新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 文藝春秋 (1998年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167105747

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新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • ☆は5つ!

    最終巻だというのに、作者はどうにも土佐びいきのようで甚だ平等感に欠ける。竜馬本人以外のことはもうここまで来たらどうでもいいような気がするのに。司馬遼先生、一生懸命に取材旅行などするうちに土皿鉢料のファンにでもなってしまったのだろうか。気になるので今度『・・・街道を行く』シリーズに探りを入れてみよう。『土佐街道を行く』って有ったかなぁ。ま、いっか。

    さて司馬遼『竜馬がゆく』。思えばなんとも宴会場面の多い小説であった。剣を交えて戦っているより、お酒を飲んで宴を張っている場面の方が圧倒的に多かった。
    聞けば作家という生業は偉くなると出版社の編集長や担当編集者達と銀座界隈で宴会をするのがその習性になると言うが、司馬遼先生もそおであったのだろうな。いやこれは坂本竜馬とは直接関係はないがこの小説のキモであると思ってしまったのでつい書いた。すまぬ。

    しかし、竜馬最後の場面を描く最終の何枚かは、心が打ち震えるものがある。やはり名作である。

  • 遂に大政奉還が成った。薩摩や長州が倒幕戦をしようとしている中で、竜馬だけが無血革命の方針を打ち立て、成功させた。大政奉還が成された後、慶喜の心中を思い、「この公のためには一命を捨てん」と言ったその言葉が竜馬らしいと思った。対立していた相手のことを理解するなんてなかなかできることではない。
    また、ここまで事を成し遂げ、維新後の構想を明確に持っていたのは竜馬ぐらいだったにもかかわらず、第一線からは退き、政治には参加せず、世界の海援隊をやると言った竜馬の生き方はやっぱりかっこいい。ただ、これから自分の好きなことがやれるというときに暗殺されたのが残念でならない。

  • 時運に任せてどっしりと構え、成すべき事に血の最後の一滴まで注ぎ込み、回天を成し遂げた坂本竜馬。
    先見の明という言葉では言い表せない程の大局観を持った、まさしく英雄。

  • 全八巻を読み終えて軽い喪失感を感じている。
    なんて人だ、竜馬は。
    もうしばらく竜馬に想いを馳せたい。

  • 最初から最後まで最高に面白かった!
    確かに「天に意思がある」としか思えない最期に感動した。

    学生時代に読めてよかったと思う。

  • 2014年28冊目「竜馬がゆく〈8〉」読了。

    大政奉還を実行するため、薩長を抑え、土佐を動かし、幕府をも動かした巻。まさに竜馬の集大成。

    きっとこの本を読んだ人たちはずっと、(竜馬が生きていたら…)と思いながら読んだろうし、読み終わってからも、(もしあの時こうだったら…)と考えてしまうのだろう。

    私もそういう人の一人。

    特に、副関白に徳川慶喜…が実現していたら、どうなっていたのか?が気になるところ。

    本巻にはさまざま良いシーンがあるが、

    「海の仕事がやれるためには統一国家をつくらねばならなかった」

    「海の仕事をしようとする竜馬にとっては、ときに革命は片手間の仕事であった」

    「世界の海援隊でもやろうかのう」

    などなど。もうこれだけで竜馬の偉大さがわかる。何かを成す人は無私なのだろうなと。全8巻。非常に面白かった。

  • やっと終わった。終わってしまった。あとがき集を読んで、いつか現地に行くべきだと思った。
    竜馬の案が受け入れられ、涙を流すところは、7巻分ずっと追いかけてきただけにこちらも感動した。
    ラストのラストでは泣きたくなったよ…。
    竜馬が昇天するところは、何ともいえない気持ちでした。

  • おそらく今年最高の収穫!読んでよかったと深く思える本。

  • 15代将軍 徳川慶喜は大政を奉還する旨を表明し、それによって江戸300年の幕府が終わり、新しい時代が幕を開けて行く。
    坂本竜馬の結果的に最後の仕事となった、大政奉還。
    そこから始まる明治の時代、それは現代日本の礎ともなっていて、竜馬がいた事によって作られた歴史が過去から今の時代へと繋がっている。
    一人の人間の「意思」が世界を変えた事を、肝に銘じて生きていきたいと思いました。

