じられないのがすごいところ。何か、キラキラしてんだよなあ。無邪気で。

    竜馬が暗殺されてなかったら、今頃日本の形も違ってたのかな、と思うけど、その辺は誰もが考えることなんでしょうな。
    彼が今でも愛される理由がわかった作品でした。
    時間かかったけど、読んで良かった。

  • あくまで小説ではあるのだけれど、すべて本当なのだとつい信じたくなる。
    変革期にはすごい人がたくさん現れるからおもしろい。

  • 大政奉還成る。陸援隊は白川屋敷へ。岩倉具視、永井尚志、英国公使パークス、土佐藩後藤象二郎。龍馬生家に帰る。新選組近藤勇、陸奥陽之助、十五代将軍徳川慶喜。世界の海援隊でもやりましょうかな。越前福井の三岡八郎。近江屋、竜馬、中岡慎太郎の暗殺。よく生きた。名作。

  • この長い物語も、おわろうとしている。人は死ぬ。竜馬も死ななければならない。その死の原因がなんであったかは、この小説の主題とはなんのかかわりもない。筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった。それを坂本竜馬という、田舎うまれの地位も学問もなく、ただ一片の志をもっていた若者にもとめた。主題はいま尽きた。その死をくわしく語ることは、もはや主題のそとである。竜馬は暗殺された。暗殺などはたとえば交通事故とすこしもかわらない。暗殺者という思慮と情熱の変形した政治的痴呆者のむれをいかにくわしく書いたところで、竜馬とはなんの縁もない。そのためこの小説ではかれらの白刃のひかりに触れるのみにとどめる。しかし筆者には、この小説を書きつづけてきた余熱がのこっている。その余熱を散じたいがために、あとがきのなかでそれらのことに触れたい。

  • 読んだのは、3回目でした。やはり、大政奉還を実現させていく姿は凄いものがあった。佐幕派と倒幕派の両方から命を狙われる可能性がある中をやり遂げた。しかし、突如、最期の時を迎える。わかってはいるが、龍馬さんとお別れかと思うと寂しくなった。

  • 大河ドラマで見てからずっと読もうとおもい、結局5年越しに読み始めた。

    ちょうど自分が28歳、龍馬が大政奉還を世に謳うまでの年と比べてみたら、あと3年だと気づいた。あと3年で自分は何ができるのか、歴史を楽しむだけではなくて、龍馬という男と自分という男を比べて、自分を奮い立たせてくれる本でした。

  • 最終巻を読了するまでおよそ一月の間、竜馬の人生を追っかけて行った。竜馬が暗殺されるということは百も承知なのだが、それでもさすがに最後は言葉を失った。竜馬最期の場面もことさら劇的に描写されているわけでもない。しかし、彼がその短い人生の後半で突っ走り、成し遂げた数々の偉業がスパッと断ち切られて、僕ら読者は突然、その世界から置き去りされてしまった。

    きっと同時代を竜馬とともに生きた志士たちの衝撃など、私ごときと比するべくもないのだが、それにしてもあまりに唐突すぎた。

    あとがきで著者が述べているように、
    「私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。仕事をする人間というものの条件の一つなのであろう」

    このことを胸に刻んでこの先の人生を生きていこうと思う。

  • 全体を通して、面白かったです。
    坂本竜馬について、何となく知っていたけど、それをより深められるものだと思います。
    また、薩摩や長州などその時代に関係することも詳しく書かれていてよかったです。

  • さすがに最後、締めるところがビシッと締まってます。歴史小説は、必然的に主人公の死をもって幕引きとなるから、そういう意味ではハッピーエンドではあり得ない。でも成すべきことを成し遂げた男の輝かしい生き様が、余すところなく書き切られていて、いまだ熱烈ファンが絶えることない理由を思い知らされた気がしました。幕末の歴史に疎くて、これまでちょっと敬遠していたけど、人物関係とかもそれなりに見えてきたし、俄然興味が沸いてきました。まずは他の幕末司馬作品からいってみようと思います。

  • 維新回天は、成った。そしてこの男は死んだ。終生のこの国に、神が遣わした使者だったのかもしれない。
    なにゆえこの男は、土佐にいたときからこの幅の大きな思想を持ち得たのだろう。その答えは筆者にもついに出なかった。僕は歴史の奇跡だと信じたい。エンタメだとしても。ありがとう。

  • 遂にその生涯を終えてしまった。この悲しみに言葉を失った。歴史を知るも、そういう感覚に陥った。
    竜馬が大政奉還の成就を確認した情景に、目頭が熱くなった。竜馬が慶喜を思い、その後慶喜が竜馬を知った時に抱いた感情に、再び熱くなる。人の思いというものは、強く抱けば伝わるものなのだと思う。
    何かを成し遂げようとする度、必ず試練が待ち受ける。いろは丸然り、英国人殺傷事件と事欠かない。その度試練ではなく、将来への投資へと変えていく姿には頼もしさ等という陳腐な表現では足りるはずも無い。
    人生のドラマのクライマックスを告げるかの様に、土佐に舞い戻り家族と再会する。出来過ぎ、と思う程にドラマチックである。

  • 全八巻を読み終えて軽い喪失感を感じている。
    なんて人だ、竜馬は。
    もうしばらく竜馬に想いを馳せたい。

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新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)の作品紹介

慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。-時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へ押しあけたまま、流星のように…。巻末に「あとがき集」を収む。

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