- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167182298
感想・レビュー・書評
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大海人皇子に仕える舎人たちを描いた短編。もうちょっと女人たちの活躍があれば良かったかなあ〜
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2017.7.4
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内容紹介
近江と吉野に別れ、骨肉の争いを始めた大友皇子と大海人皇子。その戦乱の陰に咲く、武人、間者、恋人達の愛と死を描く連作短編集
内容(「BOOK」データベースより)
古代史上、最大の戦乱といわれる壬申の乱。天智天皇の子・大友皇子と皇太弟である大海人皇子が、近江と吉野に別れ、戦端の火ぶたは切られた。その戦いの陰には、おのれの信じる道に従い、必死に生き、愛し、苦悩し、そして死んでいった男と女たちがいた。古代史小説の第一人者が清冽な筆で描く青春群像。
本の感想
壬申の乱に関する歴史小説である。日本史で壬申の乱の頃の天皇家について覚えていない人は、冒頭にある略系図を読む前に見ることを勧めたい。古代史が好きな人に勧めたい1冊である。
略系図に弘文天皇(大友皇子)と書いてあるが、弘文天皇は即位しておらず、徳川光圀が大日本史で大友皇子を弘文天皇にしたという話を耳にしたことがある。この点についてはもう一度調べ直しをしたい。 -
これだから歴史小説はやめられない。
特にこの時代のものは、子供の頃にマンガで読んでたので思い入れもあるしね。 -
壬申の乱で勝利し、天武帝となった大海人皇子。
一度は都を追われ吉野の山奥に隠遁した彼が、見事に復讐を遂げ、返り咲いた影には、優秀な部下たちと地方豪族等支援者の存在が不可欠でした。
そんな歴史の影に埋もれていた人物たちにスポットライトを当てて、架空の人物を交えて描かれた短編集です。
中でも、書首根麻呂と山人族の酋長の娘:よねの恋愛を描いた「黄泉の国は春の地に」で、マジ号泣してしまいました。
「天の川の太陽」でもサラッと触っていましたが、こんな結末だったとは。黒岩氏のロマンチックすぎる解釈に、涙涙です。
本気で根麻呂のお墓を参ってみたくなりました。
同じく大海人皇子の舎人たちの暗躍を描いた短編集「影刀」もおすすめです。 -
大海人皇子と大友皇子の権力争い、大和時代の壬申の乱の頃の、舎人や山の民たちの知られざるドラマを史料を紐解いて生きた人間の物語として再構築した短編集。これぞロマン。とても面白かったです。
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670年ごろ。壬申の乱前後の短編集。
話の終わりに”・・・との記述はない。”はいらないような気がする。。。 -
どっちかというと『影刀』よりこっちのほうが好きかも。
恋物語がほとんどなので、好き嫌いはわかれるだろけどね。
あたしは根麻呂の話だけで満足(笑)