2031探偵物語 神の狩人 (文春文庫 し 34-12)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167203184

作品紹介・あらすじ

2031年、日本。私立探偵サラは、ある女性から生き別れたという姉の捜索を依頼される。しかし、周囲の誰もが、姉をいなかったものとして口を閉ざす…。さらに、自殺を誘発する美女、死に至るドラッグなどを捜査するうち、サラにも謎の集団からの魔の手が。近未来を描きながら、現代の病理を炙り出すミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 近未来。近すぎて微妙。読みやすくて退屈はしなかったし近未来的な技術や文化の発展も面白い(現実的であるはどうかは別として)。風祭さんも渋くて素敵。途中から路線が怪しい方向へ行ってしまってちょっとついていけなくなる。題材は面白いと思うんだけど、踏み込みが足りない。未完だし消化不良は仕方ないのかな。似たカテゴリなら五條瑛の革命シリーズが抜きん出ているので(近未来ではないが)。ご本人の意欲はわかるが、この方には舞台が大きすぎると思う。

  • 読み始めは近未来における若い女性の探偵物語の様相でした。
    ところが徐々に予想もしない方向に進んでいきます。
    物語は完結せず、続編を示唆して終了。
    どこまで話は広がるのかなぁ。

  • SF未来型の探偵物語。短編連作。
    続編期待します。
    未来社会がリアルにそうなりそうな社会が描かれて面白いのに加えて一作品ごとにちょっとミステリアスがあっていいですね。

  • 近未来の物語。食べ物に関する風祭さんの言葉が強烈な印象を受けた。

    物語は連作短篇集だが、
    「壮大なプロローグ」
    という感想。謎はまだ解けていない!

  • 近未来を舞台にした女探偵もの連作短編。
    本作だけで完結せずにすっきりしない終わり方。

  • 以前に既読をチェック

  • 探偵は本当のことを報告するか、それとも調査は失敗でしたと報告して調査を打ち切るか、それ以外のことはしちゃいけないんだ。

    自殺とは絶望の象徴だ。不意の殺人の犠牲者となっても、そこに絶望はない。だが自殺は絶望を、残された人々の胸に刻みつける。雑某を生み出すために人を自殺させる。だが、なぜそうまでして絶望をそこに生み出さなくてはならないのだろうか?

  • 2031年、日本。
    私立探偵のサラは、ある女性から生き別れた姉を捜してほしいという依頼を受ける。
    しかし、周囲の誰もが姉などいなかったと証言し、謎は深まるばかり。
    やがて。サラの元に持ち込まれる依頼の裏に、ある謎の集団の存在が見え隠れし始める……。

    2012年7月25日読了。
    副題に"探偵物語”とあるので、ミステリーと思って読み始めたのですが、中盤辺りから怪しい雲行きに。
    柴田さんの別シリーズで”都”シリーズというのがあって、そちらも読んでいるのですが、「あれ?そっちより?」と戸惑いました。
    今の現代の日本が抱えている病理みたいなものをテーマにしているので、内容的にもかなり重めで、深いです。
    そのテーマは悪くないし、むしろ好きなんだけど、探偵という言葉をサブタイトルに盛り込まれちゃったので、戸惑いの方が大きかったです。
    これ単体で読むと完結してないので、ちょっとすっきりしないのも
    残念でした。

  • 6月-12。3.0点。
    近未来の探偵物語。連作短編。
    ある女性探偵が、依頼を解決していくが、
    ある邪悪な集団に狙われる。
    終わり方が、続編へのプロローグになっている。
    次作期待。

  • グラウンドゼロ

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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