新装版 御宿かわせみ (16) 八丁堀の湯屋 (文春文庫)

著者 : 平岩弓枝

• 文藝春秋 (2005年11月10日発売)

感想・レビュー・書評

[ゾウガメさんの感想 · 2022年9月8日]

珍しく刀の銘が出てきてなんとなくうれしかった
今回も東吾が憎らしい

[のり坊さんの感想 · 2018年3月26日]

ホンワカが売りの御宿「かわせみ」
なんで八丁堀の湯屋、が表題作？
侵され、妊娠、身投げ。余りに陰惨過ぎやしませんか
後味が悪すぎます。平岩さま

[さらさんの感想 · 2017年2月10日]

東吾とるいは幸せそうで何より（笑）。
事件は大なり小なり起きていますが、表題作『八丁堀の湯屋』が哀れでした。

[kazuさんの感想 · 2014年3月7日]

御宿かわせみシリーズ１６巻八篇、表題作「八丁堀の湯屋」一日中稽古事に追われている大店和泉屋の娘およねにとって、湯屋での長居が息抜きだったが、土用の桃の湯でにぎわう大黒湯で、同心が刺殺される。八丁堀七不思議の一つ、『女湯の刀掛』が生んだ悲劇を描く、かわせみの奉公人行きつけの松の湯の主人が亡くなり二日休みとなり、昔馴染みだった八丁堀近くの大黒湯へ行った翌日に起こった事件。優れたミステリーになっているが、御宿かわせみの話の中では、珍しく酷く辛い結末となる。23巻「源太郎の初恋」以降借りてきたので続けて読む。

[tobbytotaeさんの感想 · 2013年9月26日]

犯人が分かる内容で謎解きとしては面白みに欠けるけど、背景の人間模様や、かわせみの面々のキャラがしっかり人格を持っていて最後まで引き込まれる。
煙草屋小町が好きだな。

[ミキさんの感想 · 2012年11月29日]

御宿かわせみシリーズ。第16巻。ひゆたらり・びいどろ正月・黒船稲荷の狐・吉野家の女房・花御堂の決闘・煙草屋小町・八丁堀の湯屋・春や、まぼろし。
医学の話が豆知識な「ひゆたらり」と「びいどろ正月」と「黒船稲荷の狐」、二人の女の考え方が明暗を分ける「吉野家の女房」、東吾が腕自慢の「花御堂の決闘」、本筋とは関係ないるいの着物の話が好き「煙草屋小町」など。
江戸も現代も、人情話で得る共感や幸せの価値観などはそう変わらないと思わされる。出来の悪い子には愛想を尽かす親や、眉をひそめたくなるような自己中心的な考えなど、人情がお裁きを下しているかの社会的制裁がいい。

[Hankacho(評価せず感想のみ)さんの感想 · 2012年1月28日]

16

[文さんの感想 · 2010年12月16日]

・ひゆたらり
・びいどろ正月
・黒船稲荷の狐
・吉野屋の女房
・花御堂の決闘
・煙草屋小町
・八丁堀の湯屋
・春や、まぼろし

[ちゃげさんの感想 · 2010年3月5日]

御宿かわせみシリーズ８編。まぁ、登場人物周辺に変化なし。各話とも平均レベルで、やや結末の予想がつく感じ。ただ、今回は人情味が弱く、悪女物が多かったなぁ。まったりと期待通りに楽しめる。しかし、源三郎と千絵、宗太郎と七重夫婦をもっと使って欲しい（笑）

[kitanoさんの感想 · 2008年10月30日]

毎回、かわせみシリーズ
幕末ですねぇ
安心の世界です♪

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』（たがねし）で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版　はやぶさ新八御用帳（十）　幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」