斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇 (文春文庫 な 47-1 現代日本文学館)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167151119

感想・レビュー・書評

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  • 名作詰め合わせで新潮文庫よりもお得。駆け込み訴えが一番好き。

  • 駆込み訴え、いい!

  • 「斜陽」は太宰作品の中で最も好きな作品!!
    弟の手紙がなんともいえません・・・
    私はカトリックの学校に通っていて「駆け込み訴え」は、
    「そういう考えもできるのかぁ」と新しい考えができて楽しかったです。
    今度から宗教の授業のたびに思い出しそう・・・

  • ぜひぜひ読みたい!!

  •  有名なものばかりなのでお得感あるかと。特に駈込み訴えが……もう、もう、もう、もう、どうしようかと思った……!!!!!! すごいです、この短編。衝撃的で一気に読了しました。二人称で書かれた小説なのですが、ある男が、ある男を密告するんですが、その男の独白が猛烈な勢いで綴ってあります。そこからほとばしる愛と憎しみが、そして語る男の心の揺れ動きがすごくて、息を飲んだ。愛しすぎていたからこその裏切り。男の吐く息までもが伝わってきて、もう、圧倒されました。これはぜひ読むべき。全力でおすすめします。読め。いや、読んでください。

  • 「桜桃」は太宰の絶筆。貧しい作家を描き、これもまた太宰の人生と重なるところがある。没落貴族を描く「斜陽」。映画の方は、佐藤江梨子がまったりとした雰囲気を醸し出していた。

  • 太宰治 という人物に対して、いたく共感する

    人間のなかの「死にたい」「生きていたくない」という感情を高ぶらせる一冊であり、この作品に感謝すると同時に 手にとった自分を後悔する一冊

  • 太宰治を今まで読んだことが無かったので購入してみました。
    私には太宰の良さが理解できませんでした。

  • 「葉桜と魔笛」を読む。大衆受けの良いドラマという感じ。貞操観念や父性など、世相を反映していたのだろうか。 「待ち待ちて ことし咲きけり 桃の花 白と聞きつつ 花は紅なり」(本文)

  • だったらしい、太宰治(実娘の太田治子氏いわく)。

    『人間失格』、『斜陽』……学生時代に、手に取ったけど、どこがいいのかまったくわからず、面白いとも思えず挫折した(実家に行けば、両方とも文庫本があると思う)。「恥の多い人生を送って来ました」と言われてもねえ、ってかんじだったもんね、あの頃のワタシ。『走れメロス』は、学校で読まされた気がするけど、「ローマ時代の謂われのパクリ」と勝手に解釈したことしか覚えていない。

    今回は、森見登美彦の『新釈 走れメロス他四篇』を読みたいがために、まず本家に弟子入りした次第。かなり動機が不純。あ、あとは、上記の太田治子のインタビューを聞いて、関心を持ち直した、というか。

    で。

    いまの時代の若者に支持されているらしい、太宰。なるほど、生きることへの執着のなさ、人生の意味が見いだせないことへの絶望に近い日常的な失望感と虚無。「もう死んでしまいたい」。分からなくもない。それをここまで書けるのもすごいと思う。

    けどさあ、「なに眠いこと言ってんだ」ってかんじ。

    最近気づいたのだけど、男性作家の文芸作品、もっと狭めていうとエンターテインメントものには、面白いものが多い。だけど、ほとんどがそれどまり。ムラカミくんしかり、ケンザブロウ先生しかり。外国の作家も似たり寄ったりではないかと思う(ドストエフスキーは別格)。

    生きることについては、女のほうがよく知っていて、それをうまく表現できるのも女である。と、ものすごい差別的な考えを持ってしまった(ことに、いま気づいた)けど、アトウッドを、須賀敦子を、吉野せいを、読め。そうすれば、わかる。

    これが今年の読書から得た最大の収穫かも。


    いや、けれど。こんな偏見と差別でくくってしまって、いいのか…たぶん、だめ。なので、来年は、これを覆すような作家と出会いたい。男女も時代も国籍も関係ないって思えるような、作品に。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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