わたしのグランパ (文春文庫 つ 1-10)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167181116

感想・レビュー・書評

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  • 初めて会うおじいちゃんは刑務所帰りだった! 型破りなグランパと正義感あふるる珠子の、短い交流の物語。

    グランパが教えてくれるのは、大事なものに命を賭けること。しかも肩肘はらずにそれをやってのけること。まっすぐすぎるメッセージがストンと胸に落ちるのは、語りのうまさのせいだろう。野球でいえば弾丸ライナーではなく、流し打ちの妙。筒井先生を人間国宝に指定したい。

  • なるほど声に出して読みたい日本語

  • 刑務所帰りのグランパ。どんなおじいちゃん?とびきりカッコイイ!最後までカッコイイ。

  • ムショ帰りだが何故か皆に慕われている祖父と孫の女の子とその周辺が何やら色々とやんややんやするお話。

    筒井氏の得意とするブラックユーモアでもSFでもないほんわかとした小説でした。

    でも凄く良かった。

    なんていうか普段の筒井氏を「黒筒井」とするとこっちは「白筒井」といった感じ。

    白筒井路線の作品は他にも「愛のひだりがわ」「時をかける少女」なんかも普通に良い話なので繊細なティーンエイジャーが読んでも無問題!

    というかこの作品はそ~ゆ~世代をターゲットにしてるっぽい。

    ムショ帰りの祖父謙三はいちいち余計なことに首をつっこんだりイランことをすたりするんだけどそれが良い。

    今の日本人が忘れつつあるまっすぐな心があって良い。

    このくらいめんどくさい人でも良いと思うんです。
    自分もそうありたいと思う。

  • おじいちゃんのことをしくしく話し合っているところは、ドラマのパターンをおさえている感じ
    だいたいやくざが出てくる

  • 「おじいいちゃんになりたい」っていうAmazonのレビューの謎の真相がわかりましたよー

    確かにおじいちゃんカッコイイわ。

    こんなじいさん実際にいるとは思えないです。

    でも何をするにしてもかっこいいじいさんですヾ(@^(∞)^@)ノ

    紳士ですよ、紳士。

  • 呼び名 もろ影響され

  • 面白かった。すごいヒーローものなんだけど、単純に胸がすく思いを存分に味わわせてくれた。気持ちいー。
    (しかしネタばれ回避で感想って、やっぱ書きにくいもんやな。書けん・・・)
    そしてこれの前に読んでた本に1か月以上かかってたのが、これは1時間。ああ、なんて楽チン・・・。

  • 『人間、本心から命がけになれるのは、自分が生きていた証拠を残せるようなこと、そりゃあもう、たとえどんな些細なことでもいい、何かいいことをして残すことだ。』


    この筋が通った格好いいおじいちゃんにとても心惹かれた。

    やることが破天荒なんだけど、人を深く惹きつけるこの老人。本当に素敵なお祖父さん。こんな人がそばに居たら、きっと毎日楽しいだろうと思う。きっと、学ぶことも多いと思う。

    私はこんな風に年をとっていきたいと思った。いい年の取り方っていうのかな?素敵な人間になりたい。年相応に素敵な雰囲気を醸し出せるようになりたい。

    本気でかっこいい。

    そして、なにかしら自分の生きた証を残したいとおもった。この老人のように。



  • スピード感があり、読めます。
    男として、人間としてそのように生きれたら、と思いました。

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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