  • 幕府の大目付を相手に庭を見ながら仙人の例え話で日本全体の利害を話し合える
    相手の立場をわきまえた論争をする
    様々な関係者と会い、説得調整をして徐々に世論を動かしていく

  • p.93 竜馬が永井尚志と会談した際の描写、何だか興味深い。
    「よい庭ですなあ」林泉をながめている。その顔に、水の翳がゆらゆらと映えていた。
    (妙な男だ)
    永井はつい警戒心を解いた。一別以来何年というのに、それもほんの一面識というだけの間柄であるのに、この坂本竜馬という男のふんいきはまるで毎日会って碁を打ったり茶を飲んだりしている昵懇の間がらのようではないか。

    p.361 竜馬の語録
    「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ。」
    「世に生を得るは、事をなすにあり。」

  • なんと書いてよいやら、壮大な物語を読み終えた何ともいえない心地よい読後感に浸りながら、レビューに手を付けられずにいました。わからない言葉を調べたりしながら、ゆっくりと時間をかけて読みました。
    「世に生を得るは事を成すにあり」と語る竜馬の目線で幕末を駆け抜けるような小説です。50年前にこれだけの作品を書き上げるとなると、膨大な資料や取材が必要であり、司馬遼太郎先生の竜馬への並々ならぬ愛情も端々から伝わってきます。
    若かりし竜馬が成長し、事を成すまで、史実に基づいていますが、人物目線が中心です。竜馬以外の幕末の志士たちも活き活きと魅力的に描かれています。
    天命を持った人は事を成し得るまでは死なないのだと竜馬の生き方が物語っています。
    没入感は1巻から最終巻までしっかり続き、どっぷりとハマりました。面白かったです。

  • もう一度読み直してみようかな。

  • 大政奉還直前まで奔走し、天命をまつ。
    まさにどれだけ、竜馬は日本国中歩いたのだろうか…行動力、思考は、幕末期には、特異的である。


    郷士だった彼が、生涯こだわったものは、憎しみからは何も生まれない。
    私心を捨て事を成すことだけに生きる姿を見せつけられた。

    この物語を多くの人に知ってもらいたい良書である。

  • 読み切りました。若いころ読んだ感じとは少し違って読めた。面白かった。が、少し途中の説明も多いような気もした。竜馬はせっかくこれから楽しくというところだったのにね。残念。

  • つわものどもが夢のあと・・・

  • 時代小説の名作(代表作、入門の一冊)。

    全8巻、約3500ページ。生まれて初めて、こんな長編小説を読みきりました。GWの連休から詠み始め、読破までかかること20日。飽きそうになる時も正直、ありましたが、読み始めると止まらないおもしろさがありました。

    幕末、日本史が好きになる8冊。おもしろかったぜよ。

  • 読み始め…10.8.17
    読み終わり…11.3.19 ・オットの本棚より・

    やっと読み終わりました~。…まずはこれが第一声です。昨年の大河ドラマに影響され、やはり本を通した中でも坂本竜馬という人物に触れてみたくなり読みました。歴史時代小説という類は、様々な作家さんが事実と空想を交えながら作家さん独自の観念で書かれていることが多いようなので、ドラマの原作とは違う作家さんの本を読んでみようと選んだのが司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」でした。

    ドラマと歴史小説。作家さんが違うのですから当然ですが、話そのものの流れは同じでありながら、やはり登場人物やその人物のちょっとした人間性などには違いがあって小説の中での坂本竜馬伝も十分に楽しめました。

    だけど途中、歴史的な難しい内容のところには何度も息詰まり・・・そのたびに斜め読みした部分も多しでした。(苦笑)でもこの斜め読み、慣れると結構イケるものですね。
    いつ・・・誰が・・・どうして・・・こうなった。極めつけな部分はしっかり読み間は流してしまう。これだけでも起承転結だいたいのことはつかめてしまいます。(笑)

