青春を山に賭けて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167178017

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    これは若いころに読んでおいた方が良い本だなぁ。青春時代ぐらいに。何をやっても良い、なんだってできる、そう言う風に思えないとやりきれない時代に読んでおいた方が良い本だと思う。

    それにしても植村さんは身体を使って働くことを惜しまない人だったんだなぁ。だからこそ一念発起というか目標をもって邁進することが出来たんだろうと思う。怠け者だったり意志が弱かったら外国でマリファナ吸って強制送還されてオワリ、だろうからな… まあそれはそれで一つの青春の形なのかもしれないけど。

    とは言え大分いい年になってしまった自分としては何でこんな思いをしてまで…という風にちょっと引いた感じで見てしまうというか。マッキンリーの時も前にアタックした隊が置いていったテントに助けられたとかあるとえ?撤収しないの?装備そのまま置きっぱなし?それって不法投棄って事じゃ…?とか考えちゃうし。

    冒険や新発見などと言って「未開の地」なんて失礼な名前を付けて色々な土地に入りこみ、病原菌や武器や不和やゴミを持ちこんだんだろうなぁなんて思うと色々とモニョっとはします。そして今も又、宇宙開発という名の元にスペースデブリを増やし続けているんだよなぁ…なんて考えると先駆者達は本当にその地を愛しているのだろうか?とか大事にしようという意思はあるのだろうか?とちょっと考えちゃいます。そう言う意味ではこういう本は若いうちに読んでおいた方が良かったんだろうな、なんて思うのです、ハイ。

  • 冒険しまくりたい!

  • 「青春時代に読むと危険な一冊」との帯が忘れられず、青春時代ではない(?)にしろ長年読みたかった一冊。

    職場で読んでいると
    「お、冒険家にあこがれてるんか?でもまぁ、かっしーは毎日が冒険みたいなもんやからなぁ」と茶化された。そんなに私、はちゃめちゃしてる?笑 でも、毎日冒険家って良いな。

    137p〜忘れ得ぬ人々〜の章。背筋が伸びる思い。

    「過去ばかりあれこれ思い出して、センチになっているわけにはいかない。自分は現在に、未来に生きなければいけないのだ。…
    オレはやるぞ!」

  • 最初に野口建の『落ちこぼれてエベレスト』を読み始めて、そのなかに彼のバイブル的存在としてこの本が登場するので気になって購入。
    野口の本を一時中断して、こっちを一気に読みきった。
    登山の専門用語に解説がなかったりで、わからないとこもあったけど、面倒なので調べもせずに読んだ。
    それでも充分面白い。
    バイタリティはんぱないね。
    アマゾン河まで下っちゃうとか、登山家の粋越えてる。
    彼が登山家だけではなく冒険家とも呼ばれる理由がわかった。
    面白いし、力ももらえる良書。

  • 五大陸最高峰登頂を成し遂げた著者植村直己。
    型破りで無鉄砲な彼の生き方が詰まった本だと思う。
    本当におもしろかったし、生き方にあこがれた。
    目標を次から次へと見つけ、それがたとえ無謀だとしても実際にやってのける彼の行動力には驚かされる。
    そして人生をも楽しんでいるかのような文章に読者はひきつけられる。
    マッキンリーでの消息不明という最期を知ってこれを読むと、また違った印象を受ける。

  • 日本が誇る冒険家,植村直己氏が五大陸最高峰登頂を語る。山での食事はワイルドの一言。現地人ガイドが山ヒバリをとってはその場でひねってヤキトリにしてしまう様に,おいしいはおいしいけど・・・と小鳥の気持ちを考えてしまい食べられなくなったり,牛に食料を食べ尽くされたり。過酷だけれどどこかおもしろい。

  • アルピニストの野口さんも読んでいたという。

  • 大学時代、ドングリとあだ名されていた著者「植村直己」は無一文で日本を脱出し、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂する。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった、その型破りの青春を語り尽くした感動篇

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