    それにしても坂本竜馬さん。いったいどれだけ歩いたの!?高知、東京、大阪、京都、長崎。この時代の人なら歩くということは竜馬さんに限らずなのでしょうけれど、脱藩して身一つ 自分の夢に向かってひたすら歩く・・。その光景には沸々沸々と漲る若い力を感じます。凝縮された青春時代を純粋まっしぐらに生き抜いた人だったのでしょう。

    今回読んだ文庫本はオットが高校生時代に読んだ本でした。私も20代の頃坂本竜馬関連の小説は一度読んではいたのですが著者名も著書名もすっかり忘れてしまい・・。

    今と昔、文庫本の文字の大きさがずいぶん違いますね。細かい文字(1975年版)にはちょっぴり疲れも。

  • 読み終わるのがもったいない。

  • 10月からちまちま読み進めてきた歴史大長編をようやく読み終えた。達成感。

    「燃えよ剣」にハマり、新撰組側からだけでは歴史観が偏るから、違った方向から幕末の勉強をしよう、と読み始めた本書。
    攘夷がさかんに叫ばれた当時、幕府がどんな状態にあって、土佐や長州、薩摩はどういう立場でどう動いていたかとか、さっぱりわからないでいたことが見えてきた感じです。教科書では薩長同盟、大政奉還、すっごいさらーっとやるけど、これらを成し遂げるのは本当に本当に難しいことだったのだね。

    時代の先の先を見据えていた時勢観とか、藩や幕府なんて小さいものに捉われない感覚からは、見てる世界の桁はずれな大きさを感じさせるのに、竜馬の人間性によるものなのか、そこに全くの汚れや邪心が感じられないのがすごいところ。何か、キラキラしてんだよなあ。無邪気で。

    竜馬が暗殺されてなかったら、今頃日本の形も違ってたのかな、と思うけど、その辺は誰もが考えることなんでしょうな。
    彼が今でも愛される理由がわかった作品でした。
    時間かかったけど、読んで良かった。

  • あくまで小説ではあるのだけれど、すべて本当なのだとつい信じたくなる。
    変革期にはすごい人がたくさん現れるからおもしろい。

  • 大政奉還成る。陸援隊は白川屋敷へ。岩倉具視、永井尚志、英国公使パークス、土佐藩後藤象二郎。龍馬生家に帰る。新選組近藤勇、陸奥陽之助、十五代将軍徳川慶喜。世界の海援隊でもやりましょうかな。越前福井の三岡八郎。近江屋、竜馬、中岡慎太郎の暗殺。よく生きた。名作。

  • この長い物語も、おわろうとしている。人は死ぬ。竜馬も死ななければならない。その死の原因がなんであったかは、この小説の主題とはなんのかかわりもない。筆者はこの小説を構想するにあたって、事をなす人間の条件というものを考えたかった。それを坂本竜馬という、田舎うまれの地位も学問もなく、ただ一片の志をもっていた若者にもとめた。主題はいま尽きた。その死をくわしく語ることは、もはや主題のそとである。竜馬は暗殺された。暗殺などはたとえば交通事故とすこしもかわらない。暗殺者という思慮と情熱の変形した政治的痴呆者のむれをいかにくわしく書いたところで、竜馬とはなんの縁もない。そのためこの小説ではかれらの白刃のひかりに触れるのみにとどめる。しかし筆者には、この小説を書きつづけてきた余熱がのこっている。その余熱を散じたいがために、あとがきのなかでそれらのことに触れたい。

  • 読んだのは、3回目でした。やはり、大政奉還を実現させていく姿は凄いものがあった。佐幕派と倒幕派の両方から命を狙われる可能性がある中をやり遂げた。しかし、突如、最期の時を迎える。わかってはいるが、龍馬さんとお別れかと思うと寂しくなった。

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新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)の作品紹介

慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。-時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へ押しあけたまま、流星のように…。巻末に「あとがき集」を収む。

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